【イベントレポート】富士見町の精密機械産業プロジェクト「SEIMITSU FUJIMI」、1周年記念の若手経営者トークイベントを実施
つながりが育む“富士見の強み”
「東洋のスイス」として、精密機械で名高い長野県諏訪地域にある富士見町(町長:名取重治)は、富士見町の精密機械産業を紹介するプロジェクト「SEIMITSU FUJIMI」(セイミツ フジミ)がサイトスタート1周年を迎えるのを記念し、2022年3月26日に「SEIMITSU FUJIMI」に参加する富士見町の若手経営者によるトークイベントを開催、本日4月28日にイベントレポートを公開しました。
・トークイベントレポート
https://seimitsu.site/kikou/talkevent2022/
イベントは、「SEIMITSU FUJIMI」に参加する牛山製作所の製造現場を感じる工場内で実施。
富士見町の次世代を担う「ものづくり若手塾」に所属する3名の若手経営者たちの対話から、富士見町の精密機械産業における人材層の厚さ、地域内での連携の強さ、着実な事業承継といった“富士見の強み”を伝えました。
■仕事道具の情報交換や悩み共有から、共同でのものづくりまで、横のつながりがもたらす安心感
登壇者3名は、富士見町商工会の工業部会にある、製造業に携わる30~40代を中心とした若手メンバーで構成された組織「ものづくり若手塾」のメンバーであり、日常的にさまざまな情報交換や悩みの共有を行っています。その中で、活動のひとつである技術を活かした事例として、車椅子用の体重計、地域イベントの表彰トロフィーの製作エピソードを紹介。お互いの仕事ぶりをじっくりと見る機会になったことを説明しました。
■事業承継の背景は、先代や地域経営者の生き生きと働く姿が日常にあること
家業であり幼い頃から経営者である親の背中を見て育ったことに加え、自社以外にも地域の製造業の経営者たちが生き生きと働く姿を日常的に目にし、自分も取り組みたいと自然に思う環境であることを説明。富士見町の精密機械産業ならではの、先輩の仕事ぶりや活躍ぶりを間近に見ることができる地域内での連携がうかがえました。一方で、後継者としての困難な側面、借入金や社員との人間関係、プレッシャーなどについても率直に語りました。
■ものづくりの楽しさ、事業を通して地域、日本を元気に
富士見町の精密機械製品は、さまざまな製品の一部品として使われているため、社会を支えているというやりがいを感じること、また日々技術力を高める楽しさを、エピソードを交えて紹介しました。
自分たちの製品を通して、取引先だけでなく協力会社や自社の社員にも喜んでもらえるような価値を提供し、地域や日本を元気づけていける取り組みをしていきたい、と意気込みを語りました。
■登壇者
・有限会社メタル工房/ 取締役・平出翔太
https://seimitsu.site/kikou/metalkoubo/
諏訪市出身。2016 年に入社以降、同社の新規事業であるアルミフレームを主とした FA 装置向けの製品・サービスの設計、販路開拓の一切を担ってきた。新規参入ではあるものの、数年で急速にシェアを広げている。
・株式会社トップマクト/代表取締役・小林慶彦
https://seimitsu.site/kikou/topmact/
富士見町出身。バルブ部品や住宅の水回り部品における真鍮の旋盤加工を手掛け、 徹底した全数外観検査の仕組みを確立し売上を伸ばし続けている。2009 年入社、以降独自の生産管理システムの設計開発、鉛フリー材の加工技術の確立、装置部品・装飾品・楽器などの分野への営業展開などに取り組み、2017年代表取締役就任。
・株式会社なかみつ/代表取締役社長・中村光貴
https://seimitsu.site/kikou/nakamitsu/
富士見町出身。前社⻑の右腕として経営を支え、2021年代表取締役社⻑就任。同社は、5 軸加工を中心をしたマシニング加工に強みを持ち、航空宇宙、医療機器、輸送機、光学部品など各分野の製品の試作及び量産を担う。リーマンショックを機に 5 軸マシニングセンターの導入を決め、中村が 5 軸加工の
体制を主導してきた。
■富士見町とは
八ヶ岳と南アルプスの間に立地し、山梨県との県境、長野県でも関東圏に近いエリアにあり、東京都から電車・車とも約2時間でアクセスができます。標高700m〜1200mの立地を生かし、避暑地や冬のスノーリゾート地として人気があり、レタスやセロリなど高原野菜栽培がさかん。その一方で、「東洋のスイス」と呼ばれる諏訪湖を中心に広がる諏訪地域に属し、富士見町内の精密機械企業は約70、主要な産業の一つです。
・富士見町ホームページ https://www.town.fujimi.lg.jp/
■SEIMITSU FUJIMIとは
コロナ禍を機にスタートした、富士見町の精密機械産業を育んできた風土と環境、精密機械を作り出す各社の独自技術を伝える情報発信プロジェクトおよびウェブサイト。
富士見町には約70の精密機械企業がありながら、小規模事業者が圧倒的に多く、詳細な自社サイトを持つ企業も少数。また、精密機械で知られる諏訪地域にありながら、富士見町単独では精密機械産業での認知がありません。一方で、1社ごとは小規模であっても、小さな町だからこそ企業同士が協力する気風があり、複数社が連携しての取り組みも実施しています。
記事と動画で継続的に発信し、ターゲットであるメーカーの設計部門や商社の調達部門に情報を届けています。また、町のPRに合わせ、工場等を始めとした企業誘致を含む情報発信を行います。
・「SEIMITSU FUJIMI」 https://seimitsu.site/
・精密機械企業の紹介「精密紀行」 https://seimitsu.site/kikou/
・富士見町SEIMITSU MAP(企業一覧) https://seimitsu.site/list/
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