バーチャル工場を活用した「安全教育パッケージ」をロート製薬と共同開発

上野テクノセンターで試験運用を開始。受講者40名のアンケートで、約8割が「従来教育より理解しやすい」「記憶に残りやすい」と回答

ArchiTech株式会社

バーチャル内覧サービス「ミセルバ」を提供するArchiTech株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:伊藤拓也)は、ロート製薬株式会社と共同で、実際の工場を3Dスキャンしたバーチャル空間内で労働災害事例と作業ルールを学べる安全教育パッケージを開発しました。2026年8月より同社上野テクノセンター(三重県伊賀市)にて試験運用を開始し、約1ヶ月で計40名が受講しました。受講者アンケートでは、82%が「危険箇所や作業ルールを理解しやすかったのはバーチャル研修」、80%が「学んだ内容が記憶に残りやすそうなのはバーチャル研修」と回答し、従来の座学・紙資料型の研修を上回る評価が得られています。

現場の労災データとバーチャル工場を結び付けた安全教育パッケージを共同開発

ArchiTechとロート製薬は2025年12月に共同開発プロジェクトを開始し、現場の安全推進担当者の声を反映しながら約8ヶ月にわたって教育コンテンツを開発しました。本パッケージの主な特長は以下の通りです。

  • 労災事例の「場所」との紐付け:過去に発生した労働災害の情報を、バーチャル空間内の実際の発災箇所にタグとして配置。従来は現場とは分離して管理されていた過去事例を、実際の作業環境に重ね合わせながら確認できます

  • 現場作業ルールの集約:工場全体/チーム別に整理した作業ルールの解説をバーチャル内覧ページからアクセスできるように整備。また、空間内の労災事例と安全ルールを紐づけて相互に呼び出すことができるようにすることで、より実感の伴う学習体験を実現します

  • クイズ機能による双方向学習:作業ルールと連動したクイズをオン/オフで切り替え可能。研修の場面に応じて、理解度の確認や振り返りに活用できます 

開発の背景には、「蓄積された労災情報が十分に教育へ活用されていない」「チームごとに教育資料・方法が分散している」という製造現場共通の課題があります。本パッケージは、既存の安全情報を作り直すことなくバーチャル工場に集約し、活用可能な教育資産へ転換することを狙いとしています。

図1:バーチャル工場に労災事例や安全ルールを紐づけた安全教育コンテンツのサンプル画面

上野テクノセンターにて試験運用を開始 

2026年7月には、教育訓練指導者および各部署の安全推進委員を対象とした研修講師向け勉強会を実施。同年8月より、上野テクノセンターの新入社員および既存社員を対象に研修の試験運用を開始し、約1ヶ月で計40名が受講しました。

アンケート結果(2026年8月7日〜8月31日実施・回答40件)

従来教育(座学・紙資料)との比較設問では、いずれの項目でも7割以上がバーチャル研修を選択しました。

図2:従来教育(座学・紙資料)との比較評価(受講者アンケート・回答40件)

[図2の内訳(「バーチャル研修の方が良い」と回答した割合)]

主要項目では、「危険箇所や作業ルールを理解しやすかった」が82%、「学んだ内容が記憶に残りやすそう」が80%となりました。また、「安全教育として総合的に良い」「危険を自分ごととしてリアルに感じられた」もいずれも72%がバーチャル研修を選択しました。

研修内容に関する5段階評価(5=強くそう思う)でも、全項目で平均4.5前後、回答者の約9割が4以上を選択しました。

図3:研修内容の5段階評価(平均スコア/4以上の割合)

[図3の内訳(平均スコア/4以上の割合)]

「作業ルールの背景・意味が理解できた」は4.7/95%、「危険箇所を具体的にイメージできた」「同僚や他チームにも勧めたい」はいずれも4.6/88%となり、理解度・記憶への残りやすさ・推奨意向のいずれも高い評価となりました。

インタビュー結果 

アンケート結果の背景を把握するため、受講者および教育担当者へのインタビューを実施しました。実際のインタビューでは、学習内容が職場・作業と結びつく効果について、以下のような声が聞かれました。

新人・若手受講者

実際の機械や空間、距離感を見ながら学べたことで、配属直後でも危険箇所や作業ルールを理解しやすくなりました。現場で実物を見たときにも、『ここは研修で見た場所だ』と思い出しながら日々の作業に生かせています。

既存社員・ベテラン受講者

従来の安全教育に比べてマンネリ感がなく、自部署以外の労災事例も実際の場所や機械と紐づけて確認できました。自分の現場に置き換えて考えやすく、危険予知や学び直しにもつながると感じています。

教育担当者

これまで蓄積されてきた労災情報を、点の事例ではなく工場全体の危険箇所として整理できるようになりました。写真・動画・クイズと組み合わせることで、継続的に活用できる教育資産として展開できる手応えがあります。

※上記コメントは、実際のインタビュー内容をもとに当社にて編集・要約したものです。

ロート製薬 上野テクノセンターからのコメント 

ロート製薬株式会社 上野テクノセンター
スキンケア製品2グループ・マネージャー 兼 安全衛生推進室
増田 和也 氏

労働災害の対策に用いる教材に求められるのは「リアル」だと考えています。他社の事例やイラストなどで机上教育を実施しても、実際の職場とのギャップから理解はもちろん、危機感の浸透までには至りません。そういった観点で実際の現場の映像(バーチャル映像)を用いた効果的な教材を作れないかと辿り着いたのが、このバーチャル工場見学を用いた教材作成でした。

今後の展開

上野テクノセンターでは、バーチャル研修が未実施のチームに対して順次展開を進めます。ArchiTechは本取り組みで得られた知見をもとに、製造業を中心とした他企業への安全教育パッケージの提供を進めてまいります。

既存の労災データ・教育資料をお持ちの企業様であれば、それらをバーチャル工場に集約する形で、短期間での導入も可能です。

安全教育パッケージのご相談・デモについて

安全教育の見直しや、労災データ・教育資料の活用をご検討中の企業様には、個別オンラインデモや資料提供、適用イメージのご相談を随時受け付けています。

ご希望の際は、下記「本リリースに関するお問い合わせ先」またはサービスサイト(https://miseruba.com)よりお気軽にお問い合わせください。

バーチャル内覧サービス「ミセルバ」について

「ミセルバ」は、工場などの施設を高精細3Dスキャンでバーチャル空間化し、Webブラウザから閲覧できるバーチャル内覧サービスです。空間内に労災事例・危険箇所・作業手順・設備資料などの情報を紐づけられるため、安全教育・新人教育などの現場教育と、工場見学・営業支援・採用広報などの社外への情報発信の双方に活用できます。


ArchiTech株式会社

・所在地:京都府京都市左京区北白川西町87番地23
・代表者:伊藤拓也
・Email:contact@architech.co.jp
・TEL:050-5433-2931

・事業内容:バーチャル内覧サービス「ミセルバ」
・公式サイト:https://miseruba.com

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会社概要

ArchiTech株式会社

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URL
https://architech.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
京都府京都市左京区北白川西町87-23
電話番号
050-5433-2931
代表者名
伊藤拓也
上場
未上場
資本金
4150万円
設立
2018年11月