trialog初の1DAYイベント 「trialog summit」 開催レポート ラブリ氏や上出 遼平氏、篠田 真貴子氏らをゲストに迎え「現代のルール」を4つの視点で議論
ライブ動画配信は延べ265万回超の視聴回数!
blkswn publishersのコンテンツ・ディレクター若林 恵とソニーが仕掛ける、次世代のクリエイティブな生き方について“三者対話”を通して考えるプラットフォーム「trialog(トライアログ)」は、trialog初となる1DAYイベント「trialog summit」を2019年9月15日(日)、渋谷ヒカリエにて開催しました。
trialogイベントとして8回目に当たる今回は、渋谷区が展開する都市回遊型イベント「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2019(以下SIW)」のオフィシャルプログラムとして開催されました。テーマには、SIW全体の「NEW RULES.~新しい価値観~」に対し、trialog summitは、未来を生きるためのヒントをU-30世代と共に考えるという意義の下、「Alt.Rules オルタナティブなルール/ルールのオルタナティブ」(Alt.=Alternative:「これまでとは違う」、「代わりの」の意)を掲げ、“ほんとうに欲しい「情報」「見た目」「会社」「アイデンティティ」”という4つのトークセッションを設けました。登壇者には、ゲストにモデルのラブリ氏やスタイリストのShun Watanabe氏、HIGH(er)magazine編集長haru.氏や株式会社GoodMorning代表の酒向 萌実氏、そしてDIGDOG llc.代表の陳暁 夏代氏、Dos MonosのラッパーTAITAN MAN氏らを招き、様々な世代や職種の計12人の登壇者が語り合いました。イベント参加者からは、登壇者に質問が積極的に投げ掛けられ、議論はさらに白熱し、登壇者と参加者が一体となってほんとうに欲しい未来を考えるイベントとなり、加えてライブ動画配信は、延べ265万回超の視聴を集めました。これらのライブ映像やイベントレポートは、今後trialog WEBサイトやtrialog YouTubeチャンネルにて公開する予定です。
■ trialog 公式Twitter アーカイブ動画 : https://twitter.com/trialog_project/status/1173080371136581633
■ trialog WEBサイト : https://trialog-project.com/
■ trialog 公式YouTubeアカウント : https://www.youtube.com/channel/UCE60zHsZx9YZRNx4eGOYJmg
「 『最も恐ろしいのは、知らないということを知らないこと』 生きるための、情報の価値に迫る」
一方で上出氏は、マスメディアの人間として情報発信の意識は強くあると話し、「知らないことを知らないのが一番怖いこと」であると言う。それを象徴しているのが、「聞きたい情報は何か?」という質問に対し、日本では「天気のことぐらいかな」と答える人たちが多く存在することで、それだけ多くの人が「天気のことぐらいしか自分が知らないことはない」と思い込んでいる実状が、真に恐ろしいことなのだと警鐘を鳴らした。「情報の絶対量が少ないがゆえに、正しい情報か誤った情報かどうかの判断ができず、疑うことすらもできないため、真実として受け入れざるを得ないという状況がはびこっているが、適切な情報を届けてそうした現状を打破していくことが私たちの役割である」と、上出氏は熱い思いを示した。
その思いの下で上出氏が情報発信する上で大事にしていることは、「食べる」という行為などあらゆる人間が共感し身近に感じられるポイントにフォーカスすることだとする一方で、対話の終盤では、「情報を発信する際、情報量は多ければ多いほうが良いが、起こっていることの全てを見せるのは不可能であり、効果的に伝えるためにはどうしても編集が必要になる。しかし編集にこだわりすぎてしまうと、偏って客観的な情報から離れてしまったり、真実ではないことも混ざってきたりする」と、編集者ならではの悩みも明かした。
■ラブリ氏とShun Watanabe氏、佐久間 裕美子氏が、「ほんとうに欲しい見た目」について語る
「ラブリ氏が語る、内側と外側の自分。見た目やイメージに左右されず、自分らしく生きるために」
また、ラブリ氏とShun Watanabe氏は、自分らしいファッション、スタイルを作れずに困っている人たちに対して、「オリジナルのスタイルを持っている人が一番かっこいいが、最初はコピーからでもいいからまずは自分の好きなものを見極めていくことが大事。最初は自分のスタイルなど分からないから、いろんなタイプの服をとにかくたくさん見て、着て、試していくべきだ」とアドバイスを送った。
■酒向 萌実氏と對馬 哲平、篠田 真貴子氏が、「ほんとうに欲しい会社」について語る
「個人のパワーが強くなり選択肢が広がる中で、ほんとうに良い会社の在り方とは」
「会社はGoodである」という考えを受け、篠田氏が「会社に入ることは“個”を消して大きな仕組みに迎合することなのではないか」という疑問を投げ掛けたところ、酒向氏は「私は酒向 萌実じゃなくなった瞬間は一瞬もない。むしろ会社はやりたいことができる場であり、そのための資源を手に入れられ、バックアップを受けられる場所。会社に居続けるか離れるか、選ぶ選択肢は絶対的に労働者側の私たちが持っているものだから、もっと自由に考えたら良い」と語った。
■陳暁 夏代氏とTAITAN MAN氏、若林 恵が、「ほんとうに欲しいアイデンティティ」について語る
「 『カテゴライズされたくない』 『一独立体でいたい』 らしさや肩書きを定義付けることの難しさを改めて考える」
その下で陳暁氏は、「最近仕事をしている中で、生まれやどこで育ったかなどを頻繁に聞かれる。今どんな仕事をしていてどんなサービスをやっているかなどの自己紹介で十分なはずなのに、なぜその人のアイデンティティ=生い立ちやバックストーリーとして捉え、求めるようになったのか」と疑問を呈し、さらに、「現在の日本はカテゴライズやペルソナの種類が少なすぎるにも関わらず、分類しようとするがあまり、どこにも当てはまらず、強制集約されることで消える人・消える要素が出てきてしまう」と話した。陳暁氏は「言葉や物事はあくまでも現在の解釈でしかなく、自分をN=1と捉えた時に、世の中に存在を示すことで、カテゴライズの拡張を提示している。またアイデンティティに関しても、意見や考え方も、毎日変わるのがリアル。アイデンティティとは変動的なものだ」と語った。TAITAN MAN氏も、「どこかのカテゴリに括られてしまうと、それと紐付いたイメージが勝手に付きまとってしまう。今僕がこの場に登壇して語っているのも、ラッパーの行動としてはダサいのかもしれないが、でもこの行動がラッパーという概念の拡張になるかもしれない。」と、陳暁氏の考えに賛同を示した。
■ミュージックセッション、Future Showcase by Sonyなど
また、ミュージックセッションでは、“いま観ておくべきミュージシャン”として、ヤナセジロウ(betcover!!)氏がスペシャル・パフォーマンスを披露。20歳という若さや、独自の感性、迫力ある歌声の強弱や惹きつけられる歌詞で会場を魅了した。
今後もtrialogは、次世代を見据えたクリエイティブプラットフォームとして実験的な試みを重ねながら、定期的に展開していきます。これからの活動にご期待ください。
○ trialogとは
trialog(トライアログ)は、次世代に向けた“対話”のプラットフォームです。trialogでは、世の中を分断する「二項対立」ではなく、異なる立場の三者が意見を交わす「三者対話」の空間をつくり、「本当に欲しい未来は何か」について議論を深めながら、次世代に向けた自由でクリエイティブな生き方と、その未来のあり方について考えるトークイベントを実施しています。イベントの様子は、trialog公式Twitterアカウントでライブ配信を行うとともに、視聴者はネット上からリアルタイムにコメントを投稿することで対話の場に参加できます。イベント後は公式WEBサイトでアーカイブ映像を公開します。
■ trialog WEBサイト : https://trialog-project.com/
■ trialog 公式Twitterアカウント : @trialog_project (https://twitter.com/trialog_project)
■ trialog コンセプトムービー : https://youtu.be/HCCtF9JQJP4
■ trialog 過去のイベント記事 : https://trialog-project.com/article/
■ trialog 公式Twitter アーカイブ動画 : https://twitter.com/trialog_project/status/1173080371136581633
■ trialog WEBサイト : https://trialog-project.com/
■ trialog 公式YouTubeアカウント : https://www.youtube.com/channel/UCE60zHsZx9YZRNx4eGOYJmg
■haru.氏と上出 遼平氏、平山 潤氏が、「ほんとうに欲しい情報」について語る
「 『最も恐ろしいのは、知らないということを知らないこと』 生きるための、情報の価値に迫る」
TV、WEB、紙媒体とそれぞれのメディアを持つ三人だが、haru.氏は、「情報発信をしているという感覚ではなく、マガジンを作ることは、相手に自分を知ってもらう、そして自分が世界と繋がるためのツールという感覚である」と話す。
一方で上出氏は、マスメディアの人間として情報発信の意識は強くあると話し、「知らないことを知らないのが一番怖いこと」であると言う。それを象徴しているのが、「聞きたい情報は何か?」という質問に対し、日本では「天気のことぐらいかな」と答える人たちが多く存在することで、それだけ多くの人が「天気のことぐらいしか自分が知らないことはない」と思い込んでいる実状が、真に恐ろしいことなのだと警鐘を鳴らした。「情報の絶対量が少ないがゆえに、正しい情報か誤った情報かどうかの判断ができず、疑うことすらもできないため、真実として受け入れざるを得ないという状況がはびこっているが、適切な情報を届けてそうした現状を打破していくことが私たちの役割である」と、上出氏は熱い思いを示した。
その思いの下で上出氏が情報発信する上で大事にしていることは、「食べる」という行為などあらゆる人間が共感し身近に感じられるポイントにフォーカスすることだとする一方で、対話の終盤では、「情報を発信する際、情報量は多ければ多いほうが良いが、起こっていることの全てを見せるのは不可能であり、効果的に伝えるためにはどうしても編集が必要になる。しかし編集にこだわりすぎてしまうと、偏って客観的な情報から離れてしまったり、真実ではないことも混ざってきたりする」と、編集者ならではの悩みも明かした。
■ラブリ氏とShun Watanabe氏、佐久間 裕美子氏が、「ほんとうに欲しい見た目」について語る
「ラブリ氏が語る、内側と外側の自分。見た目やイメージに左右されず、自分らしく生きるために」
ラブリ氏は、自分が伝えたい発信を、見た目やイメージといったフィルターを抜きにして伝えるため、そして、アイデンティティとして自分の場所を守るために、「(モデルの)ラブリとしての外側」と「(アーティストの)白濱 イズミとしての内側」を分けているそうだ。現在は、「白濱 イズミだと伝えられないが、ラブリだから伝えられる、興味を持ってくれる層」に気付き、「ラブリ」というメディアを使って、「ラブリ」と「白濱 イズミ」を共存して利用していくことに考えがシフトしたと話した。
また、ラブリ氏とShun Watanabe氏は、自分らしいファッション、スタイルを作れずに困っている人たちに対して、「オリジナルのスタイルを持っている人が一番かっこいいが、最初はコピーからでもいいからまずは自分の好きなものを見極めていくことが大事。最初は自分のスタイルなど分からないから、いろんなタイプの服をとにかくたくさん見て、着て、試していくべきだ」とアドバイスを送った。
■酒向 萌実氏と對馬 哲平、篠田 真貴子氏が、「ほんとうに欲しい会社」について語る
「個人のパワーが強くなり選択肢が広がる中で、ほんとうに良い会社の在り方とは」
対話の冒頭、「これまでの経験を通して、お二人にとって会社とはGoodか、Badか?」という篠田氏の質問に対し、對馬は「アイデアを形にしたいと思った時に、会社が自分の事業アイデアの支援者になってくれた。個人ではできないことでも、会社の中でやることで成し遂げられることがあるためGoodである」と回答。同様に酒向氏も「Good。体調が悪い時もチームのメンバーでサポートし合ったり、何よりもチームで働けたりすることが良いなと思うし、さらに、有給休暇を使って休めたり、正しく制度が整っていることが会社の良さだと思う」と話した。
「会社はGoodである」という考えを受け、篠田氏が「会社に入ることは“個”を消して大きな仕組みに迎合することなのではないか」という疑問を投げ掛けたところ、酒向氏は「私は酒向 萌実じゃなくなった瞬間は一瞬もない。むしろ会社はやりたいことができる場であり、そのための資源を手に入れられ、バックアップを受けられる場所。会社に居続けるか離れるか、選ぶ選択肢は絶対的に労働者側の私たちが持っているものだから、もっと自由に考えたら良い」と語った。
■陳暁 夏代氏とTAITAN MAN氏、若林 恵が、「ほんとうに欲しいアイデンティティ」について語る
「 『カテゴライズされたくない』 『一独立体でいたい』 らしさや肩書きを定義付けることの難しさを改めて考える」
ある参加者の質問により、「そもそもアイデンティティの定義とは何か」というテーマのもと、「自己統一性?個性?そんな曖昧なものに縛られていること自体が、実は罠なのではないか」という議論が生まれ、若林は、「らしさとは何か、本質とは何か、といった考え方は神学論争にしかならない。いかにそういった思考回路から脱却できるかを本日話したかった」と、改めて本イベント開催におけるテーマ設定の意図を明らかにした。
その下で陳暁氏は、「最近仕事をしている中で、生まれやどこで育ったかなどを頻繁に聞かれる。今どんな仕事をしていてどんなサービスをやっているかなどの自己紹介で十分なはずなのに、なぜその人のアイデンティティ=生い立ちやバックストーリーとして捉え、求めるようになったのか」と疑問を呈し、さらに、「現在の日本はカテゴライズやペルソナの種類が少なすぎるにも関わらず、分類しようとするがあまり、どこにも当てはまらず、強制集約されることで消える人・消える要素が出てきてしまう」と話した。陳暁氏は「言葉や物事はあくまでも現在の解釈でしかなく、自分をN=1と捉えた時に、世の中に存在を示すことで、カテゴライズの拡張を提示している。またアイデンティティに関しても、意見や考え方も、毎日変わるのがリアル。アイデンティティとは変動的なものだ」と語った。TAITAN MAN氏も、「どこかのカテゴリに括られてしまうと、それと紐付いたイメージが勝手に付きまとってしまう。今僕がこの場に登壇して語っているのも、ラッパーの行動としてはダサいのかもしれないが、でもこの行動がラッパーという概念の拡張になるかもしれない。」と、陳暁氏の考えに賛同を示した。
■ミュージックセッション、Future Showcase by Sonyなど
また、ミュージックセッションでは、“いま観ておくべきミュージシャン”として、ヤナセジロウ(betcover!!)氏がスペシャル・パフォーマンスを披露。20歳という若さや、独自の感性、迫力ある歌声の強弱や惹きつけられる歌詞で会場を魅了した。
さらに、Future Showcase by Sonyでは、ソニー・ミュージックレーベルズの梶 望も登壇し、ソニーグループ横断で行っている、VRで新しい体験を創り出すためのプロジェクト「PROJECT LINDBERGH」について、ソニーのブランド戦略部 小堀 弘貴と、trialog共同参画者 水口 哲也と共にトークセッションを行った。梶は本プロジェクトについて、「VRはどうしてもただ見るだけのコンテンツになりがちだが、実際に行われた宇多田ヒカルのコンサートなど、リアルな体験を元にVRを作ることで、価値が上乗せされる。そういった視点を全てのコンテンツに取り入れている」と言い、また水口も、「これからは体験の時代にシフトする。相当面白いことをやれる時代に突入すると思う」と話した。
イベント会場では、宇多田ヒカルが目の前で歌っているかのような感覚を味わえる体験に加え、俳優や声優が収録する時の「ダミーヘッドマイク」になれる体験や、アイドルのホームパーティーに招かれた時の感覚を味わえる体験など、4つのコンテンツを展示。アーティストとの、今までになかった多種多様な距離感を創り出すこれらのコンテンツを、多くの参加者が楽しみ、満足気な表情を見せていた。
今後もtrialogは、次世代を見据えたクリエイティブプラットフォームとして実験的な試みを重ねながら、定期的に展開していきます。これからの活動にご期待ください。
○ trialogとは
trialog(トライアログ)は、次世代に向けた“対話”のプラットフォームです。trialogでは、世の中を分断する「二項対立」ではなく、異なる立場の三者が意見を交わす「三者対話」の空間をつくり、「本当に欲しい未来は何か」について議論を深めながら、次世代に向けた自由でクリエイティブな生き方と、その未来のあり方について考えるトークイベントを実施しています。イベントの様子は、trialog公式Twitterアカウントでライブ配信を行うとともに、視聴者はネット上からリアルタイムにコメントを投稿することで対話の場に参加できます。イベント後は公式WEBサイトでアーカイブ映像を公開します。
■ trialog WEBサイト : https://trialog-project.com/
■ trialog 公式Twitterアカウント : @trialog_project (https://twitter.com/trialog_project)
■ trialog コンセプトムービー : https://youtu.be/HCCtF9JQJP4
■ trialog 過去のイベント記事 : https://trialog-project.com/article/
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