ベトナム語・タガログ語・ブラジルポルトガル語の医療指さし会話帳『HELP YOU』、11月下旬に発売
在留外国人は過去最多の428万人に。産科・小児科ページを加え、本日から「STORES」で先行予約を受付開始(URL:https://help-you.stores.jp/)



一般社団法人つつつつつ(本社:千葉県柏市、代表理事:古山正裕)は、医療の指さし会話帳『HELP YOU』の新しい言語版として、ベトナム語版・タガログ語版・ブラジルポルトガル語版を2026年11月下旬に発売します。価格は各1,650円(税込)で、本日10月29日からオンラインストア「STORES」で先行予約を受け付けます。英語版・中国語版・やさしい日本語版とあわせて計6言語となり、新たに産科・小児科のページと、贈る方がひとこと書き込めるメッセージシールを加えました。
【今回のリリースのポイント】
・在留外国人数2位のベトナム、永住者数2位のフィリピン、3位のブラジル。日本で長く暮らす方の多い3言語を追加し、計6言語に
・130点以上のイラストやピクトグラムで、症状を指さしで伝えられる。妊娠・出産や子どもの急な体調不良に備え、産科・小児科のページを収録
・日本で暮らす家族や友人、職場の仲間に贈れるよう、メッセージシールを同封
新言語制作の背景:在留外国人は過去最多の428万人。医療機関の多言語対応は英語が中心
出入国在留管理庁が2026年10月16日に公表した統計によると、2026年6月末の在留外国人数は428万1,026人で、過去最多を更新しました(※1)。今回追加した3言語は、いずれも在留外国人の国籍別で上位10位以内に入る国の言葉です。なかでもベトナム国籍の人は69万3,750人で全国2位となり、2016年末の約3.5倍に増えています。
フィリピンとブラジルは、「永住者」の在留資格を持つ方が多いことも特徴です。日本での暮らしが長くなるほど、妊娠・出産や子育て、年齢を重ねてからの通院など、医療機関にかかる場面は増えていきます。そうした場面で母語で伝えられる手段が欠かせません。
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言語 |
主な話者の国籍 |
在留外国人数(国籍別順位) |
うち永住者数(国籍別順位) |
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ベトナム語 |
ベトナム |
69万3,750人(第2位) |
3万5,270人(第5位) |
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タガログ語 |
フィリピン |
36万2,761人(第4位) |
14万4,933人(第2位) |
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ブラジルポルトガル語 |
ブラジル |
20万9,550人(第8位) |
11万8,580人(第3位) |
2026年6月末時点(※1)
医療の現場でも、この3言語を話す患者は多くいます。厚生労働省が2026年9月に公表した調査で、回答した病院が2025年9月の1か月間に受け入れた在留外国人患者を国籍別にみると(国籍不明を除く)、延べ患者数は中国(1万9,944人)に次いで、ベトナム(1万1,085人)、ブラジル(1万859人)、フィリピン(9,909人)の順でした(※2)。
一方、医療機関の多言語対応は英語が中心です。同じ調査では、院内案内図や院内表示を日本語以外にも翻訳している病院は14.3%で、そのうちベトナム語に対応しているのは2.2%、ポルトガル語は5.1%でした。英語(96.6%)や中国語(17.9%)と比べ、整備が遅れています(※2)。
外国人患者受入れ医療コーディネーターを置く病院は、回答した5,745病院のうち159病院(2.8%)です。翻訳機器を導入している病院でも47.8%が使用時に対応に苦慮した場面があり、最も多かったのは「医療用語を翻訳する場合」(58.0%)でした(※2)。
※1 出入国在留管理庁「令和8年6月末における在留外国人数について」(2026年10月16日公表)
※2 厚生労働省「令和7年度 医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査」(2026年9月8日公表)
『HELP YOU』とは



『HELP YOU』は、外国人患者が医療機関で症状や感覚を伝えやすくするために開発した、医療の指さし会話帳です。130点以上のイラストやピクトグラムで、日本の医療制度、受診や薬の処方の流れ、「ズキズキ」「チクチク」といった細かな症状の表現までを掲載しています。英語版・中国語版・やさしい日本語版は、全国800以上の大学・医療機関等で導入されています。
きっかけは、代表理事の古山が学生時代に留学生ボランティアを行なっていた際に、矯正歯科を探していた台湾出身の留学生に出会ったことでした。受診の際に言葉の壁に直面する留学生の姿から、指さしで症状を伝えられる会話帳の必要性を感じ、2020年にクラウドファンディングで支援を募って英語版を制作・出版しました。
『HELP YOU』新3言語版の特長
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暮らす人も、受診する人も多い3言語に対応
ベトナム語・タガログ語・ブラジルポルトガル語の3言語を新たに加え、シリーズは計6言語になりました。3言語とも日本で暮らす方の特に多い国の言葉で、医療機関を受診する外国人患者数でも、中国に次ぐ上位3か国にあたります。これまでの英語・中国語・やさしい日本語では届きにくかった方たちにも、母語で症状を伝えられる手段を届けます。
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産科・小児科のページを収録
やさしい日本語版で新設した産科・小児科のページをもとに、同じ内容を3言語でも収録しました。妊娠・出産や子どもの急な発熱など、言葉の壁が特に心細く感じられる場面に備えます。
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贈る方の想いを添えるメッセージシールを同封
送り主がひとこと書き込み、日本で暮らす大切な方へ贈れるシールを今回から同封しています。本に貼っても、手紙として残していただいてもかまいません。
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6言語で見え方をそろえたデザイン
翻訳すると日本語より文章量が増える言語でも、他の言語版と同じ見え方を保ち、限られた紙面で読みやすさを確保しています。

制作にご協力いただいた方々からのコメント
ブラジルポルトガル語版 翻訳者 イソザキ クノ ジュリア マユミさま(病院勤務)
祖父が年齢を重ねるにつれ、第二言語を忘れ、コミュニケーションに母語を使うことが多くなったことに気づいたのが、日本語の勉強を始めたきっかけです。祖父の助けになり、もっと寄り添いたいという思いから、日本語を学びたいと感じました。さらに、私の住む街には日本人の高齢者がたくさんいるため、日本語ができれば地域の人々に貢献できるのではないかとも考えたのです。
病院に勤務しているため、患者さんと医療従事者との間の良好なコミュニケーションがいかに重要であるかを日々実感しています。多くの場合、患者さんは体が弱っていたり、痛みがあったり、自身の健康に不安を抱えたりしています。そのような時に、安心して自分の気持ちを伝えられ、説明された内容を正しく理解できるかどうかは、非常に大きな意味を持ちます。ですから、このプロジェクトに参加できたことは、私の日本語への関心を「誰かの役に立つこと」へと結びつける素晴らしい機会となりました。
一番苦労したのは、ブラジルと日本で実施方法が異なるいくつかの医療処置(手順)を翻訳することでした。直訳するだけでは不十分なケースもありました。本来の意味を損なうことなく、状況を理解し、ブラジルの医療事情に合わせて情報を調整する必要がありました。
「指差し会話帳(コミュニケーションブック)」のような取り組みが、言葉や年齢、文化の違いが重要な情報やサービスにアクセスする際の障壁とならない社会づくりに貢献することを願っています。また、こうしたプロジェクトを通じて、自分の意思を伝えたり理解してもらったりするのに苦労している人々のニーズに対して、より多くの関心が寄せられることを期待しています。
シンプルなツールであっても、特に人が弱っている(脆弱な状況にある)時には大きな力になると信じています。人々の距離を縮め、とりわけ医療サービスがより利用しやすく、誰もが受け入れられる(インクルーシブな)ものになるような取り組みが今後さらに増えることを願っています。
デザイン担当 関谷恵理奈さま(TRIUMPH代表/アートディレクター・グラフィックデザイナー・イラストレーター/長岡造形大学非常勤講師)
はじめは仕事先の方にご紹介いただき、古山さんと出会いました。
仕事を進めていく中で、代表である古山さんの熱い想いに感銘を受けました。当初のはじまりの段階から7年ほど経ちましたが、非常に有意義なお仕事の一つとして今現在も引き続き制作に携わらせていただいています。
私は英語や他言語を話せないので、翻訳言語が読めず、文字校正などは大変でした。
各言語の翻訳家さんや英語が堪能なプロジェクトメンバーの皆さんのおかげで制作できました。
デザインでは、翻訳すると日本語よりも文章のボリュームがでる言語もあるので、他言語verとの見え方を変えずに、読みやすさも担保しながら限られたスペースにおさめることが一番大変でした。
この本によって、大変な思いをしている外国人の方を一人でも救うことができればとても嬉しいです。
それと同時に、本の中には様々な人種の方々がイラストで描かれていますが、差別のない世界になっていけばよりよい未来を築くことができると思っています。
私には2歳の娘がいるのですが、海外で人気のアニメを見ていた時、ある回で祖母が親に内緒で孫にアイスをあげているシーンがありました。その時「どの国もみんな一緒なんだな」と、笑ってしまいました。
人種は違えどみんな同じ人間です。
どんな国の方でもどんな人でも、困っていたら助けられるようなそんな優しい社会、世界になれたら幸せだなと思います。その一つの手段として、指差し本がもっと普及して、世界の人々を救うツールの一つとして活躍することを心より願っています。
今後の展望:代表理事 古山正裕より
医療の現場に、「伝わる」をあたりまえに
今回の3言語の追加で、『HELP YOU』は計6言語になりました。これまでと同じく、130以上のイラストを使い、「伝える」「伝わる」ことを何より大切にしています。見ているだけでほっとするような、やさしいイラストと色づかいも特長です。慣れない言葉で医療を受ける不安は、とても大きいものです。そうした方々に寄り添う一冊として、今後は病院やクリニック、薬局だけでなく、介護現場などでも導入を広げ、患者さんと医療者が安心してやりとりできる場面を増やしていきます。
現場の声をカタチに、これからも
今回の3言語版は、前回のやさしい日本語版で新しく設けた産科・小児科のページをもとに、同科を加えています。妊娠・出産や子どもの急な体調不良など、言葉の壁がとくに心細く感じられる場面にも対応しました。これからも医療者や利用者の声に耳を傾けながら、内容の見直しを続け、『HELP YOU』を育てていきます。
大切な誰かへの、心温まるプレゼントとして
今回から、メッセージを書き込めるシールを同封しています。送り主がひとこと書き添えて、日本で暮らす大切な誰かに贈る。シールは本に貼っても、手紙として取っておいてもかまいません。家族や友人、職場の仲間、地域で出会った人へ。贈る人の温かい想いが『HELP YOU』を通して広がっていくことを願っています。
地域で支え合う仕組みへ
在日外国人の支援団体や、多文化共生に取り組む自治体・国際交流協会・NPOなどと連携し、相談窓口や支援の現場での活用を広げていきたいと考えています。あわせて非言語コミュニケーションの研究機関として、ワークショップ『ことばのほぐし』などの実践で得た知見を、ピクトグラムやイラストの改良に活かしていきます。
「言葉が通じないから、通じ合えない」を越えて
私たちは、言葉の壁は工夫と想像力で越えていけると考えています。誰もが言葉の違いを理由にあきらめることのない社会を目指し、これからも分野や地域を越えて共創の輪を広げていきます。
製品概要
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商品名 |
医療の指さし会話帳『HELP YOU』ベトナム語版/タガログ語版/ブラジルポルトガル語版 |
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発売日 |
2026年11月下旬(予定) |
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先行予約 |
2026年10月29日(木)から |
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価格 |
各1,650円(税込) |
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著者 |
古山正裕 |
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仕様 |
A5判・52ページ |
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付属品 |
メッセージシール |
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翻訳 |
ベトナム語:ホアン・クォック・クーン/タガログ語:シモーネ・サラザール=フェラーリス/ブラジルポルトガル語:イソザキ クノ ジュリア マユミ |
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デザイン |
迫 一成/関谷 恵理奈/齋藤 由樹 |
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イラスト |
オオカミタホ |
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販売 |
オンラインストア「STORES」(https://help-you.stores.jp/) |
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シリーズ |
英語版・中国語版・やさしい日本語版も販売中 |
医療機関・薬局・介護施設・自治体・支援団体などでのまとめてのご購入や導入のご相談は、こちら(https://c-c-c-c-c.com/contact)のお問い合わせ先までご連絡ください。
一般社団法人つつつつつについて

一般社団法人つつつつつは、言葉に頼らないコミュニケーションの力を活用し、医療・教育・企業・地域社会における多文化共生と創造的な対話の促進を目指して活動しています。
なぜつつつつつ?ーミッションに込められた『5つの“つ”』の意味
紹介した上記のプロジェクトは、以下のミッションに沿って運営しています。
つ つ く — 社会の課題や身近な違和感に、やさしく問いかける
つ た え る — 想いを相手に届くかたちにする
つ た わ る — 相手に届き、理解や共感が生まれる
つ な が る — 関わり合い、関係性を育む
つ づ く 、 — 関係や活動が持続し、次の活動へ続いていく
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所在地:〒277-0803 千葉県柏市小青田5丁目7番地1209
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代表理事:古山正裕
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設立:2025年7月17日(世界絵文字デー)
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公式サイト:https://c-c-c-c-c.com/
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オンラインストア:https://help-you.stores.jp/
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Instagram:https://www.instagram.com/ccccc_project/
その他のプロジェクト概要

医療機関検索アプリ『みっけ』
『みっけ』は、在留外国人や非日本語ネイティブの方々が、受診可能な医療機関をスムーズに探せるアプリです。新潟県および静岡県浜松エリアを中心に216施設を登録しており、約44,000人の非日本語ネイティブの方々が利用可能な環境づくりに貢献しています。日本語・英語・中国語・ポルトガル語の4言語に対応しています。

非言語ワークショップ『ことばのほぐし』
『ことばのほぐし』は、言葉に頼りすぎないコミュニケーションのあり方を体験的に学ぶワークショップです。自治体、大学、民間企業の人材開発、まちづくりの現場など、幅広い領域で展開しています。
本プログラムでは、あえて言葉を制限し、絵文字、ジェスチャー、イラスト、音などを用いて意思疎通を図ります。参加者は、相手が発する信号から規則性や意図を読み取る力と、自身の想いや考えを適切な手段で表現する力の双方を養います。
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