10Gbps対応5GエッジゲートウェイiR800Bを開発

2024年10月23日（水）~25日（金）幕張メッセ IoT・エッジコンピューティング展（ブース番号A13-29）

IDY

2024年10月18日 16時10分

　株式会社ＩＤＹ（本社︓東京都千代田区代表取締役本田和明、以下「IDY」）は、産業向け5Gルータ/ゲートウェイ製品で最速となる10Gbpsに対応した5Gエッジゲートウェイ iR800Bを開発しました。2024年10月23日（水）から幕張メッセで開催されるJapan IT Week 第10回 IoT・エッジコンピューティングEXPO秋（ブース番号A13-29）で発表・展示いたします。

【背景】

　IDYは、成長するIoT/M2M市場で信頼性の高いワイヤレステクノロジーを中心に顧客の要求に応えてきました。5Gが登場し5年を迎える中、課題は残るものの市場は拡大し、活用の場は陸上のみならず上空にも拡がり始めました。当社においても、3GPP Release 15に準拠したiR730Bシリーズをリリースした後、2023年度までにRelease 16準拠のiR730B-101および102をラインナップに加え、市場を牽引して参りました。また、2024年にはロボットやドローンなど上空利用での規制緩和を想定し、地上/上空を見据えた5G USBモデム iS201B-101/102を投入し、5G市場の活性化と多様なニーズへの対応を行いました。本モデムはUSBバスドライブでの動作を可能としており、広く5Gの普及に貢献出来るものと考えております。

　そしてこの5年の間に得られた知見と研究の成果を踏まえ、5Gの持つ超高速の世界を実現するiR8xxBとして開発がスタートしました。この度発表させていただいたiR800Bは、iRシリーズ初となるQuad-core ARM Cortex-A73 1.8GHzプロセッサを採用し、LAN側に10Gbit Ethernet PHYを搭載することでWAN-LAN間で10Gbps、5GによるIP接続では実測2.5Gbps（Anritsu MT8000A 4x4 MIMO 2CA iperf3による測定）を実現しております。また、エッジコンピューティングに対応する豊富な記憶領域を備え、お客様自身によるアプリケーションの開発・実装も可能です。

　ケーブル敷設不要で設置/保守が容易、災害/緊急時の通信においても無線通信が有効なことは証明されています。IDYは要素技術の研究と市場における課題解決を続け、便利で安心して暮らしていける未来のため無線技術の提供を続けて参ります。

【製品特徴】

iR800Bは、Quad-core ARM Cortex-A73 1.8GHzプロセッサおよび10Gbit PHYを搭載した10Gbitスピード対応超高速5Gエッジゲートウェイです。10GbEおよびSFP+の搭載により産業用5Gルータとして最高速を実現しました。また、耐温度、耐振動、耐衝撃、耐ノイズなど環境性能をiR730Bより受け継ぎ、安定した通信をご提供します。

【製品仕様概略】

ワイヤレスIoM®5Gエッジゲートウェイ iR800B

CPU	Quad-core ARM Cortex-A73 1.8GHz
メモリ	eMMC 8GB、DDR4 4GB、NAND FLASH 128MB
5G	3GPP Rel.16準拠 5G NR Sub-6GHz、LTE
	120MHz 2CC CA/200MHz 3CC CA
LTE	Cat.19/20 DL、Cat.18 UL
LAN(WAN共用)ポート	10GbE/5GbE/2.5GbE/GbE SFP+ x 1
LANポート	10GbE/5GbE/2.5GbE/GbE RJ45 x 1、GbE RJ45 x 2
RS232/RS485/DIOポート	RJ45 x 1 (RS232/RS485 x 1, DIO x 2)
USBポート	USB3.2 x 3 (Type-C)
SIMソケット	nano SIMソケット x 2
アンテナポート	Sub-6GHz用SMA-J x 4、Ext.SMA-J x 2
GNSSポート	SMA-J x 1
サイズ	縦104 x 横180 x 高25（mm）
動作保証	-20 ～ 70℃
保存温度	-30 ～ 85℃
湿度	10％～ 90％（結露なきこと）
販売開始時期	2025年1Q（予定）