蘇州の職人技が光る | 「蘇州文化観光展in東京」で職人に出会う
蘇州刺繍工芸品
蘇州文化観光展のチャイナドレス展示エリア
開会式でスピーチする伍さん
来場者のために蘇州刺繍入りチャイナドレスについて説明する伍さん
蘇州チャイナドレスを着る女性たちと伍さん
二人目は、有名な中国の舞台演劇衣装デザイナーであり伝統的な職人でもある張斌さんです。蘇州は崑曲(舞台演劇)の発祥の地であり、崑曲は600年もの間、歌い継がれてきました。大学生であった張斌さんは、浙江崑曲団によって招かれ、蘇州で衣装制作監督をしました。蘇州はおだやかな文化・芸術の都市であり、手工芸産業が発達し、衣装制作についても、豊富な資源がある、と張斌さんは感じました。蘇州に行こうと考えたのもその時でした。当初の勾欄瓦舎(娯楽施設・劇場)に始まり、今日の大規模ホールに至るまで、衣装は長い過程で洗練され、何百種類にもなりました。舞台衣装制作について、張斌さんは独自の考えとこだわりを持っています。「伝統と革新は矛盾しませんが、現代の美学は舞台演劇と伝統的な美学に基づくべきです。型にはまらず、伝統に従わずに、といったものではありません」と話します。衣装制作では、体を測って服を仕立てること、手作業で刺繍することにこだわります。手刺繍は衣装を着る人に温かみを与えます。機械では一日ですむ作業が、手作業では一ヶ月かかりますが、手作り衣装の手触り、色、装飾の生き生きとした感覚は一目で分かります。昔の職人は何世代にもわたり刺繍を学んできましたが、手刺繍は少なくなっています。職人たちが自分の技術が役に立ち、機械にはない人情味がある、と感じてくれるようになることを張斌さんは願っています。
張斌デザインスタジオが特別提供した崑曲の衣装
美しい手刺繍の衣装
きらびやかな崑曲の頭飾り
蘇州には、彼らのような職人が他にもたくさんいます。彼らが手工芸品の都、蘇州を作り上げ、何世代にもわたる記憶を受け継いできました。世界に蘇州の伝統、貴重な文化を紹介するのは、精緻で美しい芸術品の背後に生きる彼ら職人にスポットライトをあてるだけに留まりません。今回の蘇州展の輝かしい期待でもあるのです。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像