次世代がん免疫療法のAZD4635に関する新たな臨床および前臨床試験データをAACR2019で発表
新規アデノシン2A受容体拮抗薬AZD4635が
アデノシンにより媒介される免疫抑制を阻害
進行前立腺がん患者を対象とした単剤もしくはイミフィンジ®
(デュルバルマブ)との併用によるAZD4635の早期臨床活性が見られた
アデノシンにより媒介される免疫抑制を阻害
進行前立腺がん患者を対象とした単剤もしくはイミフィンジ®
(デュルバルマブ)との併用によるAZD4635の早期臨床活性が見られた
当社は、当社の提携パートナーであるAstraZeneca社が、2019年3月29日から4月3日に米国アトランタで開催される米国がん学会(AACR)年次総会で、がん免疫療法のパイプラインに関する臨床および前臨床試験の早期段階における主要データを発表しますので、お知らせいたします。
AACRにおける発表では、AstraZeneca社は、低分子アデノシン2A受容体(A2AR)拮抗薬AZD4635に関する第Ⅰ相および前臨床試験データを発表します。A2ARを拮抗することは腫瘍抑制に重要な役割を果たすとの認識が高まっており、がん免疫療法の新たな領域となっています。今般公表するデータは、AZD4635がアデノシンに媒介される免疫抑制を阻害すること、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした単剤もしくはデュルバルマブとの併用によるAZD4635の早期臨床活性が観察されたことを示しています。
AZD4635は強力かつ選択性の高い経口投与可能な低分子のA2AR拮抗薬で、当社グループが創製し、2015年にAstraZeneca社に独占的ライセンスを供与いたしました。AZD4635は、固形がん患者を対象とした単剤およびAstraZeneca社の抗PD-L1抗体デュルバルマブとの併用を評価する臨床試験を現在実施中です。
発表の詳細は以下の通り:
要旨 #LB-192/10 – アデノシン2A受容体拮抗薬AZD4635がアデノシンに媒介されるCD103+樹状細胞の免疫抑制を阻害
Barbon, CM, et al
Session LBPO.IM02 - Late-Breaking Research: Immunology 2
4月2日(火)午前8:00~12:00東部標準時(EST)
要旨 #CT026/21 – 進行固形がん患者を対象にしたアデノシン2A受容体拮抗薬AZD4635の第Ⅰ相用量漸増試験における免疫活性化の証拠
Merchant, MS, et al
Session PO.CT01 - Phase I Clinical Trials: Part 1
3月31日(日)午後1:00~5:00東部標準時(EST)
以上
アデノシンによる免疫回避とA2A受容体拮抗薬について
がん細胞は、免疫システムを回避するメカニズムを獲得するよう進化しており、これにはアデノシンと呼ばれている天然の抗炎症分子を産生することによる回避メカニズムも含まれます。アデノシンはA2A受容体を刺激することで、免疫系内のT細胞が活性化されるのを阻害し、T細胞のがん細胞殺傷能力を低下させます。したがって、A2A受容体を阻害することで、腫瘍微小環境内のT細胞の抗がん反応を高めることが可能になります。
前臨床試験では、AZD4635がアデノシンによるT細胞の機能抑制を解除し、T細胞の抗腫瘍免疫性を高めることが示されています。単剤で使用した場合や抗PD-L1チェックポイント阻害剤と併用した場合に、AZD4635がA2Aシグナル伝達を阻害すると、腫瘍の増殖が低下することが示されています(2017年米国がん学会年次大会で発表)。
AZD4635の臨床試験について
AZD4635は、固形悪性腫瘍患者を対象として、単剤および抗PD-L1抗体デュルバルマブとの併用による非盲検多施設共同第Ⅰ相臨床試験を実施中です。ClinicalTrials.gov識別子:NCT02740985
AZD4635は、以前に治療を受けた上皮成長因子受容体(EGFR)活性化による進行性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、MedImmune社が開発した抗CD73抗体であるoleclumab(開発コードMEDI9447)との併用による非盲検多施設共同第Ⅰ/Ⅱa相臨床試験も実施中です。ClinicalTrials.gov識別子:NCT03381274
Sosei Heptaresについて
当社グループは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自のStaR®技術並びに構造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬のデザイン・研究開発にフォーカスした、国際的なバイオ医薬品企業グループです。当社グループは提携あるいは自社開発により中枢神経系疾患、がん、代謝疾患、その他希少疾患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいます。現在進行中の開発プログラムには、Allergan社との提携によるアルツハイマー病の対症療法を目的とした候補薬や、AstraZeneca社との提携によるがん治療を目的としたがん免疫療法の開発も含まれています。その他に、これまでNovartis社、Pfizer社、第一三共株式会社、ペプチドリーム社、Kymab社、MorphoSys社等と提携しています。東京に本社を置き、英国のケンブリッジおよびスイスのチューリヒに研究開発施設を有しています。
「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。
詳しくは、ホームページhttps://www.soseiheptares.com/?ctry=jpをご覧ください。
LinkedIn: @soseiheptaresco
Twitter: @soseiheptaresco
YouTube: @soseiheptaresco
AACRにおける発表では、AstraZeneca社は、低分子アデノシン2A受容体(A2AR)拮抗薬AZD4635に関する第Ⅰ相および前臨床試験データを発表します。A2ARを拮抗することは腫瘍抑制に重要な役割を果たすとの認識が高まっており、がん免疫療法の新たな領域となっています。今般公表するデータは、AZD4635がアデノシンに媒介される免疫抑制を阻害すること、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした単剤もしくはデュルバルマブとの併用によるAZD4635の早期臨床活性が観察されたことを示しています。
AZD4635は強力かつ選択性の高い経口投与可能な低分子のA2AR拮抗薬で、当社グループが創製し、2015年にAstraZeneca社に独占的ライセンスを供与いたしました。AZD4635は、固形がん患者を対象とした単剤およびAstraZeneca社の抗PD-L1抗体デュルバルマブとの併用を評価する臨床試験を現在実施中です。
発表の詳細は以下の通り:
要旨 #LB-192/10 – アデノシン2A受容体拮抗薬AZD4635がアデノシンに媒介されるCD103+樹状細胞の免疫抑制を阻害
Barbon, CM, et al
Session LBPO.IM02 - Late-Breaking Research: Immunology 2
4月2日(火)午前8:00~12:00東部標準時(EST)
要旨 #CT026/21 – 進行固形がん患者を対象にしたアデノシン2A受容体拮抗薬AZD4635の第Ⅰ相用量漸増試験における免疫活性化の証拠
Merchant, MS, et al
Session PO.CT01 - Phase I Clinical Trials: Part 1
3月31日(日)午後1:00~5:00東部標準時(EST)
以上
アデノシンによる免疫回避とA2A受容体拮抗薬について
がん細胞は、免疫システムを回避するメカニズムを獲得するよう進化しており、これにはアデノシンと呼ばれている天然の抗炎症分子を産生することによる回避メカニズムも含まれます。アデノシンはA2A受容体を刺激することで、免疫系内のT細胞が活性化されるのを阻害し、T細胞のがん細胞殺傷能力を低下させます。したがって、A2A受容体を阻害することで、腫瘍微小環境内のT細胞の抗がん反応を高めることが可能になります。
前臨床試験では、AZD4635がアデノシンによるT細胞の機能抑制を解除し、T細胞の抗腫瘍免疫性を高めることが示されています。単剤で使用した場合や抗PD-L1チェックポイント阻害剤と併用した場合に、AZD4635がA2Aシグナル伝達を阻害すると、腫瘍の増殖が低下することが示されています(2017年米国がん学会年次大会で発表)。
AZD4635の臨床試験について
AZD4635は、固形悪性腫瘍患者を対象として、単剤および抗PD-L1抗体デュルバルマブとの併用による非盲検多施設共同第Ⅰ相臨床試験を実施中です。ClinicalTrials.gov識別子:NCT02740985
AZD4635は、以前に治療を受けた上皮成長因子受容体(EGFR)活性化による進行性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、MedImmune社が開発した抗CD73抗体であるoleclumab(開発コードMEDI9447)との併用による非盲検多施設共同第Ⅰ/Ⅱa相臨床試験も実施中です。ClinicalTrials.gov識別子:NCT03381274
Sosei Heptaresについて
当社グループは、Gタンパク質共役受容体(GPCR)をターゲットとした独自のStaR®技術並びに構造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬のデザイン・研究開発にフォーカスした、国際的なバイオ医薬品企業グループです。当社グループは提携あるいは自社開発により中枢神経系疾患、がん、代謝疾患、その他希少疾患など複数の疾患領域において、幅広いパイプラインの構築に取り組んでいます。現在進行中の開発プログラムには、Allergan社との提携によるアルツハイマー病の対症療法を目的とした候補薬や、AstraZeneca社との提携によるがん治療を目的としたがん免疫療法の開発も含まれています。その他に、これまでNovartis社、Pfizer社、第一三共株式会社、ペプチドリーム社、Kymab社、MorphoSys社等と提携しています。東京に本社を置き、英国のケンブリッジおよびスイスのチューリヒに研究開発施設を有しています。
「Sosei Heptares」は、東京証券取引所に上場しているそーせいグループ株式会社(証券コード4565)のコーポレートブランドです。
詳しくは、ホームページhttps://www.soseiheptares.com/?ctry=jpをご覧ください。
LinkedIn: @soseiheptaresco
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