(株)on call、東京都文京区・小石川医師会との提携から1年、24時間在宅医療体制強化の実績報告

株式会社on call（本社：東京都、代表取締役：符毅欣）は、東京都文京区・小石川医師会とともに進める『ON CALL』導入の成果を1年目の実績として振り返り、事業の進展と現状をお伝えします。

株式会社on call

2025年3月3日 11時00分

株式会社on callは、東京都文京区の一般社団法人小石川医師会（以下、小石川医師会）と連携し、オンコール代行サービス※『ON CALL』を2023年12月より導入いただいております。

本事業は、東京都および東京都医師会が立ち上げた「在宅医療の24時間体制強化事業」の一環で、小石川医師会では久保雄一理事を中心に取り組みを進めてまいりました。この度、1年間の実績をご報告するとともに、事業の現状についてお伝えいたします。

＜脚注＞

※オンコール：在宅医療機関がかかりつけの居宅や施設にいる患者に対して、24時間365日いつでも緊急対応できるように医師を待機させている状態のこと。

◆オンコール代行サービス「ON CALL」

日本が高齢化社会に突入する中で、団塊の世代が後期高齢者となる時代が到来し、地域医療における在宅医療の重要性がますます高まっています。特に、24時間体制での見守りや自宅での看取りが必要とされるケースが増加しており、これに対応するための医療体制の整備が急務です。

本事業では、医師の負担を軽減しながら、地域住民が自宅で安心して生活できる医療サービスの提供を目指しています。行政および医師会が一体となって、この取り組みを継続的な事業へと発展させるための体制づくりに取り組んでいます。

◆1年間の実績報告

2023年12月から2024年11月30日までの1年間で、『ON CALL』を活用した夜間・休日の往診対応件数は 70件に上りました。これにより、医師の負担が軽減されただけでなく、患者の希望するタイミングで適切な医療を提供できる環境が整い、診療の質の向上に寄与しました。

◆オンコール代行サービス「ON CALL」

『ON CALL』は、医師に代わり夜間・休日の往診対応を行う代行サービスです。患者さんからの電話応対を行い、『ON CALL』の所属医師と連携して医療機関に代わり患者宅への往診を実施します。患者さんの状態に応じた迅速な診療を提供し、医師の負担を軽減することで、地域医療の持続可能性を支援します。

本サービスは、24時間体制での医療提供が求められる現代において、在宅医療を推進する医療機関を支え、患者さんとそのご家族が安心して生活できる環境を提供いたします。

◆久保雄一先生インタビュー（要約版）

小石川医師会理事ならびに神楽坂ホームケアクリニック院長である久保雄一先生は次のように語っています。

『ON CALL』を導入したことで、医師の夜間往診の負担が大幅に軽減され、患者さんが希望するタイミングで医療を受けられる安心感が生まれました。また、体力的な負担が軽減されたことで、診療の質を高めることができています。一方、カルテ情報の共有や地域の医療スタッフへのサービス理解促進が課題として残っていますが、これらを改善することで、地域医療の質をさらに向上させることができると期待しています。

詳しいインタビュー内容はこちらをご覧ください。