【AI-Lab×芝浦工業大学】2022年度課題解決型授業(PBL)最終審査会を開催!
~AI技術の発展とアントレプレナーシップ教育の浸透を目指す産学連携プロジェクト 〜
- 課題解決型授業(PBL)とは
課題解決型授業(PBL)では、従来のコンペ形式とは異なり、実際にある会社のRe-Brandingや、既に運営されている事業を理解し、課題を見つけ解決策を立案する授業を行います。
今回の芝浦工業大学コラボ授業では、学生の皆さんが実際にプロジェクトの一員となり、より実務的な視点で経営戦略を学んでいただきます。
また、新規事業を企画することで、ビジネスを組み立てるプロセスの追体験ができる新しい試みで、世界的にも注目されている授業方法です。
<芝浦工業大学×株式会社バズグラフコラボ授業について>
今回で2回目となるコラボレーション演習授業は、当社のグループ会社であり自然言語処理AIの技術開発をしている株式会社バズグラフと、芝浦工業大学デザイン工学科の演習授業(3年次)として4月に開始いたしました。
学生たちに株式会社バズグラフが展開している文章要約のサービス「文章要約AIタンテキ」に繋がる新規事業にふさわしい提案をしてもらい、同社代表や起業家たちから実践的なアドバイスをもらうことで提案を磨き上げ、より実践的なデザイン力を学生たちに身につけてもらおうというのが狙いです。
コラボ授業の指導教官である、デザイン工学部 デザイン工学科 蘆澤 雄亮 准教授に全面協力のもと進行いただきました。
6月2日(木)最終報告会にて学生たちの熱い意見が飛び交う中、実践型ビジネスアイディアが各グループから提案され最優秀チームが決定いたしました。
- 株式会社バズグラフについて
株式会社バズグラフは、「人間と同じように文章を理解できる人工知能を開発する」ことを目標に活動しています。その背景には、AIの発達により、全ての人に優しい究極のコミュニケーション社会を創っていきたいという思いが込められています。
メインサービスである文章要約AI タンテキは、独自開発の自然言語処理エンジンを駆使し、主にニュース記事を中心としたAIによる文章要約を可能にしたサービスです。
一般的なAIによる要約サービスで使われる「形態素解析」だけでなく、バズグラフ独自の解析方法である「特徴語解析」や「機能素解析」を組み合わせ、AIが文章を理解し要約を行います。
世の中に溢れる情報の整理や最適化は重要視されている中、文章要約AI タンテキの更なる進化はビックデータの分析や有効化に活用できるのではないかと様々な業界から注目されています。
▼文章要約AIタンテキ
https://ai-tanteki.com/
▼株式会社バズグラフ
https://buzzgraph.co.jp/
- コラボ演習スケジュール
①事前準備
・タンテキの会員登録およびタンテキの使用
・形態素解析の学習およびアウトプットの生成
②4月14日(木)
「イントロダクションレクチャー from AI-Lab」
③4月28日(木)
「ビジネスアイデアの展開」
④5月12日(木)
「ビジネスアイデアの展開+東京ビッグサイトへ視察」
・イベント名:第6回AI・人工知能EXPO
・会場:東京ビックサイト南展示棟
⑤5月19日(木)
「中間発表 with AI-Lab」
⑥5月26日(木)
「詳細の検討および最終プレゼンテーション資料の作成 」
⑦6月2日(木)
「最終プレゼンテーション with AI-Lab」
▼自主的に空き時間を利用してビジネスアイディアについて話し合う学生たち。
時には意見がくい違い、白熱した議論を繰り広げながらアイディアのブラッシュアップを図りました!
- コンテスト受賞内容
<最優秀賞>
「より早く書類に目を通すためのツール」
メンバー:勝藤 智哉/鈴木 佳乃/山西 健介/土屋 弘樹
発表内容
従来の検索エンジンで起こる「自分の調べたいものが見つからない〜」「余計なものがでてくる〜」というunhappyを解決する、文章での検索が可能な検索方法の提案。助詞、助動詞から文の構造を把握し、主体を判別。さらにユーザーの行動記録を記録することで、意図に合った検索結果を提供します。
受賞者コメント
このプロジェクトは、未だかつてぶつかったことのない課題に激しく揉まれる時間でした。
知識ゼロの状態から始まり、限られた技術のみを利用してアイデアを考え、それを売り込むためにマネタイズやプロモーションに至るまでも調査し決定するという、これまでの自分たちの大学での取り組みのレベルを大きく上回った演習であったと思います。しかし、こうした難しい課題に対してグループで全員が協力しながら無事に発表を終えることができたということはとてつもなく大きな成果であったと思います。
グループ毎に成果物の出来には確かに差があり自分たちも納得しきれていないところもありましたが、そうやって悔しいと感じることができるのは皆が全力で取り組むことができた故であると思います。
間違いなくこれまでで一番難しい演習でしたが、同時に一番得るものがあったプロジェクトでした。
<優秀賞>
・「編集タンテキ」
メンバー:江澤 日菜子/三鬼 駿平/濱﨑 明莉/吉原 寿仁也
・「Dendrite -共に探し、共に育つ-」
メンバー:早川 由莉/松本 武蔵/山口 黎/佐藤 慎平
・「確認タンテキ 爆誕」
メンバー:伊藤 祐一郎/増村 光春/原田 能亜/池田 歩未
▼本コンテストの詳細はこちら
https://ai-l.net/contest/shibaura_2022.html
- 芝浦工業大学・総括コメント
芝浦工業大学
デザイン工学部 デザイン工学科
准教授 蘆澤 雄亮
2回目の開催となった今回の授業ですが、昨年度に比較し、より充実した上で全体的な提案の質もさらに向上したと感じました。これもAI-Labさんをはじめとした、関係者の皆様方との連携体制がより強固になったことが大きな要因かと思います。
今回は「技術シーズからの事業提案」ということもあり、より実務に近いレベルが求められる為、正直かなり難しかったです。ですが最終的には、審査委員の方々から「もうこれ、採用でいいでしょ」という言葉がうっかり漏れ出るぐらいのハイレベルな提案が出てきました。
これは教員としてもただただ驚くばかりであると同時に、まさにPBL型授業の真骨頂を見た気がしました。そして何よりも驚いたのは、最終発表後に学生たちが口を揃えて「悔しい!期間が短い!もっと続けたい!」と言っていたことです。
教育の立場から考えると、学修における学生の状態として最も良い状態にあると言えます。これは私一人が単体で授業をやっていたら絶対に叶えられない状態だと思いますし、たとえPBL型であっても連携体制やコンテクストの共有が出来ていないと生まれない状態だと感じています。そういった意味においては、AI-Labさんをはじめとした関係者の方々とよい連携体制が出来ていることを実感すると共に、今後もこの連携体制でさらに面白い取り組みができたらよいなぁと感じる次第です。
ありがとうございました。
- 株式会社バズグラフ コメント
取締役 林 晋嗣
まずは全7回に渡る授業に意欲的に取り組んでいたただいた学生の皆さん、及び準備段階から何度も打ち合わせさせていただき弊社にとっても大きな価値のある取り組みにしていただた蘆澤先生に改めて感謝申し上げます。正直なところ、「バズグラフの自然言語処理技術を活用した新サービスの企画」という比較的難易度が高いお題に対して、これほどレベルの高いモノが出てくるとは予想していなかったというのが率直な感想です。なかには今すぐでも弊社サービスとして実装を検討できるレベルものもありましたし、全体を通しても我々の発想ではなかなか出てこないようなアイデアに触れられたことは、弊社にとっても大変すばらしい機会となりました。学生の皆さんにとっては、今回のビジネスプランニング経験は、今後のどのようなビジネスシーンにおいても必ず糧になる経験になったのではないでしょうか。もしかしたら起業家も出てくるのかも︕︖と期待しています。数々の素晴らしいアイデア、ありがとうございました︕︕ また次回、次々回と開催させて頂くことを切に願っております︕
- AI-Lab産学連携プロジェクト
AI-Labは、AIを活用した様々な領域の新事業の創出を図ることを目的とし、大学などの教育機関との産学連携を積極的に行っております。その一環として、大学向けのビジネスプランコンテストや課題解決型授業(PBL)を開催し、教授や学生の皆さまのAI技術の研究成果を発揮できる場所を設け、AI技術の発展に貢献することを目的としております。
~大学関係者の皆さまへ~
様々な分野の専門家が集まる私たちだからこそ、アイディアを形にする方法から、相手に伝わる資料の作り方まで、学生の皆さまが社会で活かせる経験の場を提供できると考えております。
AI-Labのビジョンに賛同いただけましたら、是非お問い合わせ下さい。
▼詳細はこちら
https://ai-l.net/academic/
会社名:一般社団法人AI-Lab
所在地:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目1番33号 はかた近代ビル7F
代表理事:曽我直人
設立:2020年6月15日
URL: https://ai-l.net
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