【最優秀賞 決定】起業家たちのESGやSDGsの取り組みを表彰する
「EO ESG AWARD 2023」3月9日(木)開催
〜最優秀賞はコオロギで世界の食の課題を解決するエコロギー社に決定〜
EO-Entrepreneurs Organization Tokyo Central(所在地:東京都港区西新橋、会長:ユナイトアンドグロウ株式会社 代表取締役社長 須田騎一朗、以下「EO Tokyo Central」)は、2023年3月9日(木)に帝国ホテルにて起業家たちのESGやSDGsの取り組みを表彰する「EO ESG AWARD 2023」を開催しました。書類審査を通過した58社の中から選ばれた5名のファイナリストがピッチを行い、外部審査員による厳正な審査によって最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞が決定いたしました。
「EO ESG AWARD」とは、起業家たちの社会貢献活動を、より多くの人に知ってもらうことを目的としたアワードです。ESGやSDGsは大企業だけのものだけではなく、むしろベンチャー企業の成長ドライバー、ビジネス機会となるものであるという観点から、起業家たちの具体的な取り組みを知る機会として開催してまいりました。
これまでの「EO ESG AWARD」は、EO Tokyo Central内での表彰制度として設けられていました。
第3回目となる今回は、世の中に良い影響を与える会社(事業)の社会的認知度を向上させることを期待し、EO会員以外の企業にも門戸を広げました。多くの仲間から支持を集めている活動を広く発信し、表彰する機会を設け、起業家たちの社会貢献に対する社会的認知度を向上させることを目指しました。
EO Tokyo Centralは、第4回「EO ESG AWARD」の開催も計画しており、日本最大級のソーシャルイベントとして、より大きな社会的インパクトを与えてまいりたいと考えています。
■受賞者(ファイナリスト)の紹介
[最優秀賞] 株式会社エコロギー 葦苅晟矢 https://ecologgie.com/
[優秀賞] BABY JOB株式会社 上野公嗣 https://baby-job.co.jp/
[優秀賞] 株式会社オシンテック 小田真人 https://www.osintech.net
[審査員特別賞] 株式会社デジリハ 岡勇樹 https://www.digireha.com/
[審査員特別賞] 株式会社バオバブ 相良美織 https://baobab-trees.com/
※審査方法:書類選考(計1回)に通過した企業(計5社)がファイナリストとして、一人7分・質疑応答3分の計10分間のピッチを行いました。外部審査員による厳正な審査により、最優秀賞を決定しました。
※審査基準:以下のそれぞれを5段階で評価し、総合得点の一番高い方が最優秀賞を受賞しました。
1.目的の妥当性
2.規模、継続年数
3.インパクト、社会への波及力
4.新規性
5.再現性、持続可能性
「コオロギは人生の触媒。自分の成長と、仲間との出会いを導いてくれています」(葦苅)
私は「生物」が大好きです。今回、好きなものを追い求めてきた結果がこのような形で評価いただけたことを純粋に嬉しく思います。
エコロギーの事業は、私の高校時代に抱えていた日常生活における食の不満が原体験となっています。大学に進み、食料問題を学んでいくと、世界中にはフードロスや新興国における農家の貧困問題、人口増に伴うプロテイン供給不足など、深刻な課題が数々あることを学びます。さらに、「食」という私たちにとって身近な分野にもかかわらず、なかなか理解されていない課題があると気づきました。そこで私は「世界の食の課題を、私の大好きな生物の力で解決したい」という夢を掲げ、取り組んでいこうと決意しました。
私は食料危機を救う食材として昆虫食の可能性を知ると、昆虫の中でもコオロギに注目しました。コオロギは栄養価が高く、環境低負荷です。特に、コオロギは雑食性が強く、なんでも餌にして育てられることから、飼育が容易です。私自身、学生時代に自宅でコオロギを生産した経験があります。10匹ほど集めて生産を始めたところ、半年後には1,000匹ほどにもなりました。「これをもっと極めれば、どこでも誰でも手軽にプロテインを生産できるインフラを作れる!」と、一人興奮したことを覚えています。
生産を続けていくと、「1万匹の壁」にぶち当たりました。コオロギは暖かい場所で育つので、日本で育てるとなると冬は光熱費がかかり、サステナブルではありません。また、生産場所も悩みました。昆虫は小さく、いくら省スペースで大量生産できるとはいえ、逃げ出してしまう危険性もあります。工場の周辺住民からの理解を得るのは容易ではありません。「日本で生産体制を構築するのは難しい。しかし、コオロギに可能性は感じている。早くたくさん作って売りたいのに、作れない……。」都内での生産を諦め、温暖な気候を求めて沖縄での生産も検討しましたが実現が難しく、会社存続の危機まで追い詰められました。
さらに暖かい土地を求めて海外に目を広げてみると、カンボジアやタイにコオロギ農家が多くいることをFacebookで知りました。当時英語が全くできなかった私は、Google翻訳で作った英文をコオロギ農家に片っ端から送ります。幸運にも一人の農家さんに視察の機会をいただきました。すると、自分は1万匹で限界だったのに、現地では1.5畳のスペースで5万匹も生産していました。希望が見えた瞬間でした。
私は2019年からカンボジアに移住し、事業開発を進めています。コロナ禍でのカンボジアのロックダウン、輸出の問題など、多くの壁を乗り越えながらこれまで生産量を増やしてきました。コオロギの意義や価値を広めるべく、多くのピッチイベントにも参加。最初は理解を得られず仲間集めにも苦労しましたが、今では国籍関係なく応援してくれる方や仲間・パートナーとの縁が広がっています。コオロギを起点に、国や人とのつながりの場が増え、世界が広がっていく感覚がやりがいにつながっています。
日本でコオロギは、どうしても「ゲテモノ」のイメージが先行しています。ですが、人が普段の食事で摂取しづらいタンパク質や亜鉛、鉄などを、自然由来の食品として摂取できることを考えると、コオロギはなんて魅力的な生物だと思いませんか? 私たちはコオロギに、ストーリーと創意工夫を持って研究・生産しています。コオロギの価値が社会に受け入れられる未来を、私たちは作っていきたいと考えています。
また私には、日本とASEAN(東南アジア諸国連合)をつなげたいという個人的な思いもあります。特にエコロギーの生産拠点となっているカンボジアは、日本とは2023年で外交関係樹立70周年でもあります。私たちの研究成果をもとに、ASEANの領域でこれからもESG・SDGsの貢献に向け、頑張っていきたいと思っています。
■株式会社エコロギーの事業内容
株式会社エコロギー(ECOLOGGIE Inc.)は、早稲田大学での昆虫コオロギの研究成果により創業した早稲田大学発ベンチャー企業です。ビジョンである“地球と生命が、食を通じて健やかになる持続可能な生態系を作る”の達成のために、未利用資源である昆虫の量産と用途開発を行います。現在はカンボジアでコオロギを生産し、それを食品や飼料としてグローバルに販売しています。
URL:https://ecologgie.com/
左:フードロスを活用したサステナブルなコオロギ生産の仕組み、右:カンボジアのコオロギ農家にて
■「EO ESG AWARD2023」開催概要および審査員・特別ゲストの紹介
主催:EO Tokyo Central
日時:2023年3月9日(木)18時00分~20時00分
会場:帝国ホテル東京
URL:https://www.eoesg2023.com/event/
<審査員>
田坂広志(多摩大学大学院名誉教授/シンクタンク・ソフィアバンク代表/田坂塾塾長)
須田騎一朗(EOTC会長/ユナイトアンドグロウ株式会社 代表取締役)
鈴木絵里子(株式会社Kind Capital 代表取締役)
高橋ゆき(株式会社ベアーズ 創業者兼副社長)
上岳史(前回最優秀賞/デコボコベース株式会社 代表取締役)
EOには、より良い未来を実現するために、起業家マインドを持って社会貢献活動に取り組んでいる多くの仲間がいます。2019年よりEOにESG推進理事が設置されて以来、多くのEOメンバーが社会課題を共有し、アクションを起こせるような啓蒙や活動のきっかけを作ってきました。今後もEO Tokyo Centralは、起業家たちの社会貢献活動の社会的認知度向上に向け取り組んでまいります。
■EOとは
1987年にアメリカで設立されたEntrepreneurs' Organization(起業家機構)は、年商がUS$1 Millionを超える企業を経営する若手起業家の世界的ネットワークで、現在61ヵ国223チャプター、16,000名以上のメンバーで構成されています。
その中でもEO Tokyo Centralは世界最大の会員規模を誇るチャプターになっており、総勢383名(総売上高1兆2,043億円)にも及ぶ会員を有しており、特にここ数年は毎年大幅な会員増となっております。
□EO JAPAN:http://www.eojapan.org/
□EO Tokyo Central:https://eotokyo.org/
左:受賞者・審査員・特別ゲスト集合写真、右:⻄村経済産業⼤⾂からトロフィーを受け取る最優秀賞のエコロギー社
「EO ESG AWARD 2023」公式サイト:https://www.eoesg2023.com/event/「EO ESG AWARD」とは、起業家たちの社会貢献活動を、より多くの人に知ってもらうことを目的としたアワードです。ESGやSDGsは大企業だけのものだけではなく、むしろベンチャー企業の成長ドライバー、ビジネス機会となるものであるという観点から、起業家たちの具体的な取り組みを知る機会として開催してまいりました。
これまでの「EO ESG AWARD」は、EO Tokyo Central内での表彰制度として設けられていました。
第3回目となる今回は、世の中に良い影響を与える会社(事業)の社会的認知度を向上させることを期待し、EO会員以外の企業にも門戸を広げました。多くの仲間から支持を集めている活動を広く発信し、表彰する機会を設け、起業家たちの社会貢献に対する社会的認知度を向上させることを目指しました。
EO Tokyo Centralは、第4回「EO ESG AWARD」の開催も計画しており、日本最大級のソーシャルイベントとして、より大きな社会的インパクトを与えてまいりたいと考えています。
■受賞者(ファイナリスト)の紹介
[最優秀賞] 株式会社エコロギー 葦苅晟矢 https://ecologgie.com/
[優秀賞] BABY JOB株式会社 上野公嗣 https://baby-job.co.jp/
[優秀賞] 株式会社オシンテック 小田真人 https://www.osintech.net
[審査員特別賞] 株式会社デジリハ 岡勇樹 https://www.digireha.com/
[審査員特別賞] 株式会社バオバブ 相良美織 https://baobab-trees.com/
※審査方法:書類選考(計1回)に通過した企業(計5社)がファイナリストとして、一人7分・質疑応答3分の計10分間のピッチを行いました。外部審査員による厳正な審査により、最優秀賞を決定しました。
※審査基準:以下のそれぞれを5段階で評価し、総合得点の一番高い方が最優秀賞を受賞しました。
1.目的の妥当性
2.規模、継続年数
3.インパクト、社会への波及力
4.新規性
5.再現性、持続可能性
■最優秀賞 株式会社エコロギー 葦苅晟矢(あしかり・せいや)のコメント
「コオロギは人生の触媒。自分の成長と、仲間との出会いを導いてくれています」(葦苅)
私は「生物」が大好きです。今回、好きなものを追い求めてきた結果がこのような形で評価いただけたことを純粋に嬉しく思います。
エコロギーの事業は、私の高校時代に抱えていた日常生活における食の不満が原体験となっています。大学に進み、食料問題を学んでいくと、世界中にはフードロスや新興国における農家の貧困問題、人口増に伴うプロテイン供給不足など、深刻な課題が数々あることを学びます。さらに、「食」という私たちにとって身近な分野にもかかわらず、なかなか理解されていない課題があると気づきました。そこで私は「世界の食の課題を、私の大好きな生物の力で解決したい」という夢を掲げ、取り組んでいこうと決意しました。
私は食料危機を救う食材として昆虫食の可能性を知ると、昆虫の中でもコオロギに注目しました。コオロギは栄養価が高く、環境低負荷です。特に、コオロギは雑食性が強く、なんでも餌にして育てられることから、飼育が容易です。私自身、学生時代に自宅でコオロギを生産した経験があります。10匹ほど集めて生産を始めたところ、半年後には1,000匹ほどにもなりました。「これをもっと極めれば、どこでも誰でも手軽にプロテインを生産できるインフラを作れる!」と、一人興奮したことを覚えています。
生産を続けていくと、「1万匹の壁」にぶち当たりました。コオロギは暖かい場所で育つので、日本で育てるとなると冬は光熱費がかかり、サステナブルではありません。また、生産場所も悩みました。昆虫は小さく、いくら省スペースで大量生産できるとはいえ、逃げ出してしまう危険性もあります。工場の周辺住民からの理解を得るのは容易ではありません。「日本で生産体制を構築するのは難しい。しかし、コオロギに可能性は感じている。早くたくさん作って売りたいのに、作れない……。」都内での生産を諦め、温暖な気候を求めて沖縄での生産も検討しましたが実現が難しく、会社存続の危機まで追い詰められました。
さらに暖かい土地を求めて海外に目を広げてみると、カンボジアやタイにコオロギ農家が多くいることをFacebookで知りました。当時英語が全くできなかった私は、Google翻訳で作った英文をコオロギ農家に片っ端から送ります。幸運にも一人の農家さんに視察の機会をいただきました。すると、自分は1万匹で限界だったのに、現地では1.5畳のスペースで5万匹も生産していました。希望が見えた瞬間でした。
私は2019年からカンボジアに移住し、事業開発を進めています。コロナ禍でのカンボジアのロックダウン、輸出の問題など、多くの壁を乗り越えながらこれまで生産量を増やしてきました。コオロギの意義や価値を広めるべく、多くのピッチイベントにも参加。最初は理解を得られず仲間集めにも苦労しましたが、今では国籍関係なく応援してくれる方や仲間・パートナーとの縁が広がっています。コオロギを起点に、国や人とのつながりの場が増え、世界が広がっていく感覚がやりがいにつながっています。
日本でコオロギは、どうしても「ゲテモノ」のイメージが先行しています。ですが、人が普段の食事で摂取しづらいタンパク質や亜鉛、鉄などを、自然由来の食品として摂取できることを考えると、コオロギはなんて魅力的な生物だと思いませんか? 私たちはコオロギに、ストーリーと創意工夫を持って研究・生産しています。コオロギの価値が社会に受け入れられる未来を、私たちは作っていきたいと考えています。
また私には、日本とASEAN(東南アジア諸国連合)をつなげたいという個人的な思いもあります。特にエコロギーの生産拠点となっているカンボジアは、日本とは2023年で外交関係樹立70周年でもあります。私たちの研究成果をもとに、ASEANの領域でこれからもESG・SDGsの貢献に向け、頑張っていきたいと思っています。
■株式会社エコロギーの事業内容
株式会社エコロギー(ECOLOGGIE Inc.)は、早稲田大学での昆虫コオロギの研究成果により創業した早稲田大学発ベンチャー企業です。ビジョンである“地球と生命が、食を通じて健やかになる持続可能な生態系を作る”の達成のために、未利用資源である昆虫の量産と用途開発を行います。現在はカンボジアでコオロギを生産し、それを食品や飼料としてグローバルに販売しています。
URL:https://ecologgie.com/
左:フードロスを活用したサステナブルなコオロギ生産の仕組み、右:カンボジアのコオロギ農家にて
■「EO ESG AWARD2023」開催概要および審査員・特別ゲストの紹介
主催:EO Tokyo Central
日時:2023年3月9日(木)18時00分~20時00分
会場:帝国ホテル東京
URL:https://www.eoesg2023.com/event/
<審査員>
田坂広志(多摩大学大学院名誉教授/シンクタンク・ソフィアバンク代表/田坂塾塾長)
須田騎一朗(EOTC会長/ユナイトアンドグロウ株式会社 代表取締役)
鈴木絵里子(株式会社Kind Capital 代表取締役)
高橋ゆき(株式会社ベアーズ 創業者兼副社長)
上岳史(前回最優秀賞/デコボコベース株式会社 代表取締役)
■EO Tokyo Centralの今後の展開
EOには、より良い未来を実現するために、起業家マインドを持って社会貢献活動に取り組んでいる多くの仲間がいます。2019年よりEOにESG推進理事が設置されて以来、多くのEOメンバーが社会課題を共有し、アクションを起こせるような啓蒙や活動のきっかけを作ってきました。今後もEO Tokyo Centralは、起業家たちの社会貢献活動の社会的認知度向上に向け取り組んでまいります。
■EOとは
1987年にアメリカで設立されたEntrepreneurs' Organization(起業家機構)は、年商がUS$1 Millionを超える企業を経営する若手起業家の世界的ネットワークで、現在61ヵ国223チャプター、16,000名以上のメンバーで構成されています。
その中でもEO Tokyo Centralは世界最大の会員規模を誇るチャプターになっており、総勢383名(総売上高1兆2,043億円)にも及ぶ会員を有しており、特にここ数年は毎年大幅な会員増となっております。
□EO JAPAN:http://www.eojapan.org/
□EO Tokyo Central:https://eotokyo.org/
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