【ハハロル 50代以上のフレイルに関する意識調査】50代以上の健康不安トップは「フレイル」、認知症・生活習慣病を上回り74.5% 一方、フレイルから「人とのつながりの低下や孤独」を想起する人は2割未満
〜東京大学 高齢社会総合研究機構 特任助教 田中友規氏が「社会的フレイル」の重要性についてコメント〜
超高齢社会において健康寿命の延伸が重要な課題となる中、近年“フレイル”への対策に注目が集まっています。フレイルとは、加齢に伴って心身の機能が低下し、健康な状態と要介護状態の中間にある状態を指し、“身体的フレイル(筋力や体力の低下など)”、“心理・精神的フレイル(意欲の低下など)”、“社会的フレイル(人とのつながりの減少や孤独など)”の3つの側面から成り立つと考えられています。近年では、社会的フレイルをきっかけとして外出や活動量の減少、心身機能の低下へとつながることが報告されており、人とのつながりを維持することもフレイル予防の重要な要素とされています。
50歳以上向けの医師監修マッチングサービス「ハハロル」を運営する超楽長寿株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役:物部 真一郎)では、フレイル予防における“人とのつながり”の重要性に着目し、50代以上の未婚男女が社会的フレイルをどのように捉え、どのような対策を行っているのかを明らかにするため、「50歳以上のフレイルに関する意識調査」を実施しました。

調査の結果、7割以上の人がフレイルに強い不安を感じている一方で、“人とのつながりの減少や孤独”といった社会的側面をフレイルとして認識している人は少なく、予防行動も運動や食事など身体面を中心とした取り組みが多いことがわかりました。また、孤独感が高い人ほどフレイルをはじめとする将来の健康不安も高い傾向がみられるなど、人とのつながりと健康との関連を示唆する結果も得られました。
なお、本レポートでは、東京大学 高齢社会総合研究機構 特任助教 田中友規氏による、本調査結果を踏まえたコメントを掲載しています。
<調査結果サマリー>
1.50代以上が最も不安を感じるのは「フレイル」。 認知症・生活習慣病を上回り74.5%
孤独感が高い層ほど、将来の健康不安も高い
2.フレイルのイメージは身体面中心。「人とのつながりの低下」を想起する人は全体で2割未満
3.「新しい人との出会い」をフレイル対策として実践している人はわずか5.5%
4.一方、7割以上が「パートナーとの会話や食事は健康に良い」と回答。人とのつながりの重要性は認識されているものの、フレイル予防とは結び付いていない
調査結果詳細レポート
1. 50代以上が最も不安を感じるのは「フレイル」。 認知症・生活習慣病を上回り74.5%
孤独感が高い層ほど、将来の健康不安も高い
まず、将来の健康についてどのようなことに強い不安を感じているか聞いたところ、「フレイルになること」が最上位(74.5%)となりました。これは「認知症になること(全体:66.8%)」や「生活習慣病になること(全体:65.9%)」を上回る結果でした。近年フレイルへの認知や関心が高まっていることも背景として考えられます。

さらに、本調査では、「日本語版UCLA孤独感尺度(第3版)10項目版」を用いて孤独感を測定し、将来の健康不安と孤独感との関連を分析しました。
その結果、孤独感別に見てもすべての層で「フレイル」が最も高い健康不安項目となりました(低孤独層:64.5%、中孤独層:71.9%、高孤独層:76.7%)。
また、その他すべての健康不安項目において、孤独感が高い層ほど不安を感じる割合が高い傾向がみられ、特に「うつ病や不安障害」に対する不安は、低孤独層32.2%に対し高孤独層61.6%と約2倍となり、健康不安項目の中で最も大きな差が見られました。
※日本語版UCLA孤独感尺度(第3版)10項目版は、孤独感の程度を測定するために国際的に広く用いられている評価尺度です。本レポートでは、日本語版UCLA孤独感尺度(第3版)10項目版のスコアについて、10〜15点を“低孤独層”、16〜24点を“中孤独層”、25〜40点を“高孤独層”と定義し、分析しています。

2.フレイルのイメージは身体面中心。「人とのつながりの低下」を想起する人は全体で2割未満
続いて、「フレイル」と聞いてどのような状態を思い浮かべるかを調査したところ、「筋力の低下や体力の衰え(身体的側面)」が49.9%で最多となり、次いで「物忘れや意欲の低下(心理・精神的側面)」が29.1%となりました。一方、「人との関わりが減ることや孤独(社会的側面)」を挙げた人は18.8%にとどまりました。
男女別では、「人との関わりが減ることや孤独(社会的側面)」を選択した割合は男性16.9%、女性23.8%となり、男性は社会的側面をフレイルとして捉える人がより少ない傾向が見られました。
これらの結果から、フレイルへの関心は高い一方で、そのイメージは身体的側面に偏っており、社会的側面については十分認識されていないことがわかりました。

3.「新しい人との出会い」をフレイル対策として実践している人はわずか5.5%
さらに、フレイル予防のために現在行っていることについて聞いたところ、最も多かったのは「運動や体力づくり(44.2%)」で、次いで「食事・栄養の管理(33.9%)」、「定期的な通院・健康診断(29.7%)」など、身体的側面を中心とした取り組みが上位を占めました。一方、「友人や家族との交流」は17.2%、「新しい人との出会い」は5.5%にとどまり、人とのつながりを意識した取り組みは少ない結果となりました。
また、男女別にみると、女性は多くのフレイル予防行動で男性を上回る傾向がみられました。特に、「食事・栄養の管理」は男性30.9%、女性40.1%、「友人や家族との交流」は男性14.2%、女性23.4%となり、健康管理や身近な人との交流をより実践していることがわかりました。一方、「新しい人との出会い」は男性6.1%、女性4.4%と男女ともに低く、人とのつながりを広げる行動は性別を問わずほとんど実践されていないことがわかりました。

◼︎国のフレイル予防でも重視される「人とのつながり」
今回の調査では、フレイルのイメージや予防行動は身体的側面に偏り、人とのつながりや新たな出会いなどの社会的側面については十分に認識・実践されていない実態が明らかとなりました。
一方で、厚生労働省が推進する「フレイル予防」の基本指針(※1)では、フレイル予防の3大柱として「栄養(食事・口腔)」「身体活動(運動)」と並び、他者との関わりを持つ「社会参加(趣味・就労・交流など)」が明確に位置づけられています。
また、国のフレイル対策の基礎となっている東京大学高齢社会総合研究機構の研究成果(※2)においても、加齢による衰えは運動不足や食事の偏りだけでなく、他者とのつながりが減少する「社会的フレイル(孤立)」を起点として、連鎖的に心身の衰えへと進行していくプロセスが報告されています。
※1:厚生労働省「食べて動いて人とつながる(フレイル予防リーフレット)」
※2:東京大学高齢社会総合研究機構(飯島勝矢教授)「フレイル予防3つの柱」に関する広域多施設共同研究

4.一方、7割以上が「パートナーとの会話や食事は健康に良い」と回答。人とのつながりの重要性は認識されているものの、フレイル予防とは結び付いていない
では、50代以上のミドル・シニア世代は人とのつながりそのものについて、どのように考えているのでしょうか。今回の調査対象者のうち、現在恋人やパートナーがいない50代以上未婚者を対象に、「恋人などのパートナーと会話したり食事を共にすることは、心身の健康に良い影響があると思うか」と聞いたところ、70.8%が「良い影響がある(非常にそう思う22.8%、ややそう思う48.0%)」と回答しています。「人との関わりが減ることや孤独」をフレイルとして思い浮かべる人は少ない一方で、パートナーとの交流が健康に良い影響を与えるということは多くの人が認識していることがうかがえます。

このように、人とのつながりの重要性は認識されているものの、それがフレイル予防という具体的な行動には十分結び付いていないことが、今回の調査から明らかになりました。
フレイル予防では、身体的な対策に加え、人とのつながりを維持・広げることも重要な要素の一つです。今後も超楽長寿は、フレイル予防における「人とのつながり」の重要性を広く発信するとともに、マッチングサービス「ハハロル」を通じて、一人ひとりに合った新たな出会いや交流のきっかけを提供し、社会的フレイルの予防と健康寿命の延伸に貢献してまいります。
東京大学 高齢社会総合研究機構 特任助教 田中 友規氏 コメント
今回の調査で印象的だったのは、多くの方がフレイルに強い不安を感じている一方で、そのイメージや予防行動が、筋力や体力、食事といった身体面に偏っていたことです。
フレイルは、身体的、心理・精神的、社会的という3つの側面が相互に影響し合う、多面的な状態です。運動や栄養への取り組みはもちろん重要ですが、人との交流や社会との接点が減ることも、心身の活力低下につながり得ます。私たちの研究でも、社会性の低下が、その後の心や体のフレイルにつながりやすいことが分かっています。その意味で、「人とのつながり」はフレイル予防の大切な柱の一つです。
また、本調査では、孤独感が高い人ほど、将来の健康への不安も高い傾向が示されました。横断調査であるため因果関係までは判断できませんが、孤独感や健康不安が強まることで外出や交流を控え、それがさらに心身の活力低下を招くという循環には注意が必要です。
一方で、単に同居者や知人がいれば十分というわけではありません。私たちの研究でも、家族と同居していても一人で食事をしている高齢者では、家族と一緒に食事をする人に比べて、抑うつ傾向やフレイルが多いことが示されています。身近に人がいることと、会話や共食を通じて安心感や楽しさを得られていることは、必ずしも同じではありません。人とのつながりは、その数だけでなく、本人にとって心地よく、支えや役割を感じられる「質」も大切です。
だからこそ、地域活動や趣味の集まりに加え、オンラインコミュニティやマッチングサービスも、安全性や本人の希望に十分配慮して活用されるのであれば、新たな交流を生み出す一つのきっかけになり得ます。大切なのは、無理に人間関係を増やすことではなく、自分に合った良質なつながりを、日々の暮らしの中で育んでいくことだと考えます。
東京大学 高齢社会総合研究機構 特任助教 田中 友規氏 プロフィール
日本学術振興会特別研究員DC、東京大学高齢社会総合研究機構特任研究員、特任助教を経て2025年より現職。博士(医学)(東京大学大学院医学系研究科)、高齢社会総合研究プログラム(東京大学WINGS-GLAFS)修了、修士(健康マネジメント学)(慶應義塾大学大学院健康マネジメント学研究科)。活力ある地域社会の実現に向けて、フレイル予防と健康寿命の延伸を目標に、疫学と地域実装を中核とした研究開発、および政策・実践への展開に取り組む。

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100%になりません。
※本調査を引用する際は、出典元として「ハハロル 50代以上のフレイルに関する意識調査」の記載をお願いいたします。
■調査概要
調査主体:超楽長寿株式会社
調査期間:2026年3月〜4月
調査手法:インターネット調査
対象:全国の50歳〜79歳の未婚男女2,000名
■50歳以上のためのマッチングサービス「ハハロル」
「ハハロル」は、50歳以上のための医師監修マッチングサービスです。従来のマッチングサービスと違い、50歳以上の中高齢者の課題やニーズに合わせて設計されています。AIが利用者のプロフィールや趣味、価値観、ライフスタイルなど、多岐にわたる項目を分析。人生経験で出会う「価値観マッチング」やプロフィール設定などを補助してくれる「AIアドバイザー」など、50代ならではの設計で最適な相手を促し、自分と相性の良い恋人や友達を探すことが可能です。また、業界団体が定める安全・信頼性基準を満たしたサービスに付与される「IMS認証マーク」も取得しており、安心してご利用いただける環境を整えています。

■超楽長寿株式会社 会社概要
超楽長寿株式会社は、医学とナッジ理論(行動経済学)、AIなどの最先端技術を活かし、日本の現在及び今後の高齢者がより長く、より楽しく生きていける社会づくりを目指すヘルスケアベンチャーです。
・所在地 : 東京都中野区新井1丁目24-4井上ビル
・代表者 : 代表取締役医師 物部 真一郎
・設立日 : 2023年2月
・事業内容 : 社会的孤立解消に関する事業
・URL : https://hhll.jp/

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