公開30周年!大ヒットを記録した『学校の怪談』シリーズBlu-ray発売記念上映会&舞台挨拶開催!
野村宏伸、平山秀幸監督、脚本家・奥寺佐渡子が集結!今だから語る作品秘話!!
1990年代のホラーブームを牽引し、社会現象にもなった劇場版『学校の怪談』。1995年に第一作が公開され、今年で30周年を迎える大ヒットシリーズ4作品の Blu-ray が、7月16日(水)に発売される。
これを記念した上映会&舞台挨拶が7月6日(日)に都内池袋 HUMAX シネマにて開催され、主演の野村宏伸、平山秀幸監督、脚本家の奥寺佐渡子が登壇。当時の貴重な秘話を語り、会場を魅了した。

*上映会が開催されての感想は?
野村:もう30年前と聞いてそんなになるんだと思いながら、私も久しぶりに一緒に見ていました。フィルムの良さがやっぱり良いなと思いながら、いろいろ懐かしながら見てました。色々感慨深い素晴らしい映画だなって自分の作品なんですけど思いました。
平山監督:30年前という言葉が出ましたが、なんだか封切った初日の挨拶というような感じがして、不思議な感じがします。映画監督といえども、自分の作品をスクリーンで見るチャンスというのは本当に少ないので、今日久しぶりに見て、今の自分と照らし合わせて非常にこそばゆいと感じで映画を見ていました。
奥寺:30年前の作品がこうやってBlu-ray化されたり、再上映して頂けたりするのが、本当にありがたくて、またこんなに大勢の方が来て下さったということに感激しています。

主演・野村宏伸

平山秀幸監督

脚本・奥寺佐渡子

*久しぶりにスクリーンで見た『学校の怪談』はいかがでしたか?
野村:今はデジタルになってますが、あの時はまだフィルムだったし、撮影も時間やお金にも多少余裕があって、セットの豪華だった。ずっと残っていくという点でやっぱり映画って良いなと改めて感じました。
平山監督:特撮の数は多いんですが、CGを使っているのは、蝶々のカットだけなんですね。後は基本的に、肉体労働を集めた合成カット。俳優さんもそうですけども、全編運動会みたいな感じがして、我ながら若かったというか、体力あったなと思いながら見ていました。
*奥寺:3月に国立アーカイブ「日本の女性映画人」で代表作として上映された際、子供と一緒に見まして、子供と一緒に、自分が昔作った映画を劇場で見れるという、こんなことが起こるんだと思ってすごくビックリしました。また、本当に丁寧に作られている映画だと改めて思いました。
*一夜もたたずに全席完売した今回の上映会イベント。
今もなお人々を惹きつける『学校の怪談』の魅力について、どうお考えですか?
野村:この『学校の怪談』ファンの30代、40代の方で、「小さい頃見てました」っていう方にいろいろお会いするんですけど、どこにその惹きつける魅力があるのか、演じたほうとしてはわからないんですけど、あまり先生っぽくなくて、どこにでもいそうなお兄さんが、たまたま先生になったような、生徒と一緒に巻き込まれて迷惑ぐらいに思ってるような先生が、旧校舎に閉じ込められ、初めは頼りなかったのに、徐々に慕われるようになっていく。自然とそういう風に作り上げられいく、押し付けがましくない学校ものという点がいいのではないかなと思いました。
平山監督:企画をもらった時、僕が子供の頃のいわゆる怪談っていうのと全く違ってたんですね。テケテケなどいろいろなキャラクターがあって、お化け屋敷で騒ぐ楽しさみたいなことをテイストとしつつ、僕と奥寺さんで3本『学校の怪談』を手がけましたが、テーマは、お化けとか幽霊というのは、友達だよという点だけは崩さないでやろうと。3本とも中身の柱は変わってないと思っています。
奥寺:私もちょっと正直分からないところがあるんですけど、今、平山さんの話聞いてて、あ、そういうところなのかと言う風に感じました。テーマパーク的なところがあるんですよね。そういうところを面白がってくれているのかなと思いました。
*当時子役たちとどのようにコミュニケーションをとっていましたか?
野村:子供たちとは、コミュニケーションを敢えて取っていなかったと思います。子供たちは慣れ合ってしまうと緊張が緩んでしまうので、ある程度距離を保っていました。でもちゃんと皆さん挨拶してくれて礼儀正しかったですよ。
平山監督:子供はとにかく言うことを聞かない。良くない例えかもしれませんが、あっちに行ったりこっちに行ったりする鶏を追いかけまわしてるみたいな感じなんです。本当に言うことを聞かないので、ずるい方法かもしれませんが、テストの時からカメラを回して、子供たちの自然体の状態を引き出すようにしていました。撮影しているとスタッフが学校の先生みたいになってしまうんです。子供たちは、この先生は言うことを聞いてくれる、この人は怖いなど、見事に大人たちのことを見透かしてしまうので、当時は子供たちとのデスマッチというか戦いでもあったような気がします。
*700人規模のオーディションが行われたそうですが、キャスティングのポイントは?
平山組では「おはようございます」って入ってくる子は落ちたような気がしますね(笑)。かしこまり過ぎている子はあんまり面白くないなって言うところがあったと思います。そのお子さんが将来すごい俳優さんになるかならないかと言うのは個人的にはあまり興味がなく、映画に参加してくれた子供たちにとって、夏休みの思い出みたいな経験になればそれで充分だって気がしていました。
*時にはシュールで時には感動的な子供たちの自然体の生きたセリフはどうやって生まれたのでしょうか?
奥寺:あんまり考えてないと思うんです。書いたのも多分27歳、26歳くらいで、まだ自分の中身が小学生みたいだったので。あと、デビューしてすぐでしたので、くだらないセリフを書いたら駄目だろうというのも無かったので、好きに書いてたところがあります。映画の中で印象的な「私を忘れないでね」というセリフについては、あれがサヨナラって言うことだったのかなと思って書いていました。
ここで『学校の怪談2』にキョウコ役で出演していた竹中夏海が客席にいることが紹介されると、会場は大盛り上がり。竹中が演じた役名が当時人気の漫画「地獄先生ぬ〜べ〜」のヒロイン稲葉郷子と同姓同名だとファンの間で話題となっていたが、それは全くの偶然だという事実が奥寺により明らかにされた。
*もし今『学校の怪談』をリメイクや続編が制作されたら、どんな作品にしたいですか?
平山監督: 難しいですね。実はこの話が来た時、ホラーが全くわからなかったので、参考にしたのはトリュフォーの『思春期』なんです。なので、ベースはジュブナイルと言う形は変わらないんじゃないかなと思います。
奥寺:やっぱり木造校舎が見たいなって言うのがありますが、今は残ってるのかなっていう多少の問題があります。
野村:もし作るのとしたら現代ではなく、昭和とか昔の時代で、携帯電話のない時代のほうが、話が膨らませられると思います。でも、私はもう今年60の還暦なんで先生は無理でしょう(笑)近所のおじさんかも。【ここで、平山監督が「お化け役もいいんじゃないですか?」と提案】お化けもいいですね。「教師びんびん物語」からずっと学校の先生が多かったので、2をやるなら学校の先生じゃない方がいいなという思いもあって、念願かなって2では泥棒になったんですけど。そういった意味で2もとても好きな作品になりました。
*好きなシーン、思い入れのあるシーンは?
野村:「やっぱりお化けと対面した時の、あの叫ぶシーンですね。あそこは1も2もそこに賭けてましたので(笑)。何回も出来るシーンでもないので、テイク2くらいでOKになっていると思います。気合を入れて叫びました。
平山監督:そのシーンは、僕がその野村さんにこう言う風に叫んでくれとかはなく、好きなようにやってくださいという感じでした。(あまりの凄さに)撮っているスタッフが『なんだこれは?』と茫然としてました。あのシーンは、文字通りこの作品の顔ですから、計算してたと思うんですね。2になった時に、じゃあその野村さんが計算してくれたその悲鳴をどう言う風に上手に使うかって言った時にろくろ首の岸田今日子さんが目の前にいたんですね。このカットワークしかないなと(笑)
奥寺:印象深いシーンは、インフェルノを最初に初号で見た時にこんなに怖くて大丈夫かと思ったのを未だに覚えてます。
*好きなオバケは?
野村:演じているときは、オバケがいない状態で撮影してますんで、出来上がった時にこういうオバケだったのかとわかるのですが、やっぱり一番最初に私の後ろにいた『テケテケ』ですかね。
平山監督:花子さん。赤い洋服を着て絶対に顔をみせてないのが、自分では良いかなっています。
奥寺:花子さん。このシリーズを象徴するオバケなので好きですね。あと2の人面犬(笑)
Xでの好きなオバケアンケートの結果も発表され、3位は口裂け女、2位はテケテケ、1位は妖怪インフェルノ(クマヒゲ先生)だった。
*最後にファンに向けてメッセージ
野村:ファンの方の念願のBlu-ray化で、やっと7月16日に発売されるので、私も楽しみです。Blu-rayは映像も綺麗になると思うので、またフィルムとは違う良さがあるのではないでしょうか。 この『学校の怪談』は、子供の時に見た方が親になって自分の子供とその次にお孫さんと一緒に見れる様な映画で、代々引き継がれて行く映画だと思っています。
奥寺:Blu-ray化すごい嬉しいです。家で皆さんで友達とかお子さんとか、沢山の人が一緒に見て、ツッコミながら楽しんでください。
平山監督:自分が撮った作品が30年経ってこのように上映されるということ自体が嬉しいですし、Blu-rayとして残って行くと言うことも非常にありがたいです。『学校の怪談』は4作あるのですが、その同窓会みたいなものをやってみたいという気がしました。
温かい拍手と笑顔に包まれ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じ、今回のイベントを通して、『学校の怪談』シリーズのその不朽の魅力が改めて証明された。
大ヒットを記録した『学校の怪談』シリーズ4作品がBlu-rayでついに出る…。
2025年7月16日(水)発売
価格:各6,050 円(税抜価格:各5,500円)
発売元:東宝
【商品概要】
■学校の怪談 Blu-ray

ウワサがホントになりました。
夏休み。ぼくたちの<オバケ>ストーリーのはじまりはじまり。
夏休み前の最後の一夜。取り壊しが決定して立入禁止となっているオバケが出ると噂の木造の旧校舎に閉じ込められた先生と6人の少年・少女たち。出口を求めて歩き回るうち、彼らが遭遇したものは・・・。
誰の記憶の中にもある学校に伝わる怖い話…社会現象にまでなった『学校の怪談』シリーズの記念すべき第一作!
監督:平山秀幸 原作:常光 徹(講談社KK文庫刊)/日本民話の会(ポプラ社刊) 脚本:奥寺佐渡子
出演:野村宏伸/杉山亜矢子 佐藤正宏/笹野高史 余貴美子/
遠山真澄 米澤史織 熱田 一 塚田純一郎 町田昇平・耕平 岡本 綾
品番:TBR35087D POS: 4988104141873
本編100分+映像特典49分/カラー/ビスタサイズ/2層(BD50G) /音声:①日本語2.0chドルビーTrue HD ②日本語5.1chサラウンド ドルビーTrue HD(2004Remix) ③オーディオコメンタリー(平山秀幸監督・野村宏伸/ 聞き手:尾山ノルマ)/字幕:①日本語バリアフリー字幕
特典映像:特報/劇場予告/TVスポット/『学校の怪談』メイキング/『学校の怪談』のクリーチャーたち:SFX解説/映画『学校の怪談』の裏側/スチールギャラリー(静止画)
©1995 TOHO CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
■学校の怪談2 Blu-ray

4月4日4時44分、誰も知らない授業が始まる。
光、時の果てより来たるべし―
春休みの集中合宿の宿泊場所の寺の隣にある小学校には、「4月4日4時44分の伝説」という奇妙な噂が。奇しくもその日は4月3日、生徒たちは噂に怯えながらも翌日に控えた肝試しの準備を進めるのだが・・・。
監督の平山秀幸、主演の野村宏伸をはじめとする前作のベストメンバーが再び集結!共演陣には西田尚美、さらに岸田今日子、米倉斉加年らのベテラン陣も加わったシリーズ第二弾!
監督:平山秀幸 原作:常光 徹(講談社KK文庫刊)/日本民話の会(ポプラ社刊) 脚本:奥寺佐渡子
出演:野村宏伸/西田尚美 米倉斉加年 岸田今日子/
前田亜季 細山田隆人 竹中夏海 太田翔平 阿部大和 日吉孝明 皆川香澄
品番:TBR35088D POS:4988104141880
本編103分+映像特典45分/カラー/ビスタサイズ/2層(BD50G)/音声:①日本語2.0chドルビーTrue HD ②日本語5.1chサラウンド ドルビーTrue HD(2004Remix) ③オーディオコメンタリー(平山秀幸監督・奥寺佐渡子/聞き手:佐藤利明)/字幕:①バリアフリー日本語字幕
特典映像:特報/劇場予告/TVスポット/『学校の怪談2』メイキング/『学校の怪談』のクリーチャーたち:SFX解説/プロモーション映像/放課後のうわさばなし/スチールギャラリー(静止画)
©1996 TOHO CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
■学校の怪談3 Blu-ray

その鏡をのぞいてはいけない。
タイチが見つけた。あの子が欲しい。タイチの友達。あの子が欲しい・・・。
二人三脚で転ぶとタイチという少年の幽霊に鏡の世界に連れ去れてしまう言い伝えがあった。夜の学校で鏡の中の異次元に迷い込んでしまった小学生たちが体験した恐怖とは・・・。
新たに金子修介を監督に迎え、前作に引き続き西田尚美が出演するほか、黒木 瞳、佐戸井けん太、野田秀樹など充実の出演陣。“シャカシャカ”“のっぺらぼう”“大玉”など新たなオバケが登場!御馴染みのオバケたちも大活躍の大人気シリーズ第三弾!
監督:金子修介 原作:常光 徹(講談社KK文庫刊)/日本民話の会(ポプラ社刊) 脚本:しまだみちる/金子修介
出演:西田尚美/黒木 瞳 佐戸井けん太 野田秀樹/
前田亜季 米澤史織 吉澤拓真 山田一統 豊永利行 野口由佳 ヒガタケル
品番:TBR35089D POS:4988104141897
本編96分+映像特典44分/カラー/ビスタサイズ/2層(BD50G)/音声:①日本語2.0chドルビーTrue HD ②日本語5.1chサラウンド ドルビーTrue HD(2004Remix) ③オーディオコメンタリー(西田尚美・藤田義則プロデューサー/聞き手:松下友美)/字幕:①バリアフリー日本語字幕
特典映像:特報/劇場予告/TVスポット/『学校の怪談3』メイキング/『学校の怪談』のクリーチャーたち:SFX解説/プロモーション映像/スチールギャラリー(静止画)
©1997 TOHO CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
■学校の怪談4 Blu-ray

つぎは、おまえだ。
この町は呪われている。一人、また一人誰かが消えてゆく。
そしてまた、恐怖の一夜がやってくる・・・・
嵐の日には海で死んだ人が帰ってくるという言い伝えのある海辺の町・戸野崎。嵐が過ぎ去った翌日から、町の子供たちが一人、また一人と忽然と姿を消してゆく。そして津波によって死んだ子供たちの霊が甦って・・・。
シリーズの枠を打ち破る斬新なストーリーと新たな恐怖を、豊田眞唯、笑福亭松之助、原田美枝子ら充実したメンバーで描く、戦慄と衝撃の傑作!大ヒットシリーズ第四弾!
監督:平山秀幸 原作:常光 徹(講談社KK文庫刊)/日本民話の会(ポプラ社刊) 脚本:奥寺佐渡子
出演:豊田眞唯 広瀬斗史輝/笑福亭松之助/原田美枝子
品番:TBR35090D POS:4988104141903
本編99分+映像特典34分/カラー/シネスコサイズ/2層(BD50G)
音声:①日本語2.0chドルビーTrue HD ②日本語5.1chサラウンド ドルビーTrue HD(2004Remix) ③オーディオコメンタリー(平山秀幸監督・笑福亭松之助/聞き手:古怒田健志)/字幕:①バリアフリー日本語字幕
特典映像:特報/劇場予告/TVスポット/『学校の怪談4』メイキング/プロモーション映像/老人と子供のポルカ~学校の怪談バージョン/スチールギャラリー(静止画)
※本作には津波の描写が含まれています。ご鑑賞にあたりましては、予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
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