介護ワークシェアリング「カイスケ」運営のカイテク、3.7億円の資金調達を実施
事業投資ならびに人材採用強化で、サービス普及を加速
- 資金調達の背景
当社は、「超高齢社会の日本を成功に導く。」をVISIONとして掲げ、介護人材不足問題の解決を目指し、業界初の介護ワークシェアリング『カイスケ』(以下、『カイスケ』)のサービス開発・運営をしています。
日本は、人類が未だ経験したことがない「超高齢社会」に直面しており、2025年には国民の約3人に1人が65歳以上になると推計されています。
介護業界では、年々人材不足の問題が深刻化しており、2025年度末までに約32万人、2040年には約69万人の介護人材の確保が必要(※1)とされています。
この人材不足時代において「取り合い」ではなく「助け合い」の世界の実現を目指している当社の『カイスケ』へのニーズが高まっています。 この状況化の中で、当社は今回の資金調達で事業拡大・人材採用の強化を進め、待ったなしの社会課題解決への貢献を加速していきます。
(※1)厚生労働省:「介護人材確保に向けた取り組み(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02977.html )」より
- 介護ワークシェアリング『カイスケ』について
(※2)サービス紹介サイト
・介護事業所様 向け サービス紹介:https://caitech.co.jp/caisuke-lp-o/
・介護職 ワーカー様 向け サービス紹介:https://caitech.co.jp/caisuke-lp/
2020年1月(テスト運用期間含む)からスタートし、現在では登録介護職のワーカー数は11,000人以上、登録事業所数は700事業所以上となりました。また、国からの受賞(※3)をはじめとして、各界からの評価が高まっています。
(※3)受賞歴
・総務大臣賞 受賞:総務省及び国立研究開発法人情報通信研究機構 共催「令和2年度起業家万博」
・グランプリ 受賞:経済産業省 主催「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト2020 アイデアコンテスト部門」
- インパクト投資
(※4)インパクト投資とは
財務的リターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的及び環境的インパクトを同時に生み出すことを意図する投資行動を指します。
The Global Steering Group for Impact Investment (GSG):「インパクト投資とは(https://impactinvestment.jp/impact-investing/about.html)」より
- インパクトロジック
高齢化率第一位の日本は、世界的に見れば課題先進国であり、様々な課題を乗り越えていかなければ、持続可能性は低いと予想されます。
当社は、その中でも深刻な課題である介護人材不足の解消に貢献していくことで「超高齢社会の日本を成功に導く。」の実現を目指します。
その実現に向けて論理的かつ具体的に取り組むために、当社では最終的な目標(スーパーゴール)に向け、長期アウトカム、中期アウトカム、初期アウトカムを設定して、経営を行っています。
今後、これらの指標等を経営サイクルに組み込み、単純な事業成長のみを追い求めるのではなく、社会的インパクトを追求していきます。
- 投資家各位コメント
(無限責任組合員 組合員:新生インパクト投資株式会社・一般財団法人社会変革推進財団)
(通称「はたらくFUND」)
ジェネラルパートナー 黄 春梅 氏
カイテク社は、『カイスケ』事業を通じて、介護施設における人材不足の解消とサービスの質・量の向上、および有資格介護者の多様な働き方の実現を目指しています。
武藤社長と面談を重ねるたびに、「超高齢社会の日本を成功に導く」というビジョンに向かい、介護現場の課題を深く理解し、高速でPDCAを回しながら事業を着実に進捗させる経営姿勢が印象的であり、今後もさらなる事業拡大を期待しています。
はたらくFUNDは「働く人」を中心に据え、様々なライフイベントを経ながらも「働き続けられる」環境作りと人材創出に取り組むスタートアップに対し、社会価値の創出と経済価値の最大化の観点からサポートしていきます。
インパクト投資家として、カイテク社の事業が社会に与えるインパクトを測定・可視化し、その結果を経営プロセスや事業戦略の見直しに活かす「社会的インパクト・マネジメント」(※5)の導入について、武藤社長と議論を重ね、成長支援を行っていきます。
(※5)社会的インパクト評価を経営のPDCAサイクルに取り込み、マネジメントに活かすこと。
三菱UFJキャピタル株式会社
投資第二部 藤本 光 氏
介護職の約70%は女性で、その多くが出産/育児を理由に現場を離れます。夜勤を含めたシフトが組まれる常勤職員復帰へのハードルが高い中で、家事や育児の空き時間に、単発勤務ができる『カイスケ』は資格を生かしつつ、キャリアを継続できる画期的なサービスです。
介護業界の課題の一つに慢性的な人材不足が挙げられますが、経験ある介護職人材の掘り起こしに真正面から取り組む『カイスケ』は大きなソリューションの一つだと考えております。
業界課題に対する武藤社長の熱いビジョンと深い現場理解が本サービスの基礎になっていますが、さらにサービスやプロダクトに磨きをかけることで、事業が大きく成長することを期待しています。
三菱UFJキャピタルはカイテク社の成長に向けた応援団として、サービスが社会に広く普及し、大きく羽ばたくためのお手伝いをしていきたいと考えています。
SMBCベンチャーキャピタル株式会社
投資営業第一部 森田 諒 氏
超高齢社会、人材不足に直面する日本において、社会インフラである介護サービスを如何に維持・発展させていくのか。介護施設の人材不足を解決すると共に、担い手の多様な働き方を実現する『カイスケ』は、この課題を解決する大きな一助となり得ると考えております。
介護に関わる方々に新たなサービスを受け入れて頂くためには、介護現場、被介護者への理解と担い手への敬意が不可欠です。事業のポテンシャルに加えて、介護の現場に真摯に向き合う姿勢と熱意を持ち合わせた、武藤社長の人柄に魅力を感じ、今回の出資に至りました。
弊社もその一員として、カイテク社が目指す社会課題の解決を支援して参ります。
プラス株式会社 ジョインテックスカンパニー
ヴァイスプレジデント 小池 徳彦 氏
私たちが運営する「スマート介護」というワンストップのデリバリーサービス事業とのシナジーを求めて資本業務提携をさせていただきました。
アクセルを踏めば踏むほど、互いの業績数値はどんどん上がっていくことが、今実証されています。また、各種数値やKPIだけでなく、定性的な部分でのお客様評価を毎日うれしく感じています。
新型コロナ感染や濃厚接触者の増加に連動して、介護現場での突発的なワーカー不足が日常化しました。
施設の皆様から「『カイスケ』のサービスがあったので助かった、ありがとうございます!」というお声を聴くたびに、ああ本当に良かった、役立っているなと実感しています。
ワーカーの皆様からも単発で仕事に行けるのはありがたいし、自身の勉強にもなる、など双方にポジティブなコメントを多くいただいています。
今後『カイスケ』はさらに進化を遂げるようなので、今はそれをワクワク楽しみにしています。
- 弊社代表コメント
この期待を裏切らないよう介護現場の笑顔を一つでも増やしていき、「超高齢社会の日本を成功に導く。」を達成できるように、覚悟を持って走っていく所存です。
コロナ禍で介護現場の人材流動性が激化し、現場は人手不足により逼迫しています。エッセンシャルワーカーである介護職の方々が現場を支えてくださっている光景を我々は多く見てきました。
そんな現場の方々に、少しでも力になりたいと思い、運営チーム一同、事業を運営しています。「空いた時間を活用して働きたい介護職」と「人手を求めている介護事業所」を繋げるワークシェアリングという概念を介護業界に浸透させたいという使命を持って、進めています。
今回の資金調達で、介護ワークシェアリング『カイスケ』の拡大スピードを上げていき、さらに新Productを創出していき、介護現場の笑顔を増やすことに貢献していきます。
これから、少子高齢化が加速していく中、介護人材不足の課題は深刻化していき、待ったなしの状況です。我々は、少しでも早くサービスを届けていけるように、全力で取り組んでいきます。引き続き、ご支援をよろしくお願いします。
- カイテク 採用情報
■弊社で挑戦する面白さ
・課題:前人未到の「超高齢社会の日本を成功に導く。」という難問への挑戦
・市場:国内における数少ない成長産業
・意義:介護人材不足は現場の課題感が強く、解決する事の社会的意義が大きい
・製品:これまでになかったサービス・ソリューション・プロダクトを0から作り上げられる環境
■募集職種
・Business(事業開発・Sales・CS・カスタマーサポート)
・Engineer(Web・アプリ開発)
・Corporate(CFO候補・経理・労務)
詳細・ご応募は以下の採用ページから気軽にご連絡ください。
https://www.notion.so/caitech/a6cf432ea9524d16a3228e8a394db2df
- カイテク 会社概要
・所在地:東京都港区赤坂2-8-15
・URL:https://caitech.co.jp/
・代表者:代表取締役 武藤高史
・事業内容:介護ワークシェアリング『カイスケ』の開発・運営
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