Seagateがデータ・モビリティと信頼性を向上するRISC-Vコアを設計
Seagateがシステム・オン・チップを構築し、そのうちひとつのコアがハードディスク・ドライブで機能することを実証
※2020年12月8日に米国で発表された資料の抄訳です。
米国カリフォルニア州フリーモント – 2020年12月8日 – Seagate Technology plc (NASDAQ: STX) は、オープンソースのRISC-V命令セット・アーキテクチャ (ISA) をベースとした2種類のプロセッサを設計したことを発表しました。
米国カリフォルニア州フリーモント – 2020年12月8日 – Seagate Technology plc (NASDAQ: STX) は、オープンソースのRISC-V命令セット・アーキテクチャ (ISA) をベースとした2種類のプロセッサを設計したことを発表しました。
いずれもオープン・スタンダードに対応したコアであり、一方は高性能、もう一方はエリア最適化に特化した設計が特徴です。高性能プロセッサはRISC-V対応シリコンを搭載して構築されており、ハードディスク・ドライブ (HDD) で機能することがすでに実証されています。エリア最適化コアは設計が完了し、現在構築が進められています。
両プロセッサはRISC-Vのセキュリティ機能を備えているため、これほど多くのデータが移動している時代に欠かせないエッジツークラウドのデータ信頼性、セキュリティおよびモビリティがより一層高まります。
この発表は、SeagateとRISC-Vインターナショナルとの数年に及ぶ技術提携の成果として、オンライン開催の「RISC-V Summit 2020」で本日初めて公表された内容です。
特定用途向け集積回路 (ASIC) 開発担当副社長のセシル・マックレガーは次のように語っています。「昨年一年間で10億台に及ぶコアを出荷した実績を持つSeagateは、システム・オン・チップ設計に関する豊富な専門知識を持っています。その能力を活かし、カスタマイズしたRISC-Vコアを自社の製品ポートフォリオに加えました。これは、将来の製品開発に欠かせない技術です。現在、企業データはかつてないペースで増加しており、その多くは移動しています。こうしたコアを採用することで、デバイスに共通のRISC-V ISAを組み込むことができます。オープンなセキュリティ・アーキテクチャを使用すると、データの移動をより万全な体制で守ることができるようになります。」
高性能コアは、HDDにおけるリアルタイムの高作業負荷下で、現行のソリューションと比べて最大3倍の性能を発揮します。初期段階の使用事例では、このコアによりSeagateはリアルタイムでの処理能力を劇的に向上させることができました。このプロセッサは、高度なサーボ(運動制御)アルゴリズムを導入することで、高精度のポジショニングを可能にします。
エリア最適化コアは、柔軟に構成できるマイクロアーキテクチャと機能セットが特徴です。設置面積と消費電力の削減を視野に入れて最適化されており、補助的、補足的または付随的な作業負荷に対応します。セキュリティが重視されるエッジでの計算処理(次世代のポスト量子暗号を含む)を実行することがある一方で、性能よりも省スペース設計でのセキュリティ対策を優先します。
本コアの主な用途のひとつにセキュリティがあります。SeagateはOpenTitanのメンバーとして、オープンで透明性の高いセキュリティ対策に力を入れています。
OpenTitanのプロジェクト責任者であり、Google Cloudの主席エンジニアでもあるドミニク・リッゾ氏は、「我々はRISC-Vをはじめとするオープンで拡張可能なアーキテクチャに大きな可能性を見出しています。OpenTitanにおけるオープンソースの実装は、RISC-Vが持つオープンな特性の恩恵を受けており、おかげで業界全体の透明性、信頼性、シリコンの安全性が保たれています。Seagateは、RISC-Vのセキュリティ面でのメリットを理解してくださっています。そのため、当社はオープンソース・プロジェクトを通じてSeagateと共にシリコンレベルの信頼性を築き上げていることに喜びを感じます」とコメントしています。
また、Seagateのコアによってデータセンターとエッジでのリアルタイムのデータ分析もスピードアップします。こうした分析は、膨大な量のデータを必要とする科学界での作業に不可欠です。
ロスアラモス国立研究所の上席研究員、ブラッド・セトルマイヤー氏はこう述べています。「ここロスアラモス国立研究所では、コンピュテーショナル・ストレージを使って処理機能をデータの近くに移動させたことで、データ分析と科学的発見のあり方が大きく変わりつつあります。計算処理機能をストレージに緊密に統合した結果、データの変革が進み、データ分析のスピードが1,000倍アップしました。おかげで、コンピューティング階層の負担が大幅に軽減されています。我々は引き続き、ベンダーとの提携や、コンピュテーショナル・ストレージなどの重要な業界プログラムへの積極的な参画を通して、業務効率の向上に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。」
Seagateは、こうしたソリューションには自社開発シリコンの存在が欠かせず、そこでこそRISC-Vが活躍するものと考えます。
Seagateの最高技術責任者、ジョン・モリスは「ストレージ・デバイスにRISC-Vを導入することで、用途に特化したコンピューティング機能を搭載する機会が得られ、それによって膨大な容量とコンピューティング機能を備えたパラレル・ストレージ・ソリューションが実現します。このようなアーキテクチャは、科学的なシミュレーション(天気予報など)や機械学習の学習部分など、重要な用途に数多く対応できるものと信じています」と語ります。
SeagateによるRISC-Vの技術革新について詳しくは、こちらのページ(https://www.seagate.com/jp/ja/innovation/risc-v/)をご覧ください。
Seagateについて
Seagateは、データ環境(データスフィア)を創造し、持続可能なパートナーシップを通じて世界クラスの精巧なデータ・ソリューションを構築することにより、人類の可能性を最大限に引き出すことを目指します。Seagateの詳細は、www.seagate.comまたはソーシャルメディア(Twitter、Facebook、LinkedIn、YouTube)をご覧ください。ブログでも情報を配信中です。
両プロセッサはRISC-Vのセキュリティ機能を備えているため、これほど多くのデータが移動している時代に欠かせないエッジツークラウドのデータ信頼性、セキュリティおよびモビリティがより一層高まります。
この発表は、SeagateとRISC-Vインターナショナルとの数年に及ぶ技術提携の成果として、オンライン開催の「RISC-V Summit 2020」で本日初めて公表された内容です。
特定用途向け集積回路 (ASIC) 開発担当副社長のセシル・マックレガーは次のように語っています。「昨年一年間で10億台に及ぶコアを出荷した実績を持つSeagateは、システム・オン・チップ設計に関する豊富な専門知識を持っています。その能力を活かし、カスタマイズしたRISC-Vコアを自社の製品ポートフォリオに加えました。これは、将来の製品開発に欠かせない技術です。現在、企業データはかつてないペースで増加しており、その多くは移動しています。こうしたコアを採用することで、デバイスに共通のRISC-V ISAを組み込むことができます。オープンなセキュリティ・アーキテクチャを使用すると、データの移動をより万全な体制で守ることができるようになります。」
高性能コアは、HDDにおけるリアルタイムの高作業負荷下で、現行のソリューションと比べて最大3倍の性能を発揮します。初期段階の使用事例では、このコアによりSeagateはリアルタイムでの処理能力を劇的に向上させることができました。このプロセッサは、高度なサーボ(運動制御)アルゴリズムを導入することで、高精度のポジショニングを可能にします。
エリア最適化コアは、柔軟に構成できるマイクロアーキテクチャと機能セットが特徴です。設置面積と消費電力の削減を視野に入れて最適化されており、補助的、補足的または付随的な作業負荷に対応します。セキュリティが重視されるエッジでの計算処理(次世代のポスト量子暗号を含む)を実行することがある一方で、性能よりも省スペース設計でのセキュリティ対策を優先します。
本コアの主な用途のひとつにセキュリティがあります。SeagateはOpenTitanのメンバーとして、オープンで透明性の高いセキュリティ対策に力を入れています。
OpenTitanのプロジェクト責任者であり、Google Cloudの主席エンジニアでもあるドミニク・リッゾ氏は、「我々はRISC-Vをはじめとするオープンで拡張可能なアーキテクチャに大きな可能性を見出しています。OpenTitanにおけるオープンソースの実装は、RISC-Vが持つオープンな特性の恩恵を受けており、おかげで業界全体の透明性、信頼性、シリコンの安全性が保たれています。Seagateは、RISC-Vのセキュリティ面でのメリットを理解してくださっています。そのため、当社はオープンソース・プロジェクトを通じてSeagateと共にシリコンレベルの信頼性を築き上げていることに喜びを感じます」とコメントしています。
また、Seagateのコアによってデータセンターとエッジでのリアルタイムのデータ分析もスピードアップします。こうした分析は、膨大な量のデータを必要とする科学界での作業に不可欠です。
ロスアラモス国立研究所の上席研究員、ブラッド・セトルマイヤー氏はこう述べています。「ここロスアラモス国立研究所では、コンピュテーショナル・ストレージを使って処理機能をデータの近くに移動させたことで、データ分析と科学的発見のあり方が大きく変わりつつあります。計算処理機能をストレージに緊密に統合した結果、データの変革が進み、データ分析のスピードが1,000倍アップしました。おかげで、コンピューティング階層の負担が大幅に軽減されています。我々は引き続き、ベンダーとの提携や、コンピュテーショナル・ストレージなどの重要な業界プログラムへの積極的な参画を通して、業務効率の向上に向けた取り組みを積極的に進めてまいります。」
Seagateは、こうしたソリューションには自社開発シリコンの存在が欠かせず、そこでこそRISC-Vが活躍するものと考えます。
Seagateの最高技術責任者、ジョン・モリスは「ストレージ・デバイスにRISC-Vを導入することで、用途に特化したコンピューティング機能を搭載する機会が得られ、それによって膨大な容量とコンピューティング機能を備えたパラレル・ストレージ・ソリューションが実現します。このようなアーキテクチャは、科学的なシミュレーション(天気予報など)や機械学習の学習部分など、重要な用途に数多く対応できるものと信じています」と語ります。
SeagateによるRISC-Vの技術革新について詳しくは、こちらのページ(https://www.seagate.com/jp/ja/innovation/risc-v/)をご覧ください。
Seagateについて
Seagateは、データ環境(データスフィア)を創造し、持続可能なパートナーシップを通じて世界クラスの精巧なデータ・ソリューションを構築することにより、人類の可能性を最大限に引き出すことを目指します。Seagateの詳細は、www.seagate.comまたはソーシャルメディア(Twitter、Facebook、LinkedIn、YouTube)をご覧ください。ブログでも情報を配信中です。