シリーズ累計35万部突破「戦後再発見」双書、堂々完結! いまここにある戦争の危機を問う、『日米同盟・最後のリスク――なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか』が発売。
株式会社創元社(所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:矢部敬一)は、現代日本史ドキュメント『「戦後再発見」双書10 日米同盟・最後のリスク――なぜ米軍のミサイルが日本に配備されるのか』を2022年5月9日(月)に発売いたしました。
- いま、ほとんどの日本人が知らないうちに、大変な事態が進行している
- 読者へのメッセージ
- ベストセラー『戦後史の正体』をはじめ、数々の話題書を生んだドキュメントシリーズが、10年の時を経て、ついに完結
- 「はじめに」より
アメリカは、中国とロシアを既存の国際秩序に挑戦する「修正主義国家」と規定し、対決姿勢を強めています。
そんな中、2022年2月には、ロシアが隣国ウクライナに軍事侵攻しました。ウクライナの現政権が目指すNATO(北大西洋条約機構=米国を中心とする欧州の軍事同盟)への加盟が実現した場合、「ロシアの生死にかかわる脅威になる」というのが、ロシアのプーチン大統領が語った「軍事侵攻を決意した理由」でした。同大統領は、NATOがウクライナを支援するために軍事介入した場合、核兵器の使用も辞さないと脅しました。
世界の大多数の国々がロシアの侵攻を国連憲章違反だと非難する中、中国は「安全保障に関するロシアの正当な懸念を理解している」(外務省報道官)として批判しませんでした。アメリカなどが国連安保理に提案した、ロシア軍の即時撤退を求める決議案にも賛成しませんでした(棄権)。
今後、アメリカおよびその同盟国と、「力による現状変更」を試みる中国・ロシアの対立が一層激しくなることが予想されます。そして、ユーラシア大陸の東側で、その「最前線」に置かれているのが日本なのです。
米露対立の主戦場はウクライナを始めとする欧州ですが、米中対立の主戦場は東アジアです。もし米中が戦争する事態になれば、日本は「対岸の火事」ではすみません。
まして、前述の米軍の新型中距離ミサイルが配備された場合、日本の国土が「戦場」となるリスクが格段に高まります。
なぜなら、アメリカと中国が中距離ミサイルで撃ち合う場合、中国のミサイルが撃ち込まれるのは、アメリカ本土ではなく、米軍の中距離ミサイルが配備されている日本になる可能性が高いからです。
ロシアはウクライナに、開戦から一カ月間で1000発以上のミサイルを撃ち込みました。日本と中国との間で全面的なミサイルの撃ち合いとなれば、この数では済まないでしょう。日本はアジア太平洋戦争に匹敵するような、場合によってはそれを凌駕するような戦争の惨禍に直面することになります。
さらに、最悪の場合、核ミサイルの撃ち合いにまでエスカレートする危険性すらあるのです。
出典(「はじめに」一部抜粋)
- 書籍情報
著者 :布施祐仁
判型 :四六判・並製
頁数 :304頁
定価 :1、650円(税込)
発売日 :2022年5月9日(月)
発行所 :株式会社創元社
- シリーズラインナップ
孫崎享著
「戦後再発見」双書2 本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」
前泊博盛編著/明田川融、石山永一郎、矢部宏治著
「戦後再発見」双書3 検証・法治国家崩壊
吉田敏浩、新原昭治、末浪靖司著
「戦後再発見」双書4 核の戦後史
木村朗、高橋博子著
「戦後再発見」双書5 「日米合同委員会」の研究
吉田敏浩著
「戦後再発見」双書6 「日米指揮権密約」の研究
末浪靖司著
「戦後再発見」双書7 朝鮮戦争は、なぜ終わらないのか
五味洋治著
「戦後再発見」双書8 9条入門
加藤典洋著
「戦後再発見」双書9 密約の戦後史
新原昭治著
「戦後再発見」双書10 日米同盟・最後のリスク
布施祐仁著
- 商品ページ
https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=4377
- 商品動画
- 著者について
1976年、東京都生まれ。ジャーナリスト。2012年『ルポ イチエフ 福島第一原発レベル7の現場』で平和・協同ジャーナリスト基金賞大賞、日本ジャーナリスト会議によるJCJ賞、2018年、三浦英之との共著『日報隠蔽 南スーダンで自衛隊は何を見たのか』で石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞を受賞。情報公開請求による独自の日本政府文書発掘で知られる。
- 創元社
https://www.sogensha.co.jp
- 会社概要
創立 :1925年(大正14年)
代表者 :代表取締役社長 矢部敬一
資本金 :1,800万円
事業内容:出版事業、セミナー事業、学会事務局運営、書籍販売
所在地 :<本社>
〒541-0047 大阪市中央区淡路町4丁目3-6
<東京支店>
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-2 田辺ビル
URL :https://www.sogensha.co.jp/
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