コロナで失われる可能性が高い日本文化1位は“祭り”3人に1人がコロナ収束後も祭が開催されないと回答「祭に対する意識調査」
~消失危機の一方で、祭無関心層でもコロナ収束後には参加意欲高まる結果に~
対象エリア :全国
対象者 :20歳~60歳の男女 400人(有効回答数)※性年代均等割付
調査期間 :2021年02月27日~3月1日
方法 :インターネット調査
【調査サマリー】
TOPICS ①コロナ禍での祭の実態と意識調査
2020年はコロナの影響大!祭に参加していた90%がコロナで祭りに参加していないと回答。
祭りはオンラインで代替できないと全年代の80%以上が思っていることが判明!
TOPICS ②コロナ収束後の祭の意識調査
コロナ収束後に祭に参加したい人は約半数の48.1%!
コロナでの自粛を経て、20代の3人に1人(37.5%)が以前よりも祭りに参加したいと思うように!
【結果】
調査の結果、特に沿岸部という「海」の地域の人たちの祭に対するの意識の高さや20代の祭への参加意向の高まりを受けて、海の祭を対象とした大学生によるオンラインの課題解決型プロジェクト「Mission for 能登 海の祭ismプロジェクト~とも旗祭り~」を4月末より開始します。
< TOPICS①コロナ禍での祭の実態と意識調査> 2020年はコロナの影響大!祭に参加していた90%がコロナで祭りに参加していないと回答。 祭りはオンラインで代替できないと全年代の80%以上が思っていることが判明! |
①以前から祭に参加している23.3%の人は前年コロナの影響で祭に参加できなかったと90%が回答!
「新型コロナウイルス流行以前、祭りに参加していましたか。」に対し、「参加していた(23.3%)」「参加していない(76.8%)」が回答。以前より参加していた人の中で「昨年(2020年)、祭に参加しましたか」と聞いたところ、「参加していた(7.5%)」「参加していない(92.5%)」と回答しており、その原因はコロナウイルスの影響によるものであると90%が回答する結果でした。
②今後、祭りが開催されなくなるかもと約3人に1人が思っていることが判明!
「あなたは、今後祭が開催されなくなると思いますか」という設問に対し、「そう思う」「ややそう思う」の合計が38.5%という結果になりました。
③祭はオンラインで代替はできないものだと85%が回答
「あなたは、祭をオンラインで代替できると思いますか。」と訊いたところ、「できると思う(15%)」「できないと思う(85%)」が回答。年代別で比較しても全年代が「お祭りはオンラインで代替できない」と8割以上が思っていることが明らかになりました。
④コロナで失われる可能性が高いのは1位、祭 2位、花火大会 3位、屋形船
「あなたがコロナ禍で失われる可能性が高いと思う日本文化を教えてください。」と訊いたところ、「祭り(42.3%)」「花火大会(32.8%)」「屋形船(29%)」の順でランクイン。次いで「花見(24.3%)」「初詣(18.5%)」という結果になりました。
⑤71%は祭がなくなってはいけないと思っている
なくなってはいけない理由1位、伝統文化だから 2位、四季を感じるイベントだから 3位、人を元気にするものだから
「あなたは、祭りはなくなってはいけないものだと思いますか。」という設問に対し、「そう思う」「ややそう思う」の合計が71%となり、特に沿岸部に住んでいる人は、「そう思う」「ややそう思う」の合計が77%と6%多く感じていることがわかりました。
なくなってはいけないと思っている人を対象に理由を訊いたところ、「日本の伝統文化だから(78.2%)」「四季を感じるイベントだから(44.7%)」「人を元気にするものだから(44.4%)」の順になりました。全年代が「日本の伝統文化だから」を選んでおり、伝統を重んじていることが明らかになりました。
<TOPICS ②コロナ収束後の祭の意識調査> コロナ収束後に祭に参加したい人は約半数の48.1%! コロナでの自粛を経て、20代の3人に1人(37.5%)が以前よりも祭りに参加したいと思うように! |
⑥コロナ収束後に祭に参加したい人は48.1%
以前祭りに参加していなかった人の35.8%も参加したいと思うように「あなたは、コロナ収束後に開催される祭に参加したいと思いますか。」と訊いたところ、「そう思う」「ややそう思う」の合計が48.1%という結果になりました。また、以前祭りに参加していなかった人(76.8%)のうち35.8%が「そう思う」または「ややそう思う」と回答し、コロナ収束後の祭りへの参加意向が高まっていることがわかりました。
⑦自粛を経て、以前よりも祭に参加したくなった人は29.8%
20代については37.5%、参加していなかったひとは20.2%も以前よりも参加したいと思うように。
「コロナ禍で外出自粛期間を経て、あなたは以前よりも祭に参加したいと思うようになりましたか。」と訊いたところ、「そう思う」「ややそう思う」の合計が29.8%と4人に1人が以前よりも参加したくなったと回答。以前から祭に参加していなかった人の4人に1人(20.2%)、年代別では20代の3人に1人(37.5%)が以前よりも参加したいと思うようになったことが判明しました。
沿岸部に住む人は「そう思う」「ややそう思う」の合計が42.6%と、より参加したいと思う気持ちが高まる結果になりました。
■調査結果からみえるこれからの祭について(代表理事・マツリテーター 大原 学)
これまでも人口減少や高齢化に伴い、「祭」が失われるという危機感のある祭りの担い手・地域は多くありましたが、今回の調査では、祭に参加されていた方もそうではない方も、新型コロナを機に、「祭」が失われていく危機を感じた結果と捉えています。
コロナ禍で大声・密集・密接が禁じられた反動もあり、祭りの存続が危惧される状況となっていることで、私たち日本人にとっての「祭りの価値」が見直されたと思います。中でも「コロナ後には祭りに参加したい」と思う人が増えたことは、季節感のない日常の対極にある存在である祭の価値の証明でもあると思います。また、地域単位での祭りは中止になったものの、厳かに神事のみを執り行う形となったことで、願いや祈りといった祭りの本質を知る機会となったり、工夫してなんとか祭りを開催しようと試みる中で「本来的な地域のための祭り」を考える機会があった2020年度だったと改めて感じました。
さらに今回の調査結果では、沿岸部という「海」の地域の人たちの祭に対しての意識の高さや、20代の祭への参加意欲が高まっていることを改めて実感できたこともあり、大学生を対象に海の祭りを未来につなげるためのプロジェクトを実施することで、地域全体が祭を通じて活気づくことを期待しています。
私たちマツリズムは「祭りの力で人と町を元気に」をモットーに活動しており、今後も社会変化の大きい中、祭りを通じて失くしてはいけない大切なものを明らかにし、地域や人の一助になるような活動を実現していけたらと考えています。
■マツリズムの活動について
<4月>
「オンライン祭り応援イベント」の企画
昨年10月には釜石市役所と共催で釜石まつり応援オンラインイベントを企画・実施、今年4月には岐阜県飛騨市古川祭でオンライントークライブイベントを実施しました。
<5月>
大学生による地域をオンラインで応援するプログラムの企画(海と日本プロジェクト)
石川県能登町「とも旗まつり」を題材に、大学生による地域課題解決型のイベント実施予定
◎日時:4月23日(金)〜 全4回のプログラム形式
- 5/30(日)に東京銀座のアンテナショップにて、ワークショップ形式の発表会の実施
◎対象:全国8都県より集まった大学生10名が参加予定
◎方法:オンライン(発表はリアルで行います)
◎詳細:https://peraichi.com/landing_pages/view/tomobata
<6月~7月>
海の祭大会議の実施 (海と日本プロジェクト)
海の祭の担い手達をオンライン上に招致し、海の祭について知り、今後の祭について話し合うワークショップ形式の場を予定しています。
■一般社団法人マツリズム
マツリズムは「祭りの力で人と町を元気に」をビジョンに掲げて活動している団体です。担い手不足に悩む地方の祭りと都市部の若者や外国人をつなげ、祭りの次代への継承と地域活性化を試みる観光事業 ”Ma-tourism” を 軸に、全国で展開しています。また、担い手を対象とした祭りの価値を高めるワークショップや、祭りの力を活かした企業の人材育成・組織開発支援も行っています。
本社所在地 :東京都文京区本郷3-40-10 三翔ビル本郷4階 social hive HONGO
電話番号 :050-5319-9350
代表理事 :大原 学
設立 :2016年11月
URL :http://www.matsurism.com
活動内容 :「祭りの力で人と町を元気に!」をモットーに、地域の祭りの担い手を応援する団体です。
担い手不足に悩む地域の祭りと都市部の若者や外国人をつなげ、祭り文化の次代への継承と
地域活性化に挑戦します。
Mission : 祭りの力で、人と町を元気に
Vision : 多様な人が混ざり合い支え合う感謝と受容の社会をつくる
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