2023年4月、フリーランスエンジニアの月額受注平均単価は平均61万円
QAエンジニアとブロックチェーンエンジニアの平均単価が約100万円に上昇
エンジニアスタイル東京:https://engineer-style.jp
2023年4月の職種別の月額受注平均単価は61万円となり、前回調査時点の2022年9月の66万円と比較し、6ヶ月間で5万円ほど減少する結果となりました。
2022年9月のプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000083818.html
今回もフリーランスエンジニアの平均受注単価を、職種別や業界別などのカテゴリごとにまとめてお届けします。
■フリーランスエンジニアの職種別受注単価|平均単価トップはQAエンジニア、ブロックチェーンエンジニア
フリーランスエンジニアの職種別単価トップはQAエンジニアとブロックチェーンエンジニアで、98万円となりました。これは2022年9月段階では、QAエンジニアは27位で54万円、ブロックチェーンエンジニアは5位で69万円だったことから両者ともにランキング順位が上がる結果となりました。
QAとは、Quality Assurance(品質保証)の略称です。QAエンジニアのニーズが増えている背景には、QAエンジニアの主な仕事である品質保証テストにおいて、テストリソースのアウトソース化が加速していることが考えられます。従来では、メーカーなどの会社は製品の品質保証テストを自社内で実施する慣習がありましたが、近年はテスト自体をアウトソースする企業も増えています。これにより、QAエンジニアの需要が増え、平均単価が増加している傾向にあります。
QAエンジニアの掲載案件数は、2022年9月時点の159件に対し、2023年5月では1172件と掲載数が7倍以上に増えています。
ブロックチェーンエンジニアの増加の背景には、市場の成長に比例したエンジニア人材のニーズの拡大があります。2020年にミック経済研究所より発表された、「大きく活用用途広がるブロックチェーン市場の現状と展望 2019年度版」では、「同市場は年平均成長率66.4%増で成長を続け、2024年度には1,000億円を超える市場へと成長」とされています。
ミック経済研究所:https://mic-r.co.jp/mr/01795/
■フリーランスエンジニアの言語別受注単価|平均単価トップはDart
プログラミング言語別、単価トップは前回3位の「Dart」で109万円となりました。全言語の平均募集案件数354,044件に対し、Dart関連の案件は851件と約0.2%程度に収まっており、案件数は少ないものの、単価が高い傾向にあります。
Dartは、JavaScriptの代替言語として2011年に登場しました。Dartが注目を集めるようになったのは、モバイルアプリ開発のフレームワークであるFlutterがリリースされた頃です。Flutterは1つのソースで、異なるOS用のスマートフォンアプリをまとめて開発できるのが大きなメリットです。リリース後、Flutterは世界的に広まり、それに伴ってFlutterで使用されるプログラミング言語であるDartは幅広く認知されるようになりました。
Dartは操作性がシンプルで使用しやすく、セキュリティ性能にも優れており、大規模なアプリ開発に向いています。
DartはJavaやC#の影響を受けていることもあり、JavaScriptやJavaに類似しているのが特徴です。そのため、学習を進めるにあたって、すでにJavaScriptやJavaを理解している方は比較的楽にDartの知識を身につけられるでしょう。
■フリーランスエンジニアの職種別案件数|トップはフロントエンジニア
職種別の案件数ではフロントエンジニアが33,559件と、昨年から1.3倍以上の案件数でトップとなりました。フロントエンジニアは、ユーザーが直接操作するWebサイトやアプリ側の設計・構築をおこないます。
また上位3職種では、2022年9月時点では、3位のシステムエンジニアと3,500件以上の差をあけて4位であったスマホアプリエンジニアが、2023年5月時点ではシステムエンジニアと2,500件以上の差をあけて3位にランクインしました。
スマホアプリエンジニアは、iOSやAndroid端末に対応したアプリを設計・開発をおこないます。
スマートフォンが普及し、パソコンのブラウザ機能をつぎつぎとスマホのアプリ内に移行するトレンドがあります。Web業界以上の開発需要も盛り上がりを見せ、スマホで使用できるアプリもどんどん増えているため、スマホ
アプリ開発ができるアプリケーションエンジニアの需要は高まっています。
■フリーランスエンジニアが求められている業界は「ビッグデータ業界」がトップ
業界別の単価ランキングではビッグデータ業界が770,000円でトップとなりました。
ビッグデータ市場は世界的な規模で発展しており、日本国内の市場規模ではIDC Japanが発表した、2021年の国内データセンターサービス市場は、前年比11.6%増加となり、2020年〜2025年の年間平均成長率は12.5%と予測されています。
2021年の国内データセンターサービス市場:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ49623222
災害大国とも呼ばれる日本の国内では、災害対策の観点からもデータセンター市場は大きな注目を集めています。
※当リリースの内容、データを記事、Webサイトなどでご使用になる場合は出典元として「エンジニアスタイル東京調べ」と必ずお入れください。
※当プレスリリース内の情報は、フリーランスエンジニアやデザイナーのための求人・案件サイト「エンジニアスタイル東京」に掲載されている10万件を超える求人案件をデータ化し、分析したものです。
※今回お届けした情報はすべてフリーランスエンジニアやデザイナーのための求人・案件サイト「エンジニアスタイル東京」(URL:https://engineer-style.jp)にも掲載されています。
■「エンジニアスタイル東京」とは
「エンジニアスタイル東京」は、常時10万件以上の最新案件を、エリア別、Javaなどの言語別、職種別などの細かいこだわり条件で案件を検索できるのが最大の特徴です。
職種、プログラミング言語、フレームワークなどの案件の相場情報や単価ランキングも公表しております。業界全体の動きなどもキャッチアップしており、お問い合わせいただければ、できる限りの情報提供をさせていただきます。詳しくはメールアドレス(info@bossarchitect.co.jp)までお問い合わせください。
■ボスアーキテクト株式会社 概要
代表者 : 代表取締役 蝦名弘紀
所在地 : 東京都世田谷区奥沢5-1-11 メゾンドジョワ202号
設立 : 2018年10月2日
事業内容: R&D、データ分析、ITコンサル、システム開発
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 調査レポート
- ビジネスカテゴリ
- モバイル端末パソコンソフトウェア
- ダウンロード