Webアプリケーション向け有償UIライブラリ「Ignite UI」の一部をオープンソース化

Angular / Blazor / React / Web Components 対応の50種以上のUIコンポーネントを無償提供開始

インフラジスティックス・ジャパン株式会社

2025年12月23日 11時30分

インフラジスティックス・ジャパン株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役：東賢）は、UIライブラリ「Ignite UI」の一部を、オープンソース版として無償提供開始したことをお知らせいたします。

本リリースにより、Grid Lite(グリッドライト)、Button(ボタン)、Calendar(カレンダー)、Stepper(ステッパー)など50種以上のUIコンポーネントを、商用・非商用を問わず無償でご利用いただけるようになりました。Angular、Blazor、React、Web Componentsの4つの主要フレームワークに対応しています。

◼︎日本のソフトウェア開発現場が直面する課題

近年、日本のソフトウェア開発企業は、限られた人員と時間の中で、高品質なWebアプリケーションのUIを短期間で実装しなければならないケースが増えています。インフラジスティックスによる日本国内企業調査では、「高度なUI部品の自作」の困難さや「UIの標準化」が上位課題として挙げられました。特に、ロジック処理とフロントエンドが一体となったUI部品の自作は、多くの開発現場にとって高いハードルです。

「Ignite UI オープンソース版(無償)」は、そうした現場に向け、UIを一から自作開発するのではなく「既に品質保証されたコンポーネントを活用し、より速く業務アプリケーションを立ち上げる」選択肢を提供します。日本国内6,000社の導入実績を持つインフラジスティックス製の多くのコンポーネントを無償で体験いただける環境が整いました。

◼︎無償提供の概要

「Ignite UI オープンソース版(無償)」では、エンタープライズ開発で求められる基本的なUIコンポーネントを、OSS(オープンソースソフトウェア)として無償でご利用いただけます。Webアプリケーション開発向けフレームワーク、Angular、Blazor、React、Web Componentsに対応します。

代表的なコンポーネント：
Grid Lite(グリッドライト)、Button(ボタン)、Tree(ツリー)、Calendar(カレンダー)、Stepper(ステッパー)、Combo box(コンボボックス)、Tile Manager(タイルマネージャー)など50種類以上

オープンソース版(無償)とプレミアム版(有償)で利用可能なコンポーネントの詳細な比較は、下記ページをご覧ください。

全コンポーネントの比較表：

Ignite UI for Angular：https://jp.infragistics.com/products/ignite-ui-angular/angular/components/general/open-source-vs-premium

Ignite UI for Blazor： https://jp.infragistics.com/products/ignite-ui-blazor/blazor/components/general-open-source-vs-premium

Ignite UI for React： https://jp.infragistics.com/products/ignite-ui-react/react/components/general-open-source-vs-premium

Ignite UI for Web Components：https://jp.infragistics.com/products/ignite-ui-web-components/web-components/components/general-open-source-vs-premium

◼︎無償版の位置付けと有償版の価値

今回のオープンソース化は、インフラジスティックス製のUIライブラリをより多くの開発者に利用いただくための取り組みです。小規模開発やプロトタイプ開発において、無償で「Ignite UI」の品質を実感いただける環境を整えました。

一方、「Ignite UI」本来のコア価値である複雑な業務要件に対応した高度なグリッド機能（Data Grid）や、エンタープライズ固有のニーズをカバーするコンポーネント群は、引き続きプレミアム版(有償)でのみ提供いたします。本番環境での運用、長期的な保守、SLA（サービスレベル契約）を重視されるエンタープライズのお客様には、変わらずプレミアム版(有償)のご利用をお勧めいたします。

◼︎サポート体制の違い

オープンソース版(無償)：日本語テクニカルサポートは付帯しません。技術的なご質問は、DiscordコミュニティおよびGitHubでのコミュニティサポート（英語）をご利用ください。

プレミアム版(有償)：エンジニアによる日本語のテクニカルサポートが付帯します。本番環境での稼働や長期運用におけるトラブルシューティングまで、企業として安心してご利用いただける体制を整えています。

◼︎オープンソース版(無償)提供の意義

35年以上にわたりフロントエンド領域における UI/UX開発ツールキットを提供してきたインフラジスティックスにとって、今回のオープンソース版(無償)リリースは、企業の開発者がより手軽に高品質なUIライブラリを利用し、開発現場の負担を軽減していただくための重要な一歩です。GitHubを通じたコラボレーションやフィードバックの収集、コミュニティからの貢献を歓迎し、製品のさらなる進化につなげてまいります。

開発者の皆様には、まずオープンソース版(無償)で「Ignite UI」の品質と使いやすさを体験いただき、本格的な業務システム開発に進まれる際には、高度な機能とテクニカルサポートを備えたプレミアム版(有償)をご検討いただければ幸いです。また、プレミアム版(有償)を検討のお客様には、全てのUIコンポーネントにアクセスできる30日間の無料トライアルも引き続き提供いたします。

◼︎インフラジスティックス他製品との連携

「Ignite UI」は、インフラジスティックスが提供する UI/UX開発ツールキットの中核製品です。ローコードUI開発ツール「App Builder」、組み込みBI「Reveal」、高機能チャートライブラリ「ApexCharts」など、当社の他製品と組み合わせることで、インタラクティブなWebアプリケーション開発速度をさらに向上させることができます。

◼︎COO Jason Beres のコメント

「Ignite UIのオープンソース化は、開発者コミュニティへの私たちのコミットメントを示すものです。35年以上にわたりエンタープライズ向けUI/UXソリューションを提供してきた経験を、より多くの開発者の皆様と共有できることを嬉しく思います。OSS版を通じてInfragisticsの品質を体験いただき、本番環境での採用を検討される際には、充実したサポートと高度な機能を備えた有償版をぜひご検討ください。」

◼︎ご利用方法

「Ignite UI オープンソース版(無償)」についての詳細な情報は、当社の公式ブログをご覧ください。
https://jp.infragistics.com/blogs/open-source-components/

複雑な業務要件に対応する有償版の本番レベルの機能とサポートをお試しになりたい方は、30日間の無償トライアルをご利用ください。

https://jp.infragistics.com/free-downloads

「Ignite UI」とは

Ignite UIは、ビジネス要件に特化したWebアプリケーション向けUIライブラリです。Angular、Blazor、React、Web Componentsなどのフレームワーク用に、120種以上の高性能なチャート、グリッド、UIコンポーネントを提供しています。豊富なレイアウトオプションで最適化され、レスポンシブデザインにも対応。エンタープライズ開発における品質と生産性の両立を実現します。

インフラジスティックス・ジャパン株式会社について

インフラジスティックス・ジャパン株式会社は、UI/UX開発ツールキットなどを開発・販売する米国インフラジスティックス社の日本法人として2006年に設立されました。Webやデスクトップ、モバイル業務アプリケーション開発における工数削減や生産性向上を支援する、開発チームのためのオールインワンUI/UX開発ツールキットを提供します。日本国内で6,000社以上にご利用いただいています。