【整備業界ビッグデータ】ナルネット提携整備工場アンケート結果に見る、CASE/MaaS時代の自動車整備業界の対応。
電動車の対応は可能ですか?
電動車の販売比率は今後さらに高まっていくと予想されますが、故障修理対応可の工場はハイブリッド車を含めても約45%にとどまりました。半分以上の工場が故障修理に対応していない結果です。電気自動車や燃料電池車に限定するとさらに割合は低くなると想定できます。
整備士の人数や設備、整備技術などのさまざまな要因により、車検・点検にリソースを集中配分する方針の整備工場や、電動化が進む中で新しい技術や知識をどう習得すれば良いかわからないなど、試行錯誤している整備工場の存在が垣間見えます。
エーミングの対応は可能ですか?
電動車普及の高まりに歩調を合わせるように、自動運転の時代も着々と迫っています。自動運転車両に必須な各種センサーを調整するエーミング作業は、「対応可」と「対応予定」の合計で約65%となりました。未定と答えた整備工場は、汎用的な測定ツールの販売を待っている、技術不足などを主な理由としています。
新冷媒(1234yf)の対応は可能ですか?
オゾン破壊係数および地球温暖化係数が低く、地球環境に優しい新冷媒。使用車種は着々と増加しています。約47%の整備工場が「対応予定なし」ですが、そのうち約77%は外注で対応しています。HFC134aなど旧冷媒使用車は今後確実に減少します。どこかのタイミングで設備投資が必要です。
出張(巡回)整備は可能ですか?
出張整備の需要は今後増加すると予想されていますが、対応工場は約36%にとどまりました。
CASE(Connected『つながる』、Autonomous『自動運転』、Shared & Services『カーシェアリング/サービス』、Electric『電気自動車』)は今後ますます進展していくと予想されます。だとすれば電車やバス、タクシーからライドシェア、シェアサイクルといったあらゆる公共交通機関がIT技術によってシームレスに結びつく、MaaS(マース:Mobility as a Service)の時代ももうすぐです。クルマの稼働率が上がるであろうMaaS時代のアフターサービスは、タイミングと場所がカギになりそうです。
ナルネットコミュニケーションズでは、このような新時代へ向けて、整備工場の役に立つ情報提供の場を増やしていく計画です。
また、点検・整備の入庫に伴うユーザーの手間を省きつつ、適切なメンテナンスを適正なタイミングで実施することで車両の状態を常に良好に保てるよう、ナルネットコミュニケーションズは整備工場との緊密な関係を築いています。今回のようなアンケートは定期的に実施され、長年積み重ねたリース管理ノウハウはさらに補強されていきます。
【調査概要】
・調査期間 :2022年9月7日〜2022年10月27日
・調査機関(調査主体): 株式会社ナルネットコミュニケーションズ
・調査対象 :提携する自動車整備工場
・有効回答数(サンプル数) :1225
・調査方法(集計方法、算出方法): メールまたはFAX
ナルネットコミュニケーションズについて
ナルネットコミュニケーションズは、愛知県を本拠地とする自動車メンテナンス受託管理会社です。1978年「日本オートリース」として誕生後、徐々に事業を拡大し、オートリース会社に対する車両管理・メンテナンスや残価保証、個人向けリース商品の企画・提案、車両買取などを実施しています。
管理車両のメンテナンスを全国約10,000ヵ所の提携工場に委託、本社で車両情報を一元的に管理し、効率的なデータ収集や顧客対応を実施しています。少ない入庫回数で充分なサービスを行うことで車両稼働率を向上させ、自動車ユーザーの利便性を高めるほか、独自の整備データベースに蓄積した整備記録に基づいたメンテナンス料算出を行うことで整備工場の業務効率化を支援します。
(会社概要)
会社名:株式会社 ナルネットコミュニケーションズ
代表者:代表取締役社長 鈴木隆志
所在地:愛知県春日井市下市場町5丁目1番地16
事業内容:自動車のメンテナンス管理・自動車のリース・残価保証・車両買取・オークション代行
設立日:1978年7月5日(会社設立時の社名:日本オートリース株式会社)
URL:https://www.nal-mt.co.jp/
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