第4回がん撲滅サミットにNCI(米国 国立がん研究所)から最高評価を受けた杉山治夫氏が登場!
冒頭、先日の台風被害、北海道大地震でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。また被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
さて、2018年11月18日(日)午後1時より東京ビッグサイトにて開催される第4回がん撲滅サミット(https://cacer-zero.com)。
当時は否定的な論調が渦巻いた医療界だったが、日本白血病研究基金の理解によって研究助成金を得ることで国際学会での発表活動を続けることができた。こうした努力によって次第に国際的に活躍する医療者たちが杉山氏の検査法を認めるようになった。
「真の医療者はがんを治してナンボの世界だ!」
次に、このWT1を検査だけでなく白血病の治療にも応用することを考えた杉山氏は、やがてWT1ペプチドがんワクチン療法を開発する。大まかな原理はこういうものだ。まずWT1というタンパクの免疫機構に認識しやすい部分だけを切り出した断片、すなわちWT1ペプチドを白血病患者に皮下注射する。すると患者の白血病細胞を攻撃するキラー細胞が増える。そして、このキラー細胞が白血病細胞自体を体内から駆逐する。これが白血病に対してのWT1ペプチドがんワクチン療法だ。
ところがWT1は白血病以外にもほとんどのがん細胞の表面に存在することから、杉山氏はWT1ペプチドがんワクチンこそ、すい臓がんなどの希少性、難治性がん全般の免疫療法として活用することができるのではないか、という考えにたどり着いたのである。
その結果、2001年、杉山氏は世界で初めて人への投与を開始した。このときワクチンを投与された急性骨髄性白血病の3人の患者は、今でも無病で元気に日常生活を送っている。しかもWT1ペプチドがんワクチンはすい臓がんや脳腫瘍をはじめとする、がん全般に十分な臨床効果がみられ、重大な副作用もなく極めて安全性が高いものだということが判明する。
そして、このWT1ペプチドがんワクチンを人へ初めて投与してから3年後の2004年に杉山氏自らWT1国際会議を立ち上げ、世界中に医療者のネットワークを作り上げるまでになったのだ。
こうして冒頭ご紹介したように2009年、世界中の代表的な75種類のがん抗原・がん関連抗原のなかで杉山氏の開発したWT1ペプチドは、もっとも有用性のあるがん抗原だとNIHは評価するに至ったのである。
「このWT1ペプチドがんワクチンをさらにバージョンアップすることで、がんの発症を予防する『がん予防ワクチン』を開発して、がんの恐怖から人々を救いたいと思うんです! こんなにワクワクする研究をやっているのだから、私には趣味なんか必要ありません」
このように将来的に杉山治夫氏はがん予防ワクチンを確立したいと語っている。詳しいことはまだ書けないが、大まかなイメージとしてはこういうものだ。
健康な人間の体にバージョンアップしたWT1ペプチドがんワクチンを注射する。するとWT1ペプチドがんワクチンが体中を巡り、がん細胞が発現し成長すると見た途端、がん細胞を次々に食い尽くしていく(もし、がん細胞が成長しなければ、そのまま体内を巡り続けるが、副作用はない)。そして食べ尽くしたあとにはバージョンアップしたWT1ペプチドがんワクチン自身が死滅していくというものである。
この実用化に向けて杉山氏は、ぜひ日本で、と考えているが、やはり壁は高く険しい。
だが一方でアメリカのエスタブリッシュメントは、いち早くこの杉山氏の開発に目をつけ、がん予防ワクチンの実用化に向けて動き出しているという。批判、否定だけならエアコンの効いた部屋でSNSを使えば簡単にできるだろう。だが、杉山氏のような研究者は研究資金の獲得を含めて、研究室ばかりか外の世界で血のにじむような汗と涙を流して開発を進めているのである。
「がん医療の研究というのは綱渡りの連続です。綱が切れても切れても、それでもがん患者のために頑張らないと駄目なんです」
さらに杉山氏は言う。
「将来はがん予防免疫として国民全員が自分の誕生日にWT1ペプチドがんワクチンを接種できるような体制を作ることができれば、がん撲滅も夢ではないと思います」
がん予防ワクチンの開発と実用化。まさに人類の夢だ。前述のようにシリコンバレーを中心としたアメリカのエスタブリッシュメントは、すでにその杉山氏の夢を追い始めている。がんを巡る世界の潮流は激しく早い。進歩を忘れた国は容赦なく取り残されていくのである。しかも我々は歴史の延長線上に生きている。過去はもちろん、未来ともつながっている。果たして日本はどうするのか? 杉山治夫氏の夢を一蹴して未来に笑われるのか、それともオールジャパンで夢の実現に向けて動くのか? もしかすると第4回がん撲滅サミットが、その試金石となるのかもしれない。ぜひ会場で、あなたも杉山治夫氏の講演に耳を傾け、新しい人類の夢をその目で確かめていただきたい。
現在、HP(https://cancer-zero.com)にて入場エントリーを受け付けている。すでに全国からお申し込みをいただいているとのことである。
また、お問い合わせは下記の通り。
【大会事務局】
公益財団法人がん研究会有明病院 総務課
〒135-8550 東京都江東区有明3丁目8番31号
TEL 03‐3570‐0397(直通)
担当:山﨑・高橋
【大会長事務局】
社会医療法人厚生会 木沢記念病院 経営支援部
〒505-8503 岐阜県美濃加茂市古井町下古井590
TEL 0574‐25‐2181(代表)
担当:南條
さて、2018年11月18日(日)午後1時より東京ビッグサイトにて開催される第4回がん撲滅サミット(https://cacer-zero.com)。
このたびNCI(米国 国立がん研究所)のグループによって2009年に最高評価を受けた『WT1ペプチド』を開発した杉山治夫氏(大阪大学大学院医学系研究科 特任教授)が登場する。
杉山氏は1992年、WT1というタンパクが白血病細胞に高い比率で現れることに着目し、従来の白血病治療のあと患者の体内にわずかでも残存する白血病細胞に対してWT1をマーカーとして活用することで白血病の再発を早期に把握する検査法を世界に先駆けて確立した人物である。
当時は否定的な論調が渦巻いた医療界だったが、日本白血病研究基金の理解によって研究助成金を得ることで国際学会での発表活動を続けることができた。こうした努力によって次第に国際的に活躍する医療者たちが杉山氏の検査法を認めるようになった。
「真の医療者はがんを治してナンボの世界だ!」
次に、このWT1を検査だけでなく白血病の治療にも応用することを考えた杉山氏は、やがてWT1ペプチドがんワクチン療法を開発する。大まかな原理はこういうものだ。まずWT1というタンパクの免疫機構に認識しやすい部分だけを切り出した断片、すなわちWT1ペプチドを白血病患者に皮下注射する。すると患者の白血病細胞を攻撃するキラー細胞が増える。そして、このキラー細胞が白血病細胞自体を体内から駆逐する。これが白血病に対してのWT1ペプチドがんワクチン療法だ。
ところがWT1は白血病以外にもほとんどのがん細胞の表面に存在することから、杉山氏はWT1ペプチドがんワクチンこそ、すい臓がんなどの希少性、難治性がん全般の免疫療法として活用することができるのではないか、という考えにたどり着いたのである。
その結果、2001年、杉山氏は世界で初めて人への投与を開始した。このときワクチンを投与された急性骨髄性白血病の3人の患者は、今でも無病で元気に日常生活を送っている。しかもWT1ペプチドがんワクチンはすい臓がんや脳腫瘍をはじめとする、がん全般に十分な臨床効果がみられ、重大な副作用もなく極めて安全性が高いものだということが判明する。
そして、このWT1ペプチドがんワクチンを人へ初めて投与してから3年後の2004年に杉山氏自らWT1国際会議を立ち上げ、世界中に医療者のネットワークを作り上げるまでになったのだ。
こうして冒頭ご紹介したように2009年、世界中の代表的な75種類のがん抗原・がん関連抗原のなかで杉山氏の開発したWT1ペプチドは、もっとも有用性のあるがん抗原だとNIHは評価するに至ったのである。
「このWT1ペプチドがんワクチンをさらにバージョンアップすることで、がんの発症を予防する『がん予防ワクチン』を開発して、がんの恐怖から人々を救いたいと思うんです! こんなにワクワクする研究をやっているのだから、私には趣味なんか必要ありません」
このように将来的に杉山治夫氏はがん予防ワクチンを確立したいと語っている。詳しいことはまだ書けないが、大まかなイメージとしてはこういうものだ。
健康な人間の体にバージョンアップしたWT1ペプチドがんワクチンを注射する。するとWT1ペプチドがんワクチンが体中を巡り、がん細胞が発現し成長すると見た途端、がん細胞を次々に食い尽くしていく(もし、がん細胞が成長しなければ、そのまま体内を巡り続けるが、副作用はない)。そして食べ尽くしたあとにはバージョンアップしたWT1ペプチドがんワクチン自身が死滅していくというものである。
この実用化に向けて杉山氏は、ぜひ日本で、と考えているが、やはり壁は高く険しい。
だが一方でアメリカのエスタブリッシュメントは、いち早くこの杉山氏の開発に目をつけ、がん予防ワクチンの実用化に向けて動き出しているという。批判、否定だけならエアコンの効いた部屋でSNSを使えば簡単にできるだろう。だが、杉山氏のような研究者は研究資金の獲得を含めて、研究室ばかりか外の世界で血のにじむような汗と涙を流して開発を進めているのである。
「がん医療の研究というのは綱渡りの連続です。綱が切れても切れても、それでもがん患者のために頑張らないと駄目なんです」
さらに杉山氏は言う。
「将来はがん予防免疫として国民全員が自分の誕生日にWT1ペプチドがんワクチンを接種できるような体制を作ることができれば、がん撲滅も夢ではないと思います」
がん予防ワクチンの開発と実用化。まさに人類の夢だ。前述のようにシリコンバレーを中心としたアメリカのエスタブリッシュメントは、すでにその杉山氏の夢を追い始めている。がんを巡る世界の潮流は激しく早い。進歩を忘れた国は容赦なく取り残されていくのである。しかも我々は歴史の延長線上に生きている。過去はもちろん、未来ともつながっている。果たして日本はどうするのか? 杉山治夫氏の夢を一蹴して未来に笑われるのか、それともオールジャパンで夢の実現に向けて動くのか? もしかすると第4回がん撲滅サミットが、その試金石となるのかもしれない。ぜひ会場で、あなたも杉山治夫氏の講演に耳を傾け、新しい人類の夢をその目で確かめていただきたい。
現在、HP(https://cancer-zero.com)にて入場エントリーを受け付けている。すでに全国からお申し込みをいただいているとのことである。
また、お問い合わせは下記の通り。
【大会事務局】
公益財団法人がん研究会有明病院 総務課
〒135-8550 東京都江東区有明3丁目8番31号
TEL 03‐3570‐0397(直通)
担当:山﨑・高橋
【大会長事務局】
社会医療法人厚生会 木沢記念病院 経営支援部
〒505-8503 岐阜県美濃加茂市古井町下古井590
TEL 0574‐25‐2181(代表)
担当:南條
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