LIFULL 介護「離れて暮らす親とのコミュニケーションに関する実態調査」コロナ禍以降の1年4ヶ月、約7割が「一度も親と会う機会なし」
~半数以上が「会えない不安」感じるも、「用事がなければ連絡しない」も半数以上~
株式会社LIFULLのグループ会社であり、老人ホーム検索サイト「LIFULL 介護」を運営する株式会社LIFULL senior(代表取締役:泉 雅人、以下「LIFULL senior」)は、11月11日の「介護の日」を前に、新型コロナウイルス感染症拡大を機に、離れて暮らす親とのコミュニケーションがどう変化しているのかを把握するための実態調査を行いました。
本調査は、2020年4月以降に緊急事態宣言が発令された区域である、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)、大阪、兵庫に居住し、親が離れた場所で暮らしている(※)30才~64才の男女1,000人を対象に、2020年4月以降に親と対面で会ったか、会えないことに不安があるか等9項目について調査を行いました。
※首都圏居住者で、親の住居が首都圏以外にある方、または大阪・兵庫居住者で、親の住居が大阪・兵庫以外の方を対象
■調査の背景
―「介護の起点」となるのは、帰省などの親子の対面コミュニケーションから
介護サービスを受けるには、必ず申請が必要です。ご本人が、ご自身の衰えを把握して介護サービスに繋がることは稀で、多くの場合はご家族、近所の方など近しい方が衰えを把握され、介護サービスの申請を行っているのが現状です。
LIFULL 介護でも、例年はお盆、お正月など帰省のタイミングで施設への資料請求や入居相談の件数が伸びる傾向にありました。久しぶりに親子が集うことで、親御様の状態を把握したお子様が、老人ホームの検討を始められるケースが多いようです。このことから、介護の起点には「親子のコミュニケーション」があるとLIFULL 介護は考えました。
しかし、コロナ禍により帰省ができなかった方々も多いのではないでしょうか。2020年4月以降、介護の起点となっている親子のコミュニケーション機会に、どんな変化が見られたか明らかにすべく、今回の調査を実施しました。
■調査結果サマリー
◆2020年4月以降、離れて暮らす親と会っていない人は67.8%。
◆うち1年に1回以上の頻度で親と対面で会っていた人が50.4%に上る。約半数の人は、例年の帰省タイミングで会うことを見送ったと考えられる。
◆2020年4月以降に親と会った人のうち、55%と半数以上が「老いに伴う変化」を感じた。
◆2020年4月以降、直接親と会えないことに不安を感じている人は50.9%と半数以上
◆直接会う以外でコミュニケーションに活用している方法は「電話」が69.3%と最多。41%がメッセンジャーアプリやメールも活用
◆用事がなければ連絡しないが半数以上
■調査内容
1.2020年4月以降に親と対面で会ったか
会ったと回答した人は32.2%、会っていないと答えた人は67.8%という結果となり、約7割の人が2020年4月以降、親と会えていない状況にあることが分かりました。
2.2020年4月以前に親と会っていた頻度
「2020年4月以降、親と会っていない」と回答した人は、回答した2021年9月時点で1年4ヶ月間親と対面で会っていないことになります。「2020年4月以降、親と会っていない」と回答した人に、2020年4月以前の「親と会っていた頻度」をたずねると、1年に1回以上の頻度で親と対面で会っていた人が50.4%でした。会っていないと回答した人のおよそ半数は、コロナ禍により親と対面で会う頻度を下げていたことがわかります。
「2020年4月以降に親と会った」と回答した人に、どのくらいの期間会えなかったかをたずねると、「半年以上1年未満」が35.1%と最も多く、次いで「1年以上、1年4ヵ月未満」20.2%という結果となりました。
4.2020年4月以降に会った時「老いに伴う変化」を感じたか
「2020年4月以降に親と会った」と回答した人に、会った時に“老い”を感じたかをたずねると、「とても感じた」、「やや感じた」と答えた人の合計が半数以上となりました。
5.「老いに伴う変化」の内容
老いに伴う変化を感じた人に、どのような変化だったかをたずねたところ、1番多かったのは「体質的変化(痩せた、太った、白髪が増えたなど)」、2番目に多かったのは「行動的変化(歩き方が変わった、横になる/寝ることが増えたなど)、3番目に多かったのは「認知的変化(同じ話を繰り返す、物忘れなど)」という結果になりました。(※)
体質的変化・・・痩せた、太った、白髪が増えたなど
身体的変化・・・耳がとおい、目が見えづらいなど
行動的変化・・・歩き方が変わった、横になる/寝ることが増えたなど
性格的変化・・・話し方が変わった、頑固、怒りっぽいなど
認知的変化・・・同じ話を繰り返す、物忘れなど
生活的変化・・・食事をとらない、ゴミを放置、不要なものを買い込むなど
社会的変化・・・外出が減った、人と会いたがらなくなったなど
6.2020年4月以降、直接会えないことに不安を感じるか
「2020年4月以降、親と対面で会っていない」と回答した方に、親と直接会えないことで不安を感じるかたずねたところ、「とても感じる」「やや感じる」と答えた人の合計が50.9%と半数以上の結果となりました。
7.「直接会う」以外で行っているコミュニケーション手段
親とのコミュニケーションについて、直接会う以外の方法をたずねたところ、圧倒的に多かったのは「電話」でした。次いで「メール・SMS・LINEなどの文字情報による連絡」という結果となりました。離れていても、視覚で様子をうかがえるビデオ通話等を活用している人は、15.2%に止まりました。
離れて暮らす親に用事がなくても連絡を取るかたずねたところ、「用事がない場合は、特に連絡しない」が53.5%と半数を超えました。用事がなくても連絡を取る方は33.6%に止まりました。
10.親の状況を本人以外から把握する方法
親と直接会う、連絡をとる以外にも、親の状況を把握できる手段があります。ご家族、近所の方との連携や、見守りサービスの活用です。近年は、スマホアプリを活用したものから、定期的にスタッフが訪問するものまで、大小様々な見守りサービスがあります。
そうした「親の状況を、本人以外から把握する方法」をたずねたところ、「特にしていない」が最多となりました。
今回の調査を受けて「LIFULL 介護」編集長 小菅秀樹の所感
“11月11日「介護の日」をきっかけに、介護について親子でコミュニケーションを”
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、未だに帰省ができず親と会えていない人が多いと思います。1年4カ月以上も離れて暮らす親と会えていない人が約7割もいること。そして半数以上が「用事がなければ連絡していないこと」に非常に危機感を覚えました。
コロナ禍により、高齢者をめぐる環境は大きく変化しました。感染を恐れて自宅にこもる、友人・知人との交流も控えるなど、人との関わりが減少傾向にあります。他者との関わりや刺激の極端な減少は、認知症の発症やその進行にも影響します。
LIFULL 介護のサービスが最も利用されるのは、「お盆」と「お正月」です。久しぶりに親と会うタイミングで、親の異変に気づきます。コロナ禍により、その機会が通常より失われていると考えられます。不安に思う方は、ぜひ用事がなくても連絡をしてみましょう。メールよりは通話で、さらにできればビデオ通話で親の状況を確かめるコミュニケーションを取るようにしてみてください。一方で、親子の距離感は家庭によって様々なことも確かです。適度に距離を取りたい場合は、対面で会う代わりに見守りサービスの活用も有効でしょう。
介護は突然やってきます。介護業界に身を置いていると、「介護が始まる前に親子・兄弟間で話し合っておく」ことの重要さを痛感します。子世代は、ご自身の仕事や財産を守るためにも、やはり介護についてご家族で話し合っておくことがベターです。介護が始まった時に誰が何をサポートするのか。誰が決定権をもつのか。お金はどこから支払うかなど事前に決めておくことで親子間、兄弟間のトラブルを防ぐことができます。
分かってはいるけれど、今元気な親に対して縁起でもない話をするのは気が引けるという方も多いでしょう。11月11日「介護の日」をきっかけとして「誰にでもやってくる介護の話し合いの日だよ」と、ぜひ親子でコミュニケーションをとっていただきたいです。
◼ 調査方法:WEB調査
◼ 調査エリア: 首都圏(東京/神奈川/埼玉/千葉)、大阪、兵庫
◼ 対象者条件
・ 30~64歳 男女 ※未既婚不問、有無職不問
・自身もしくは配偶者の親と別居している方
*首都圏居住者は、別居している親の居住が首都圏以外
*大阪、兵庫居住者は、別居している親の居住が大阪、兵庫以外の方
・回答の対象となる「親」は実親、または配偶者の親
*各回答者が以下の優先順位で1人を選び、その方とのコミュニケーションついて回答
① 複数該当する場合には、自身の親優先
② 最も連絡を多くとっている方を優先
◼調査期間:2021年9月18日~9月23日
■ 「LIFULL 介護」について
※株式会社ネオマーケティング調べ(2018年5月)
ウェブサイト:https://kaigo.homes.co.jp/
■株式会社LIFULL senior について
「シニアの暮らしに関わる 全ての人々が笑顔あふれる社会の仕組みを創る」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、高齢化社会のさまざまな不を解消する事業を展開しています。
<概要>
所在地:東京都千代田区麹町1-4-4
代表取締役:泉 雅人
設立:2015年7月1日
事業内容:日本最大級の老人ホーム・介護施設の検索サイト『LIFULL 介護』の運営
遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営
介護当事者一歩手前の世代に向け、介護の最新情報や体験談を発信する、介護情報メディア『tayorini』(たよりに)の運営
※首都圏居住者で、親の住居が首都圏以外にある方、または大阪・兵庫居住者で、親の住居が大阪・兵庫以外の方を対象
■調査の背景
―「介護の起点」となるのは、帰省などの親子の対面コミュニケーションから
介護サービスを受けるには、必ず申請が必要です。ご本人が、ご自身の衰えを把握して介護サービスに繋がることは稀で、多くの場合はご家族、近所の方など近しい方が衰えを把握され、介護サービスの申請を行っているのが現状です。
LIFULL 介護でも、例年はお盆、お正月など帰省のタイミングで施設への資料請求や入居相談の件数が伸びる傾向にありました。久しぶりに親子が集うことで、親御様の状態を把握したお子様が、老人ホームの検討を始められるケースが多いようです。このことから、介護の起点には「親子のコミュニケーション」があるとLIFULL 介護は考えました。
しかし、コロナ禍により帰省ができなかった方々も多いのではないでしょうか。2020年4月以降、介護の起点となっている親子のコミュニケーション機会に、どんな変化が見られたか明らかにすべく、今回の調査を実施しました。
■調査結果サマリー
◆2020年4月以降、離れて暮らす親と会っていない人は67.8%。
◆うち1年に1回以上の頻度で親と対面で会っていた人が50.4%に上る。約半数の人は、例年の帰省タイミングで会うことを見送ったと考えられる。
◆2020年4月以降に親と会った人のうち、55%と半数以上が「老いに伴う変化」を感じた。
◆2020年4月以降、直接親と会えないことに不安を感じている人は50.9%と半数以上
◆直接会う以外でコミュニケーションに活用している方法は「電話」が69.3%と最多。41%がメッセンジャーアプリやメールも活用
◆用事がなければ連絡しないが半数以上
■調査内容
1.2020年4月以降に親と対面で会ったか
会ったと回答した人は32.2%、会っていないと答えた人は67.8%という結果となり、約7割の人が2020年4月以降、親と会えていない状況にあることが分かりました。
2.2020年4月以前に親と会っていた頻度
「2020年4月以降、親と会っていない」と回答した人は、回答した2021年9月時点で1年4ヶ月間親と対面で会っていないことになります。「2020年4月以降、親と会っていない」と回答した人に、2020年4月以前の「親と会っていた頻度」をたずねると、1年に1回以上の頻度で親と対面で会っていた人が50.4%でした。会っていないと回答した人のおよそ半数は、コロナ禍により親と対面で会う頻度を下げていたことがわかります。
3.2020年4月以降に会えなかった最長期間
「2020年4月以降に親と会った」と回答した人に、どのくらいの期間会えなかったかをたずねると、「半年以上1年未満」が35.1%と最も多く、次いで「1年以上、1年4ヵ月未満」20.2%という結果となりました。
4.2020年4月以降に会った時「老いに伴う変化」を感じたか
「2020年4月以降に親と会った」と回答した人に、会った時に“老い”を感じたかをたずねると、「とても感じた」、「やや感じた」と答えた人の合計が半数以上となりました。
5.「老いに伴う変化」の内容
老いに伴う変化を感じた人に、どのような変化だったかをたずねたところ、1番多かったのは「体質的変化(痩せた、太った、白髪が増えたなど)」、2番目に多かったのは「行動的変化(歩き方が変わった、横になる/寝ることが増えたなど)、3番目に多かったのは「認知的変化(同じ話を繰り返す、物忘れなど)」という結果になりました。(※)
※老化に伴う変化を以下で分類しています。
体質的変化・・・痩せた、太った、白髪が増えたなど
身体的変化・・・耳がとおい、目が見えづらいなど
行動的変化・・・歩き方が変わった、横になる/寝ることが増えたなど
性格的変化・・・話し方が変わった、頑固、怒りっぽいなど
認知的変化・・・同じ話を繰り返す、物忘れなど
生活的変化・・・食事をとらない、ゴミを放置、不要なものを買い込むなど
社会的変化・・・外出が減った、人と会いたがらなくなったなど
6.2020年4月以降、直接会えないことに不安を感じるか
「2020年4月以降、親と対面で会っていない」と回答した方に、親と直接会えないことで不安を感じるかたずねたところ、「とても感じる」「やや感じる」と答えた人の合計が50.9%と半数以上の結果となりました。
7.「直接会う」以外で行っているコミュニケーション手段
親とのコミュニケーションについて、直接会う以外の方法をたずねたところ、圧倒的に多かったのは「電話」でした。次いで「メール・SMS・LINEなどの文字情報による連絡」という結果となりました。離れていても、視覚で様子をうかがえるビデオ通話等を活用している人は、15.2%に止まりました。
8.用事がなくても親に自分から連絡をするかどうか
離れて暮らす親に用事がなくても連絡を取るかたずねたところ、「用事がない場合は、特に連絡しない」が53.5%と半数を超えました。用事がなくても連絡を取る方は33.6%に止まりました。
10.親の状況を本人以外から把握する方法
親と直接会う、連絡をとる以外にも、親の状況を把握できる手段があります。ご家族、近所の方との連携や、見守りサービスの活用です。近年は、スマホアプリを活用したものから、定期的にスタッフが訪問するものまで、大小様々な見守りサービスがあります。
そうした「親の状況を、本人以外から把握する方法」をたずねたところ、「特にしていない」が最多となりました。
今回の調査を受けて「LIFULL 介護」編集長 小菅秀樹の所感
“11月11日「介護の日」をきっかけに、介護について親子でコミュニケーションを”
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、未だに帰省ができず親と会えていない人が多いと思います。1年4カ月以上も離れて暮らす親と会えていない人が約7割もいること。そして半数以上が「用事がなければ連絡していないこと」に非常に危機感を覚えました。
コロナ禍により、高齢者をめぐる環境は大きく変化しました。感染を恐れて自宅にこもる、友人・知人との交流も控えるなど、人との関わりが減少傾向にあります。他者との関わりや刺激の極端な減少は、認知症の発症やその進行にも影響します。
LIFULL 介護のサービスが最も利用されるのは、「お盆」と「お正月」です。久しぶりに親と会うタイミングで、親の異変に気づきます。コロナ禍により、その機会が通常より失われていると考えられます。不安に思う方は、ぜひ用事がなくても連絡をしてみましょう。メールよりは通話で、さらにできればビデオ通話で親の状況を確かめるコミュニケーションを取るようにしてみてください。一方で、親子の距離感は家庭によって様々なことも確かです。適度に距離を取りたい場合は、対面で会う代わりに見守りサービスの活用も有効でしょう。
介護は突然やってきます。介護業界に身を置いていると、「介護が始まる前に親子・兄弟間で話し合っておく」ことの重要さを痛感します。子世代は、ご自身の仕事や財産を守るためにも、やはり介護についてご家族で話し合っておくことがベターです。介護が始まった時に誰が何をサポートするのか。誰が決定権をもつのか。お金はどこから支払うかなど事前に決めておくことで親子間、兄弟間のトラブルを防ぐことができます。
分かってはいるけれど、今元気な親に対して縁起でもない話をするのは気が引けるという方も多いでしょう。11月11日「介護の日」をきっかけとして「誰にでもやってくる介護の話し合いの日だよ」と、ぜひ親子でコミュニケーションをとっていただきたいです。
◼ 調査方法:WEB調査
◼ 調査エリア: 首都圏(東京/神奈川/埼玉/千葉)、大阪、兵庫
◼ 対象者条件
・ 30~64歳 男女 ※未既婚不問、有無職不問
・自身もしくは配偶者の親と別居している方
*首都圏居住者は、別居している親の居住が首都圏以外
*大阪、兵庫居住者は、別居している親の居住が大阪、兵庫以外の方
・回答の対象となる「親」は実親、または配偶者の親
*各回答者が以下の優先順位で1人を選び、その方とのコミュニケーションついて回答
① 複数該当する場合には、自身の親優先
② 最も連絡を多くとっている方を優先
◼調査期間:2021年9月18日~9月23日
■ 「LIFULL 介護」について
有料老人ホームや介護施設、高齢者向け賃貸など、さまざまな高齢者向けの住まいを探すことができるサービスです。掲載件数は全国38,000件以上と、業界最大級の規模を誇っています。
※株式会社ネオマーケティング調べ(2018年5月)
ウェブサイト:https://kaigo.homes.co.jp/
■株式会社LIFULL senior について
「シニアの暮らしに関わる 全ての人々が笑顔あふれる社会の仕組みを創る」をビジョンに掲げ、ヒトとテクノロジーの力で、高齢化社会のさまざまな不を解消する事業を展開しています。
<概要>
所在地:東京都千代田区麹町1-4-4
代表取締役:泉 雅人
設立:2015年7月1日
事業内容:日本最大級の老人ホーム・介護施設の検索サイト『LIFULL 介護』の運営
遺品整理業者検索サイト『みんなの遺品整理』の運営
介護当事者一歩手前の世代に向け、介護の最新情報や体験談を発信する、介護情報メディア『tayorini』(たよりに)の運営
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