「愛媛の交通事故徹底分析~データ解析・ビジュアル化~」 第5弾「信号機のない横断歩道での事故」

協力:愛媛県警交通部交通企画課、交通事故の低減目指す

株式会社愛媛新聞社

   株式会社 愛媛新聞社(本社:愛媛県松山市大手町1丁目12-1、代表取締役社長:土居英雄)は、愛媛県警察本部交通部交通企画課の協力を受け、愛媛県内で発生した交通事故データを基に、グラフ化による発生傾向の分析、Google earth、Google earth studio、Google map、ストリートビューを活用した事故現場の表示、主要な事故要因のアニメーション化を行い、交通事故の減少を目指す取り組み「シリーズ 愛媛の交通事故徹底分析~データ解析・ビジュアル化」に取り組んでいます。

   第5弾「信号機のない横断歩道での事故」では、2018年1月~2023年3月に愛媛県内で発生した166件の事故データを基に、発生時間帯、当事者の年齢層、発生しやすい場所や状況などをデータ分析。さらに、事故が起きやすい状況の3Dアニメーション化、2件以上発生した地点のビジュアル化などを行い、車両運転者、歩行者双方に、事故を起こさないための対策を呼び掛けています。6月16日に愛媛新聞ONLINEで公開しました。

   信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに、車両が一時停止をしないでそのまま通過する法令違反がクローズアップされています。

   JAF(日本自動車連盟)が2018年から実施している「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」によると、一時停止率は2022年調査で、全国平均39.8%、愛媛県53.0%。2018年の全国平均8.6%、愛媛県9.9%に比べ停止率は向上していますが、まだまだ「横断歩行者妨害等」の違反が常態化しています。

【URL】https://www.ehime-np.co.jp/online/life/safe_and_secure/traffic_accident/pedestrian_crossing.html


第5弾「信号機のない横断歩道での事故」特設ページの概要

★データ分析

【URL】https://www.ehime-np.co.jp/online/life/safe_and_secure/traffic_accident/pedestrian_crossing.html

2018年1月~2023年3月に愛媛県内で発生した「信号機のない横断歩道での事故」166件について、発生年月・時間帯、通行目的、天候、発生場所(交差点、単路、カーブなど)、当事者の年齢、車両運転者側の事故原因、車両と歩行者の進行方向などのデータを基に、事故の発生状況や特徴を分析しました。


★アニメーション解説

 発生場所と車両・歩行者の進行方向のデータをクロス集計し、事故形態を分類。その結果

  1. 交差点・交差点付近で直進中の車両が右から横断してきた歩行者と衝突

  2. 交差点・交差点付近で直進中の車両が左から横断してきた歩行者と衝突

  3. 交差点・交差点付近で右折中の車両が左から横断してきた歩行者と衝突

  4. 単路(直線・カーブ)で直進中の車両が右から横断してきた歩行者と衝突

の順に発生件数が多いことが分かりました。この4類型について、アニメーションで発生形態を3Dアニメーションで解説するとともに、発生地点をマップ化しました。発生地点マップでは、発生場所の様子が分かるよう、それぞれの地点のGoogle mapのストリートビューにリンクさせています。

★多発交差点

信号機のない横断歩道での事故166件をマッピングすると、同じ交差点で2件以上の事故が発生している場所が13カ所浮かび上がってきました。どのような交差点なのか、Google earth studio、Google earth proの機能を使って動画にまとめています。


「信号機のない横断歩道での事故」データ分析、マップ化で見えてきたものとは

  1. 時間帯別の事故発生件数で見ると、17時台、18時台の事故が多い。特に11月~12月の17時台、18時台の事故発生が多い傾向にあり、薄暮時間帯が要注意

  2. 歩行者の年齢別での事故発生割合で見ると、高齢者の割合が非常に高く、特に75歳以上が約4割を占める

  3. 車両運転者の事故原因別では、「安全不確認」「前方不注意・外在的(脇見)」による事故が非常に多い

  4. 事故発生場所・状況で見ると、「交差点」での発生が最も多く、内訳は①直進中の車両が右から横断中の歩行者と衝突②直進中の車両が左から横断中の歩行者と衝突③右折中の車両が左から横断中の歩行者と衝突-の順で発生している

  5. 人口の多い市街地、車線が2車線(片側一車線)で横断歩道が1本設置されている場所で事故発生が多い。対向車線の渋滞車両の間から横断してくる歩行者に注意が必要

などの傾向が浮かび上がってきました。


【対策】

愛媛県警交通企画課は、

★『歩行者』の注意点

  • 横断歩道であっても、車両が止まってくれない場合があります

  • 横断する前に、車両運転者に対して手を挙げるなど、「渡る」という意思表示をしましょう

  • 必ず左右を見て、車両がいないことを確認してから横断を開始しましょう

★『ドライバー』の注意点

  • 常に前方左右を注視し、安全確認を徹底しましょう

  • 対向車線が渋滞している場合、対向の車両と車両の間から歩行者が横断してくることがあります。対向車線が渋滞している場合には、いつ歩行者等が横断してくるか分からないということを念頭に置いた運転を心掛けましょう

  • 一瞬の脇見が命取りになります。脇見は絶対にやめましょう

と呼びかけています。


シリーズ「愛媛の交通事故徹底分析~データ解析・ビジュアル化~」これまでの取り組み

第1弾 登下校中の高校生の自転車事故

   https://www.ehime-np.co.jp/online/life/safe_and_secure/traffic_accident/high_school_student.html

第2弾 ツーリング中のバイク事故

   https://www.ehime-np.co.jp/online/life/safe_and_secure/traffic_accident/touring.html

第3弾 歩行者横断中の事故

   https://www.ehime-np.co.jp/online/life/safe_and_secure/traffic_accident/crossing.html

第4弾 高齢者の自転車事故

   https://www.ehime-np.co.jp/online/life/safe_and_secure/traffic_accident/elderly_bicycle.html


愛媛新聞社について

【会社概要】

会社名:株式会社 愛媛新聞社

所在地:愛媛県松山市大手町1丁目12-1

代表者:代表取締役社長 土居英雄

創刊:1876(明治9)年9月11日

愛媛新聞ONLINE URL:https://www.ehime-np.co.jp/

会社概要URL:https://www.ehime-np.co.jp/online/company/


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愛媛新聞社システム部(時川・奥村・重松)

TEL:089-935-2272

e-mail:system.web@ehime-np.co.jp

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会社概要

株式会社愛媛新聞社

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https://www.ehime-np.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
愛媛県松山市大手町1丁目12ー1
電話番号
089-935-2111
代表者名
加藤令史
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1876年09月