存在を意識されないほど深く日常の一部となるテクノロジーをいかにデザインするか!? - 思想と実例、実践ワークツールがつまったデザイン実践書
アンバー・ケース著、mui Lab監修『カーム・テクノロジー(Calm Technology) 〜生活に溶け込む情報技術のデザイン〜』、全国書店で7月14日(火)BNNより発売!
mui Lab, Inc.(本社:京都市、代表取締役・大木和典 、以下mui Lab)は、2020年7月14日(火)にBNNより発売される『カーム・テクノロジー/Calm Technology(穏やかな技術)〜生活に溶け込む情報技術のデザイン〜』への寄稿・監修を行いました。
【内容紹介】
電気のスイッチのように生活に溶け込み、人が無意識的に活用できるテクノロジー(あるいはそれらが存在する環境)を、マーク・ワイザーは「カーム・テクノロジー(Calm Technology)」として提唱しました。本書は、デバイスの数が人間の数をはるかに上回り、アテンションエコノミーによって人間の注意が常に奪われる現在において、この「カーム・テクノロジー」という思想を基に新たな設計指針を提示します。「使いづらさ」あるいは「使いやすさ」さえも特別に意識させることなく、本当に便利で、人々の暮らしに当たり前のように深く溶け込むプロダクトやサービスをつくるためにはどうすればよいか、その発想手法が得られる一冊です。1995年にユビキタス・コンピューティングの父、マーク・ワイザーが提唱し、2015年にアンバー・ケースによって書籍化された『Calm Technology』は、2020年、時代と空間を超え、史上初の翻訳版として日本語で出版されます。その思想・概念が海を越え、シリコンバレー発のテクノロジーと日本のテクノロジーのデザインの違いを紐解き、さらには現代の変化に満ちた社会の中でその意義や機能を再考し、我々人間の価値観や暮らしのあり方にインパクトを与えるイデオロギー的存在感を放つ概念となっています。テクノロジーの存在意義と市場での応用、mui Labから見た東洋的思想を盛りんだIoT時代で目指すべきものづくりのあり方を示すデザイン実践書です。
【著書紹介】
アンバー・ケース(Amber Case)は、デザイン・テクノロジー業界の第一人者であり、Ted Talkのスピーチ(https://www.ted.com/talks/amber_case_we_are_all_cyborgs_now)や「Calm Technology」(https://calmtech.com/book.html)、「Designing With Sound」などの著者として知られています。人間とコンピューターの関係性を研究し、情報がいかに我々の思考や行動に影響し、世界認識を変えるのかについて、MITやInstitute for the Futureなど世界的研究・教育機関で文献を残しています。https://www.caseorganic.com/
【本書発売までのエピソード】
【書誌情報】
定価:本体2,400円+税
仕様:A5判/200ページ発売日:2020年07月14日
ISBN:978-4-8025-1187-2
著者:アンバー・ケース(Amber Case)
翻訳:高崎拓哉
監修:大木和典、佐藤宗彦、森口明子 (mui Lab)
デザイン:waonica
発行:株式会社ビー・エヌ・エヌ新社
詳細ページ:http://www.bnn.co.jp/books/10529/
【購入先一覧】
【Calm Design & Technology トークセッション & ワークショップ】
mui Labは、この出版を記念して、『Calm Technology(穏やかな技術)』を考える活動を行っていきます。
活動内容は、トークセッションでの啓蒙、実践ワークショップでの実技提供、コミュニティを通じた様々な議論と応用を展開します。
(特設ページ:https://mui.jp/calmdesigntechlab (7/14(火) 18:00公開予定))
まずは、様々な分野の第一人者と多様な視点で話し合うトークセッションをシリーズを展開。ゲストは、原著者のアンバー・ケース、そして、京都大学オープンイノベーション機構特定助教で瞑想の認知神経科学研究を行う藤野正寛氏。
アンバー・ケース氏とは、「『カーム・テクノロジー』をデザインする(Designing Calm Technology)」と題して、テクノロジーが人の背景にそっと佇みながらも、必要な時にのみユーザーの注意をスムーズに引く手法について実践を伴ったトークを展開します。また、西洋と東洋の文化や暮らしのエッセンスの融合といった未来へのビジョンについてもお話ししたいと思います。
瞑想の認知神経科学研究を行う藤野氏とは「カームテクノロジーとマインドフルネス:穏やかさという視点からみた情報の出し方と受け取り方」と題して、自然に生じてくる感覚や感情にありのままに気づくことの心理・神経メカニズムの解明に取り組む情報過多な社会で穏やかに暮らすことに寄り添うテクノロジーの佇まいについて語り合います。
【トークセッション】
1st Episode :「カームテクノロジーとマインドフルネス:穏やかさという視点からみた情報の出し方と受け取り方」〜mui Lab x 藤野正寛〜
「Calm Technology(穏やかな技術)」の監修を行ったmui Labと、京都大学オープンイノベーション機構特定助教で、瞑想の認知神経科学研究を行う藤野正寛氏とのトークセッション。
・内容:アテンションエコノミー時代に突入した現在、圧倒的な量の情報が私たちの限られた認知資源である注意を奪い続けています。このような状況で改めて注目され始めたカーム・テクノロジーという考え方。人々の暮らしに自然な形で深く溶け込むプロダクトやサービスをデザインするmui Labと、自然に生じてくる感覚や感情にありのままに気づくことの心理・神経メカニズムの解明に取り組む藤野さんが、情報過多な社会で穏やかに暮らすことに寄り添うテクノロジーの佇まいについて語り合います。
・場所:書店(詳細は後日、HP及びFacebook, twitterにて発表)
・ゲスト:藤野正寛(ふじの・まさひろ)
・プロフィール:京都大学オープンイノベーション機構特定助教。 大学卒業後、医療機器メーカー勤務時代に、10日間の瞑想リトリートに参加。瞑想が身心を健康にすることを体験的に理解し、「働いている場合ではない」と退社。現在は、瞑想の実践者かつ研究者として、瞑想実践を通じてでてきた問いをもとに、認知心理学的手法やMRIなどを用いて、瞑想研究を進めている。藤野正寛HP: http://masahirofujino.jp/
2nd Episode:「カーム・テクノロジー」をデザインする(Designing Calm Technology)〜mui Lab x Amber Case〜
「Calm Technology」の原著者アンバー・ケースとのオンライン・トーク・セッション
・内容:「テクノロジーが我々の生活を邪魔せず、暮らしの一部になるためのデザインとは?」- カーム・テクノロジーの概念は人間と調和のとれたテクノロジーの在り方です。フォーカスポイントは、よりスマートなモノではなく、よりスマートなヒト。セッションでは、テクノロジーが人の背景にそっと佇みながらも、必要な時にのみスムーズに注意を引く手法について紐解きます。また、西洋と東洋の暮らしのエッセンスの融合といった未来ビジョンについてもお話したいと思っています。
・日程:8月上旬予定(詳細はHP及びFacebook, twitterにて後日発表)・場所:オンライン(詳細は後日、HP及びFacebook, twitterにて発表)
・ゲスト:アンバー・ケース( Amber Case)
・プロフィール:デザイン・テクノロジー業界の第一人者であり、Ted Talkのスピーチや「Calm Technology」(https://calmtech.com/book.html)、「Designing With Sound」などの著者として知られています。人間とコンピューターの関係性を研究し、情報がいかに我々の思考や行動に影響し、世界認識を変えるのかについて、MITやInstitute for the Futureなど世界的研究・教育機関で文献を残しています。Amber Case HP: https://www.caseorganic.com/
【こんな方にオススメ】
・デザイナー、エンジニアの方で、新しい時代に合わせたテクノロジーの哲学やデザインのあり方を模索している方・自社製品の改善点を洗い出し、カーム・デザインを適用したい方
・これからデザイン、エンジニアリングの領域に進む学生
・テクノロジーと人間の共生について考えている方
・普段からテクノロジー自体に疑問のある方、現代のテクノロジーの存在意義を理解できない方
・テクノロジー活用した新たな領域のデザインを起業したいと考えている方
【実践ワークショップ】
本書に収録されている、自社製品の改善点を洗い出し、カーム・デザインを適用するためのデザイン指標ツールの実践ワークショップを開催していきます。詳細はHP及びFacebook, twitterにて後日発表
【コミュニティ】
Calm Design & Technologyを中心とした様々なトピックや疑問をカジュアルに話し合うオープンなコミュニティを作りました。UX/UIデザインを実践されているデザイナーや、研究者、アカデミック、学生、またはテクノロジーについて疑問やアイデアのある一般の方々など多様な方々がフラットに会話をできる場を想定しています。mui Labは主体者ではなく、あくまでファシリテイターとして話題や議論を活性させる存在でありたいと思います。キーワードは、テクノロジー、デザイン、UX/UI、暮らし、建築、芸術、心理学、マインドフルネス、幸せなど多層で多分野の興味・関心を持つ方々の集まる場づくりを目指します。ぜひお気軽にご参加いただき、普段考えていることやアイデアレベルでもどんどん投稿して日本のテクノロジーの発展の機会を誘発してください。
URL: Calm Design & Technology Lab https://www.facebook.com/groups/calmdesignandtechnlogylab/
「Calm Design & Technology」に関するアップデート情報は以下をご参照及びフォローください。
- HP「Calm Design & Technology Lab」: https://mui.jp/calmdesigntechlab(7/14(火) 18:00公開予定)
- FBグループ「Calm Design & Technology Lab」:https://www.facebook.com/groups/calmdesignandtechnlogylab/
- mui Lab HP:https://mui.jp/
- mui Lab Facebook: https://www.facebook.com/muilab/
- mui Lab twitter: https://twitter.com/mui_labo
- mui Lab Instagram: https://www.instagram.com/muilab/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像