秋田県「脱炭素社会を実現するアイデア実践コンテスト(ECOコン)」開催!
秋田県では、県内の高校生・大学生等を対象とした「脱炭素社会を実現するアイデア実践コンテスト(ECOコン)」を開催。3団体がより良い選択を自発的に促す「ナッジ理論」を活用したアイデアを発表しました。

本コンテストは、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、多くの県民の環境配慮行動の実践につなげる効果的な手法を探るとともに、若者の環境問題に対する意識を高めることを目的としています。
参加者はナッジ理論や環境問題について学ぶ研修をオンラインで受講し、選ばれた3組が専門家のアドバイスの下、アイデアをブラッシュアップ。自らのアイデアを実践し効果を検証しました。
最後は2025年1月15日に秋田県庁でプレゼン形式の報告会を実施。大学教授等の有識者が審査員となり、「実現性」や「実践・分析」等の観点から審査をして、最優秀賞・優秀賞を決定し、表彰式を行いました。
■ナッジ理論とは
ナッジ(nudge)は、「注意を引くためにそっと突く、そっと動かす」という意味の英単語。行動経済学の一種で、「人々の選択肢を奪うことなく、金銭的なインセンティブを用いずに環境を整えることで、本人や社会にとって望ましい行動をするようにそっと後押しする(ナッジする)手法」のこと。
受賞者
・最優秀賞
新屋高等学校 おおぴろ!
「子どもの食品ロスを減らそう!」
食品ロス削減を図るため、好き嫌いの多い子どもたちをターゲットに食べ残しを減らすアイデアを実践。地元幼稚園の協力の下、給食で使用する食器の裏に温暖化の影響を受けている動物をモチーフにしたシールを貼付。完食したらシールをはがすことができ、専用の台紙にシールを集めると1枚の絵が完成します。
アイデア実践開始時には温暖化について園児に知ってもらう紙芝居も行い、園児の行動変容を検証しました。

・優秀賞
国際教養大学 環境科学チーム
「ONEニコニコチャレンジ」
電気代の支払いが定額であるため無駄な電気使用が起きている学生寮で、電気使用量を減らすとともに、学生の環境意識を高めるためのアイデアを実践。大学の犬のキャラクター「ONE」を寮のサイネージに表示させ、昨年の電気使用量と比較して使用量が少ない場合は笑顔、多い場合は泣き顔等、表情が変化する仕掛けを施しました。また協力を呼びかけるポスターやステッカーも併せて設置し、電気使用量の変化を検証しました。

・優秀賞
聖霊女子短期大学 聖短きっず!
「動物と一緒に脱炭素!」
エレベーターの稼働で電力が消費され、電力を生み出すために二酸化炭素が発生することに着目し、エレベーター利用を減らし階段の利用を促進するアイデアを実践。地元動物園とコラボレーションし、飼育されているライオン・ウサギの足跡を階段付近に貼ることで階段へ誘導。またデザインにナッジを活用したポスターを貼ることで、エレベーター利用削減への効果を検証しました。

コンテストの詳細は動画でも配信しています。
詳しくは下記をご覧ください。
▼YouTube動画「ECOコンAKITA2024」
▼秋田県公式サイト「美の国あきたネット」
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/80902
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
秋田県 生活環境部 温暖化対策課
TEL:018-860-1560
E-mail : en-ondanka@pref.akita.lg.jp
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