千葉県袖ケ浦市「旧平岡小学校幽谷分校跡地利活用事業」において株式会社IGNITIONが優先交渉権者に選定

～アクアポニックス×高麗人参栽培で地域活性化と就労支援を一体的に推進～

株式会社IGNITION

2025年2月28日 11時10分

このたび、千葉県袖ケ浦市が公募した「旧平岡小学校幽谷分校跡地利活用事業」において、
株式会社IGNITION（代表取締役：佐藤吏）が校舎側の利活用に関する優先交渉権者に正式に選定されました。
私たち株式会社IGNITIONは、障がい者就労支援事業所の運営実績と独自のアクアポニックス技術を組み合わせ、“高麗人参の安定生産”と“地域の雇用創出”を同時に実現する取り組みを進めてまいります。

1.選定概要

2.背景・目的

地域課題の解決

令和5年3月末に統合で閉校となった旧平岡小学校幽谷分校跡地を有効活用し、地域のにぎわいを再生することが本事業の大きな目的の一つです。
株式会社IGNITIONは、地域住民や市内企業との協力を通じて、障がい者の雇用拡大と高付加価値農産物の安定供給を実現し、袖ケ浦市の活性化に貢献いたします。

障がい者就労支援の強化

当社は既に就労継続支援B型事業所「わくぽに」を運営し、障がいを持つ方への就労機会を提供しています。これまでは利用者の平均月収（工賃）が約16,000円でしたが、本プロジェクトにより約45,000円を目指すことで、地域の障がい者の収入向上と生活の質の改善を図ります。

先端アクアポニックス技術の活用

水産養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型のアクアポニックスを導入することで、淡水魚の飼育水を再利用し、肥料不要・排水リスクの少ない環境に優しい生産体制を構築します。
高麗人参の栽培量は年間1,500kgを目標とし、今後の高齢社会や医療・労働人口の減少などの課題に対応できる「地域発の新たな農業モデル」をめざします。

レスリングスクールとのシナジー

当社は、レスリング日本一・日本代表の経験を持つメンバーが指導する「IGNITION ACADEMY」を運営し、約45名の子どもたちがレスリングに取り組んでいます。
今回の廃校利活用により、アクアポニックス事業とスポーツ教育の両立を図るとともに、さらなる地域交流・学習の場を生み出します。

3.事業内容の特徴

雇用拡大と地元企業との連携

初年度から障がいのある方を中心として雇用を創出し、企業や地域団体と連携しながら支援スタッフを配置して業務をサポート。
2年目以降は生産規模の拡大に合わせて雇用人数を段階的に増やし、5年目には安定した経営基盤と社会的な価値創出を同時に実現。

地域への還元策

栽培した高麗人参等の販売を通じ、農産物の直売所を設置する計画を検討中。地域住民や観光客が気軽に立ち寄れるスポットとして、にぎわいの創出に繋げる。
障がい者の就労機会拡大や新たなスポーツ体験の場を提供し、袖ケ浦市から日本代表・オリンピック選手を育成するなど、地域の活力を高める取り組みも推進。

環境負荷軽減と持続可能な運営

淡水魚の飼育水を循環利用するため、肥料や排水処理のコスト・環境負担を大幅に削減。
化学肥料を使わない安心・安全な高麗人参の生産を通じ、地域の健康増進や農業の高付加価値化に貢献。

4.今後の展望

本プロジェクトでは、地域住民・企業・行政との協力体制を強化し、「廃校×アクアポニックス×就労支援×スポーツ教育」を融合させた全国でも珍しいモデルを構築してまいります。
今後、袖ケ浦市から全国へと広がる事例として、障がい者がやりがいを持って働ける環境づくり、地域資源を最大限に活用した持続可能な農業、次世代を担うアスリート育成を実現し、社会全体の活性化を目指していきます。