サプライチェーンリスク管理プラットフォームを運営するResilire、1.5億円の資金調達を実施
持続可能な社会創造を目指し事業成長と採用強化を加速
サプライチェーンリスク管理プラットフォームを運営する株式会社Resilire(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:津田 裕大)は、Archetype Ventures、DNX Ventures、DEEPCORE、STRIVE、みずほキャピタル、グロービスファンドを引受先とする第三者割当増資により1.5億円の資金調達を完了したことをお知らせいたします。本ラウンドを経て当社の累計資金調達額は1.8億円となりました。
◆ 資金調達の背景と目的
気候変動に伴う自然災害の増加、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大等、社会に大きな影響をもたらすインシデントが日に日に増加しています。そんな予測不可能な社会である昨今において、企業によるBCM(Business Continuity Management:事業継続マネジメント)、及びSCRM(Supply Chain Risk Management:サプライチェーンリスクマネジメント)の重要性は非常に高くなっています。しかしサプライヤーや拠点が膨大になり管理が仕切れなくなっていることが原因で、インシデント発生時の状況把握並びにリスク対応が遅れ多大な損害を被っているのが現状です。
それらの根本的な改善を目指し、弊社はサプライチェーンリスク管理プラットフォーム「Resilire(レジリア)」を5月にリリースいたしました。「Resilire」はリリース以降、製薬、製造、商社、卸と様々な業種の大手企業に導入が進んでおり、サプライチェーンリスク管理はもちろんのこと、社内のBCM(事業継続管理)としても活用が進んでいます。
この度は、浸水害や土砂災害が非常に増えている中、より一層「Resilire」の機能拡充を進めていく必要があり、資金調達を実施する運びとなりました。
今後も「Resilire」の製品力向上に努めていくと共に、企業との連携等を通し、持続可能な社会創造に向けて事業展開を進めてまいります。
◆ Resilireについて
Resilireが提供するサプライチェーンリスク管理プラットフォーム「Resilire」は、サプライチェーンデータや拠点データ、リスクデータをひとつのプラットフォームで管理できるサービスです。
サプライチェーン全体をクラウド上で管理し、災害時には影響のあるサプライヤーが自動的にリストアップされ、メールが送信されます。
またサプライヤーが簡易的な回答をすることで、実際に被災した拠点はどこか、それによって影響する製品や関係企業はどこになるかを自動的に可視化できます。
これまで大手製造企業は、数百〜数千という数のサプライヤーや社内拠点の管理を全てExcel等で行ってきました。
しかし数が膨大になることで管理が疎かになり、結果として新型コロナウイルスや浸水害等インシデントが発生した際に対応が遅れ、大きな被害を伴っていました。
Resilireは平時のリスク対策をサポートし、有事の混乱を防ぐためにご活用頂けます。
【Resilireを活用してできること】
- 「コントロールタワーの構築 」: サプライチェーンや拠点全体をツリーでマッピングし可視化します。
- 「災害情報の収集」 : 24時間365日気象庁,電力会社の情報を監視し即時に国内の災害情報を収集します。
- 「マップで影響拠点を可視化」 : 収集した災害情報から企業への影響範囲を可視化します。
- 「被災状況の把握」 : 社内メンバーやサプライヤーにメールやアンケートを送信する事ができ、情報を集約する事が可能です。災害発生時には自動メールを送信し円滑に被災状況を確認することが可能です。
- 「コラボレーション」 : クラウド上で社内チームやサプライヤーとのコミュニケーションが可能になります。また、リスクアセスメント、サプライチェーンの見直し等も可能になります。
- 「BCM体制の構築」:BCPを陳腐化させず、常に実行可能にアップデートし続けることができます。
◆ エンジニア、BizDevのメンバーを採用強化中
Resilireでは、このサービスをグローバルでスタンダードとなるようなサプライチェーンリスク管理プラットフォームにすべく、エンジニア、BizDev等全方位で採用を強化しています。
採用ページ:[https://resilire.notion.site/Resilire-Welcome-Board-e2f2b5064b65446695e4cec137bc79ba]
【募集職種一覧】
エンジニア:[https://resilire.notion.site/Resilire-ffd8ebb3116b487299378c9cf5858159]
BizDev:[https://resilire.notion.site/BizDev-f38b66c7b79440b49522940a5575fecc]
◆ 引受先コメント
Archetype Ventures Managing Partner / 福井 俊平
「サプライチェーン」という言葉が生まれてもうすぐ約40年が経つそうです。その間に産業の発展とテクノロジーの進歩と共に様々な進化が起こり、そして正に今、COVID-19による行動様式の変化や気候変動による自然災害の増加なども相まって、更なる進化を遂げる時が来ていると感じます。「サプライウェブ」という概念も出てきていますが、全体最適を行うには当事者だけでの改善活動では難易度が高く、全体を可視化し最適化するプレイヤーが高い水準でプラットフォームを構築する必要性があると考えています。高い吸収力と変化率を持つ津田さんとResilireにはそのPotentialがあると信じております。
Archetype Ventures Growth Partner / 北原 宏和
Resilireというグローバルに挑戦し得るスタートアップとご一緒できることを大変嬉しく思っています。レジリエンス、気候変動、人権など、様々な切り口でサプライヤーマネジメントに対する要求水準が高まる一方、社会の意識の高まり、規制強化などを背景にメーカーとサプライヤーがより高次元に協調できる環境が整いつつあります。そのような潮流の中で、サプライチェーンの共通基盤としての役割を果たすべく登場したのがResilireです。津田さんというポテンシャルの塊に率いられたResilireチームの挑戦を期待しております!
DNX Ventures Managing Partner / Head of Japan 倉林 陽 氏 Principal 向川 恭平 氏
この度は、津田さん及びResilireの皆さんとご一緒することができ、大変光栄です。
現代の製造業を中心とする大手企業のサプライチェーンは、世界中に広がり且ついくつもの下請け構造を成しております。昨今世界的な地政学リスク、そして異常気象による災害リスクが高まる中で、各社が製品の安定供給を行うためには、この複雑なサプライチェーンを可視化、モニタリングし、状況に応じた素早い対応ができることが肝要になります。弊社は、本領域において、災害大国である日本から世界を代表するSaaSプレーヤーがでてくることを期待しており、大学時代から起業を繰り返し、様々な試行錯誤を積み重ねてきた津田さん及びResilireがきっと実現できることを信じています。
DEEPCORE / Senior Director,&Investment 木村 正博 氏
Resilireに今回投資できることを光栄に思います。調達業務におけるサプライヤーの管理は、膨大かつ複雑なデータが取り扱われているため、テクノロジーを活用した効率化・最適化が期待される領域です。私たちがResilireを評価しているのはもうひとつ、彼らのサービスをつくる姿勢です。問い合わせのあった企業に何度も話を聞きに行き、実際の業務プロセスや抱えている課題感を必死に理解しようとするResilireの姿に感銘を覚えました。調達業務の実務において必要とされ、かつ使いやすいサービスをつくろうとする姿勢をResilireは強く共有しています。これからまだ長い時間がかかるでしょうが、Resilireがメーカーにとって必要不可欠なインフラへと成長していくことを期待します。
STRIVE Investment Manager 四方 智之 氏
津田さんとはシード期からお話ししていましたが、当時と比較すると事業の解像度は格段に上がり、津田さん自身も起業家として進化していると感じました。今回縁あってResilire社をご支援させていただけることになったのを大変嬉しく思います。
気候変動による災害リスクは年々高まる中で、大企業にとってどのように環境の変化に適応していくかは、ESGの文脈もあり、経営課題として据えられるようになっています。その中で、Resilire社のサプライチェーンリスクマネジメントSaaSは、製造業を含めた日本経済のコアを支える各産業にとってMust-haveなサービスになることと思います。
みずほキャピタル / 代表取締役社長 大町祐輔
地球温暖化の影響等によって自然災害のリスクが増大しています。 他方、企業のサプライチェーンは複雑化・グローバル化している中、自然災害等によりサプライチェーンが打撃を受け、企業の経済活動に支障をきたし、ひいては社会全体が大きな打撃を被るリスクが増大しています。
株式会社Resilire様は、IT技術により、企業のサプライチェーンリスクを可視化し、そのリスク対応を支援する、サプライチェーンリスクマネジメント(SCRM)のSaaS型サービスによって、これらの課題解決を目指されているベンチャー企業です。
今回、株式会社Resilire様に投資させて頂き、企業と社会の課題解決に取り組める事は、みずほキャピタルとしても大きな喜びであり、Resilire様と共に、真に持続的な社会の実現に貢献して参ります。
グロービス 代表室 ベンチャー・サポート・チームリーダー 髙原 康次 氏
当社が主催するアクセラレータープログラム「G-STARTUP」の3rd batchにご参加いただき、最優秀賞に選出させていただきました。今後、世界的な供給網の可視化を通じて健全な産業発展を実現するサービスを構築されることを期待し、心から応援してまいります。
<企業情報>
社名:株式会社Resilire
代表取締役:津田 裕大
所在地:東京都目黒区大橋2丁目12-13
設立:2018年9月
URL:https://corp.resilire.jp/
<取材・サービスに関するお問い合わせ>
Mail:info@resilire.jp
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