Lazuli株式会社、シリーズAでCarbide Venturesなどから5億円の資金調達を実施

「Lazuli PDP」の機能強化や新機能開発のため組織体制を強化し、顧客のDX推進に不可欠な商品マスタデータ基盤の整備を加速

Lazuli株式会社

AI技術を活用した、クラウド製品マスタ「Lazuli PDP(Product Data Platform)」の開発・提供を行うLazuli(ラズリ)株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:萩原 静厳、以下Lazuli)は、2022年4月、シリーズAラウンドで、Carbide Ventures(米国カリフォルニア州、General Partner兼Manager:Dan Weirich)をリードインベスターとして、Coral Capital(東京都千代田区、創業パートナー兼CEO:James Riney、以下Coral Capital)、株式会社インフォマート(東京都港区、代表取締役社長:中島健、以下インフォマート)を引受先とする第三者割当増資を実施しました。本ラウンドの調達額は総額5億円で、これにより、Lazuliの累計調達額は、5億6000万円になります。

 

 
  • 調達の目的
Lazuliは、今回の資金調達により、同社が開発、提供している「Lazuli PDP」のさらなる機能向上や、APIなどの新機能の開発に向け、国内外でエンジニア、機械学習エンジニアを採用するなど開発体制を大きく強化します。これにより、食品・飲料・日用品をはじめ医薬品業界、耐久消費財、書籍・楽曲・映像コンテンツ、ファッションなど各種領域における顧客のDX推進を強力にサポートします。さらに、同社のミッションである、サプライチェーン全体における「情報流通を変革する」ことの実現に向け、プロダクトの開発と展開を進めます。

 
  • Lazuliが取り組む課題
近年、経営におけるデータ利活用、そしてその先にあるDXの重要性が叫ばれています。売上や会員情報など様々なデータを統合・分析することで、AIの活用やECの拡大など、顧客価値創造につながるデジタル施策を実行することができます。それには、データの根幹部分にあたるマスタデータの整備が不可欠です。しかしながら、これまで企業は、多くの人的リソースを投下して労働集約的に手作業で解決するか、あきらめるかを選ぶしかありませんでした。この課題をクリアできないために、DXの推進が困難に陥っている企業が多く見られます。「Lazuli PDP」は、AIによる自然言語処理と大規模データを扱う技術をSaaSで提供することで、食品・飲料・日用品、医薬品をはじめとする各種領域でこの課題を解決し、企業のDX推進を加速化します。

 
  • 直近の事業状況
2020年の創業以来、Lazuliは顧客が「Lazuli PDP」を活用してDXを実現するためのデータ基盤を構築することを支援してきました。すでに、アサヒ飲料やカインズなど、業界の主要プレイヤーに採用され、入力業務の大幅な削減を実現しているほか、収集、整理、拡張した顧客データに基づいてデジタル施策を展開するなど、顧客のDX推進に欠かせない存在として高く評価されています。Lazuliは、2021年9月に京都で開催された「Industry Co­-Creationサミット KYOTO 2021」の「SaaS RISING STAR CATAPULT 次のユニコーンを探せ!」部門において2位を獲得、投資家や企業経営者から高い評価を受けるなど、その成長性も注目されています。Lazuliでは、すでに大手製薬メーカーやコンビニ、ECサイト事業者など多数の企業とPoCを実施しており、今回の資金調達を機に、さらなる事業拡大に向けたPoCの実施や本格導入を加速します。

 
  • 資金調達の概要
シリーズA調達額
5億円

累計調達額
5.6億円

新規投資家
・Carbide Ventures
・インフォマート

既存投資家
・Coral Capital
・個人投資家​

 
  • 引受先からのコメント
Carbide Ventures パートナー 芳川 裕誠 氏

企業の成功にはヒト・モノ・カネがタイミング良く揃うことが必要で、それが三位一体で運を呼び込み、その後の成長に繋がります。この「運」のうち、スタートアップが自らコントロールできない最大の要素がマーケットタイミングです。要素技術が揃っていてもマーケットがまだそれを求めていない、あるいはニーズが顕在化していても技術・製品開発が追いつかないといった事例は、枚挙に暇がありません。
私が共同創業したTreasure Dataでの10年以上の経験を通じて、データ品質の安定的向上こそが、エンタープライズ各社が実施する各種データプロジェクトの成功に欠かせないと確信していました。一方で、高品質なデータ供給を業界特化・専門的かつ安定的に行う製品市場は、アドテクノロジーなどの例を除けばまだ未整備な状況でした。
Lazuliは、この状況に風穴を開ける企業です。機の熟したマーケットニーズに対して、新たな製品カテゴリーを創出するまたとない機会だと捉えています。経験豊かで質の高い創業メンバーが作り上げる企業の成長のお手伝いを、引き続きさせていただけることを楽しみにしています。





インフォマート 代表取締役社長  中島 健 氏


当社は、企業間をつなぐサービスを展開する中で、多くのオンボーディングを経験してきました。その経験からSaaSサービスの広がりを加速するには、「導入の効果検証」と「導入コストの最小化」の2つの障壁があると考えています。「導入効果検証」では、導入企業の業務フローを正確に把握した後、各企業が持つマスタ情報を正しくシステムに反映する必要があります。その工程においては、マスタ情報の迅速な整備を支援するLazuli社のサービスは、当社のサービスとの相性がとても良いと考えています。今後、同社サービスの発展を支援するとともに、当社のサービス拡大の加速化につながることを期待しています。






Coral Capital 創業パートナーCEO James Riney 氏


デジタルトランスフォーメーションによる社会変革が進む中、製品データを整理された形で管理する洗練されたソリューションがなければ、最適な意思決定に必要なインサイトが得られないということに多くの企業が気づきつつあります。Lazuliなら、この領域で独自のポジションを築いて素晴らしいソリューションを構築できると考え、私たちはシード投資家としての投資を決定しました。そして今、彼らが大きく前進し、この分野に特化した強力なグローバルのリード投資家を迎えることができたことを、フォローオン投資家として大変うれしく思います。




 
  • Lazuli 代表取締役 萩原 静厳からのコメント


今回のシリーズAラウンドにて、様々な企業様や投資家様からのご期待とご支援を頂き、大変嬉しく思っております。心より御礼申し上げます。

今回新規投資家として、Carbide Venturesと株式会社インフォマートに出資していただきました。Carbide Venturesは、グローバルVCとしてクロスボーダーでのスタートアップ投資及びグロース支援をしておりは、データの根本的課題解決とグローバル進出を視野に、日本国内での出資第一号案件として、本ラウンドをリードして頂きました。また、外食を中心にフード業界のデジタル化のイニシアチブを取られるインフォマートには商品マスタを中心に様々な業界のマスタを整備し企業間商取引における革新的な施策をご一緒するよう期待を頂きサポートくださいました。

そして、シードラウンドより常々期待とサポートをしてくださっている既存投資家であるCoral Capitalには、変わらず厚い期待とともにフォローオンしてくださいました。心より感謝申し上げます。

その他、まだまだ未熟ながら「商品マスタに革命を。」起こそうと奮闘しているLazuli PDPに未来の可能性を感じ、先陣を切って利用し有益なフィードバックをくださるエンタープライズ企業様にも心より御礼申し上げます。

もっともっと、プロダクトを磨き、皆様の期待に応えていきたいと思います。

高度なエンジニアリングを用いて世界の課題となっている商品情報の整備と情報流通の革新にむけ、今回の期待に応えるべく各種エンジニアリングスペシャリストの採用強化、洗練されたプロダクトとそれを創り上げる組織構築を進めていきます。大量データ収集と、それをマネージするデータ基盤レイヤー、得られたデータを能動的に解析し整備するAI/MLレイヤー、様々な顧客に対してリアルタイムに必要な情報を提供・解析するインターフェースレイヤーと、類まれなSaaSの構築には乗り越えるべき多くの課題がありますが、能動的かつビジョナリーなエンジニア陣により圧倒的なプロダクトに進化させていきます。


 
  • 各引受先について
・Carbide Ventures


企業のデジタルトランスフォーメーションに必要な顧客理解、顧客体験の最適化をサポートするSaaS 「Treasure Data CDP」を開発・提供する、Treasure Data Inc.(本社:米国カリフォルニア州マウンテンビュー、CEO:太田一樹)の創業者らが設立したベンチャーキャピタル。次世代コアテクノロジー(5G、AI、ロボティクス、エッジコンピューティング等)を活用したSaaS企業を中心に投資を展開。 シリコンバレーと東京の2拠点で活動しており、「日本から世界へ、世界から日本へ」を目指し、優れた製品や技術のグローバル展開をサポート。 最先端の優れたテクノロジーへのアクセスとジャッジ、ビジネスとのネットワーキング、 企業経営の実務家としてのノウハウを有するメンバーによるチーム構成を強みにしている。


・インフォマート


世界中の企業や人を結ぶことを目指した「BtoBプラットフォーム」を運営。企業間取引の“プラットフォーマー”として、様々な業界、業態の企業にインフォマートのサービスを通じて紙から電子データ化への移行、企業のペーパーレス化を促進し、利用企業数は約70万社、2021年度年間流通金額は18.5兆円を超える。
https://www.infomart.co.jp/


・Coral Capital


シードからアーリーステージを対象とするベンチャーキャピタルで、核融合からSaaSまで、あらゆる業界のトップの起業家に投資。約300億円を運用し、これまでにSmartHR、カケハシ、Holmes、グラファー、ロジレス、カミナシ、ポケットコンシェルジュ(アメリカン・エキスプレスが買収)など80社以上のスタートアップに投資を実施。
https://coralcap.co/

 
  • Lazuli PDP(Product Data Platform)とは

Lazuliが開発、提供する「Lazuli PDP」は、複数の外部データベースに点在していた商品情報を一括して管理し、またデータを活用しやすい形に整理、拡張するためのプラットフォームです。メーカーや小売業者、製薬業者などが保有する多様な商品マスタデータを、AIを活用して名寄せし、効能や製品の特徴からメタタグの付与や関連付けを行います。これらの情報が「NINJA DB」に格納され、「Lazuli PDP」として、ユーザーに提供されます。Lazuliでは、業界に特化したPDPとして、製薬業界向けの「Lazuli PDP for Pharma」、食品・飲料業界向けの「Lazuli PDP for F&B」、そして小売り業界向けの「Lazuli PDP for Retail」を提供しています。
https://lazuli.ninja/service

 
  • Lazuli株式会社について


Lazuli株式会社は2020年7月に設立されたスタートアップです。高度なAI技術とクラウドを駆使し、AI商品マスタとして、世界中の商品情報をビジネスに関わる誰もが利用できるSaaSの開発と提供を進めています。商品が製造、流通、販売される中で、企業間、あるいは企業内においても、商品に関するデータはスムーズに同期されていないのが現状です。これがDXを阻害している大きな要因の1つと考えています。Lazuliはこれを解決すべく、ビジネスに携わる人が容易に商品の情報にアクセスできるSaaS型クラウド製品マスタ「Lazuli PDP」を開発・提供しています。
https://lazuli.ninja/

 
  • 情報流通を変革する仲間を募集しています
私達は、以下のステートメントを掲げています。
そして、これらに共鳴し、共に挑戦していただける仲間を募集しています。
※フルリモート勤務です。

・Purpose : 世界中の製品情報を整理して、データを民主化する
・Mission : 情報流通を変革する
・Value : Simple, Decision, Leadership, Kindness

■Lazuli会社紹介資料 
https://speakerdeck.com/yukinaka/lazuli-hui-she-shao-jie-zi-liao

募集中の職種は以下になります。
■サーバサイドエンジニア
https://www.wantedly.com/projects/838367
■機械学習エンジニア
https://www.wantedly.com/projects/634537
 

 

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会社概要

Lazuli株式会社

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URL
https://lazuli.ninja/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区西新橋1丁目1-1 日比谷フォートタワー 10F WeWork
電話番号
-
代表者名
萩原 静厳
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2020年07月