物流業界における2024年問題を解消　宅配業者の負担を軽減する開閉楽な大容量の“横スライド式”大型宅配ボックス

「入らない」「空きがない」をなくし再配達ゼロ目指す

ナカノ

2024年2月13日 15時00分

ステンレス製品の製作・加工・販売をおこなう株式会社ナカノ（本社：富山県黒部市、代表取締役社長：中野隆志）は、物流業界における2024年問題に向けて置き配・宅配ボックスを通じて、宅配事業者の負荷を軽減し、「再配達ゼロ」を目指します。

■物流2024年問題既存の宅配ボックスの「入らない」「空きがない」を解消

　物流の「2024年問題」とは、働き方改革関連法の施行によって引き起こされる、物流業界の様々な問題のことを指します。

国土交通省の「宅配便再配達実態調査」によると、2022年4月1日から30日の間で、宅配便の再配達件数は309,530件でした。さらには2022年10月の再配達率は約12%というデータもあり、10回に1回以上が再配達ということになります。

再配達による経済的損失は、年間約1.8億時間・年間約6万人分の労働力に相当するとされています。

(出典：https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/re_delivery_reduce.html)

2024年4月に施行される法律により、トラックドライバーの時間外労働が規制されることによって、人手不足が一層深刻化し、将来的に輸送できる荷物量の減少が懸念されています。

また、2024年度以降、再配達が有料化する恐れがあります。前述のとおり再配達問題は運送会社を圧迫しています。今後も再配達問題が解決されず、物流が成り立たなくなれば、翌日届くサービスや再配達が有料化される可能性もあります。

上記の2024年問題により従来の物流企業から個人事業主ドライバーへ依頼することが増える可能性があります。そうすることで個人事業主ドライバーへの負担増加も懸念されています。

せっかく宅配ボックスを設置しても荷物が入らなければ再配達になってしまう場合があります。大容量モデルであればさまざまなサイズの荷物に対応できるため大変便利です。株式会社ナカノは自社商品「ホームスライドダスポン」を販売する中で、お客様のニーズに合わせて320Lの大容量サイズを展開しました。

また、再配達削減の取り組みとして、受け取る側、届ける側、両者にとってストレスのないシンプルなワンタッチ施錠「シリンダーワンプッシュ錠」を採用。別売りで宅配ボックス用のマグネットステッカーを作成し、「荷物を入れてボタンを押す」施錠操作をイラスト化することで「使い方が分からず荷物を入れられない」といった受け取り時のトラブルを防止しつつ、配送業者の方の負担軽減に役立ちます。

そして、これからの時代に合わせて、スマートキー付きの「インテリジェントダスポンホームスライドダスポン」の販売を予定しております。カードをかざすだけで解錠ができるモデルとしてご提案し、今後は宅配ボックスの使用がスタンダードになることを株式会社ナカノは目指すことで社会課題解決に向けて取り組んでまいります。

【ホームスライドダスポンの特徴】

・業界最大級の容量とサイズバリエーション

投入口が大きいので荷物の受け取りも楽ちんです。サイズバリエーションも150L、320Lから選べ、ほしかった荷物が一度にたくさん入ります。荷物が入らなくて再配達になってしまっては意味がありません。100サイズ、110サイズ相当の段ボールがらくらく入ります。

・ボタンを押すだけ、簡単施錠

シリンダーワンプッシュ錠を採用し、受け取る側、届ける側ともに使いやすさを追求しました。

・万が一の閉じ込めにも安心・安全を

内部にはレバーに触れることで施錠を解除できる「非常用脱出機構」を搭載。万が一子どもが閉じ込められた場合にも、内部から開けられます。

・カラーバリエーション

どこにもないデザイン性とお好みの４８色の豊富なカラーを選べます。

・工事不要の設置型

設置型タイプのため、工事の手間がありません。届いてすぐに使えるのもポイントです。

■“カラス対策”だけでなく、高齢化社会にも貢献する「ダスポン」誕生秘話

当社は、顧客からオーダーを受けた金属製品の加工・製造をおこなう下請けメーカーでした。今から7年ほど前に、地元の町内会長から町内のゴミ集積庫についての相談を受けました。従来のゴミステーションは、3～5年に1回塗装をし直す必要があり費用もかさむことから、塗装が不要なステンレスのゴミステーションで、かつ“カラス対策”も可能な製品を開発してほしいとのことでした。そこで、様々なゴミステーションを見学・調査したいと考え、地元のごみ収集会社に一週間実際に働かせてもらえるようお願いし、600カ所以上のゴミ集積場をまわって形状を記録し、データ化しました。その際、女性や高齢者がゴミ袋を苦労して上に持ち上げて入れている姿を度々目にし、「ステンレス製でカラス対策するだけでなく、女性や高齢者でも入れやすく、かつ街の景観も損なわない、かっこいい製品を開発したい」と考えるようになりました。それから実験と試作を繰り返し、2年半を要してようやく誕生したのが「ダスポン」です。

「ダスポン」シリーズの最大の特長は、“横スライド式”の扉です。“横スライド式”は、従来の上下に開閉する扉より力が要らず、投入口が足元まで広がるので、女性や高齢者でも簡単にゴミ袋を投入でき、回収の際も楽なので、業者の腰痛も減ったと聞きます。また、従来のゴミステーションは通気性の高い商品が主流であったことから、臭いがもれるという問題がありましたが、「ダスポン」は密閉性を重視し、中に人が入ることもできることから清掃も容易にでき、清潔感を保つことで臭気問題を回避できます。

いまでは「ダスポン」シリーズの商品展開も増え、商業施設で使われるような大型タイプから、マンション・アパート・道路のゴミ集積場で使われる中型タイプ、家庭用の小型まで、幅広いサイズとカラーバリエーションをラインアップしています。

特に家庭用の「ダスポン」は、コロナ禍で置き配など非対面での受け取りが増えたことで、安全に荷物を受け取ることができる宅配ボックスとしての新たな需要を獲得したことから、2020年後半から販売台数が急激に増加し、2021年は前年比の2.5倍以上の出荷数で推移し、2023年9月の楽天市場での売り上げは前年比272％・前月比267％と人気が続いています。こうして当社は、下請けだけの企業からの脱却に成功したといえます。

当社は、快適な空間を創造する、どこにもない最強の高機能BOXメーカーとして、「DUSPONを通して日常の気付かない煩わしさを解消する」ことを使命とし、今後も“ものづくり”を通じて社会課題解決に貢献します。

【商品概要】

商品名　　：ホームスライドダスポンプレミアムモデル

容量　　　：150L、320L