7人のシングルマザーが、「わたしたち、母と子の暮らし」をテーマにエッセイを執筆。ひとり親女性の心身の健康とエンパワメントを支援するNPOが、母の日に寄せて啓発と寄付のキャンペーンを開始。
シングルマザーの多様性をエッセイによって表現し、シングルマザーへの偏見や差別を払拭することを目指すとともに、シングルマザーの心身の健康とエンパワメントを支援する活動への寄付を呼びかける。
シングルマザーのセルフケア講座など、ひとり親女性の心身の健康とエンパワメントを支援するNPO法人シングルマザーズシスターフッド(東京都国立市、代表理事:吉岡マコ)が、母の日にちなみ、通算7回目となるファンドレイジングキャンペーン「Mother'sDayキャンペーン2024」を開始します。有志のシングルマザーがチームを結成してエッセイを制作・発表し、活動への応援の寄付を呼びかけます。
■「わたしたち、母と子の暮らし」をテーマにエッセイを発表する意味
メディアで伝えられる「シングルマザーの暮らし」は、貧困や困窮にあえぐ姿、または、孤独な成功者、という極端なイメージになりがちです。しかし、本キャンペーンで発表されるエッセイから見えてくるのは、一人一人のシングルマザーの生活のありのままの様子。
そこには未来への希望、そして、大変さも楽しさも、あるがままの暮らしを見つめ直すことで、自分たちの「今ここにある時間」を慈しむ姿があります。
「母子家庭」という大きな枠組みでは捉えることのできない、一人一人の生きた生活の実感、その多様さと豊かさを、エッセイを通じて可視化し、再認識し、社会に届けます。
エッセイは、5月9日を皮切りに、計7本、日本語と英語で順次、発表していきます。
■表現による自己の回復を目指して
シングルマザーがエッセイを書くことは「過去を癒す、現在を生きる、未来を創る」ことにつながります。
エッセイという作品を仕上げる過程で、仲間の校正者と対話を重ねることで、ネガティブなものとして捉えていた経験や自分自身も、意味あるものとして再定義し、失っていた「自分らしさ」を回復することができます。
こうしたエッセイ制作の取り組みそのものを、私たちはエンパワメント・プログラムとして確立させました。
■受益者から、行動する市民へ
本キャンペーンに集まったシングルマザーは、いずれも、寄付金を財源として運営されている
1:今がよくなる「セルフケア」
2:未来がよくなる「学び」
の講座を体験し、
3:社会がよくなる「貢献」
をしたい、と集った有志のスタッフです。
普段は寄付の恩恵の受け手であるシングルマザーが、寄付集めの担い手となり、さまざまな経験を積んでいきます。
「受益者」から「寄付集めを呼びかける、活動する市民」になるというパラダイムシフトを経験し、支援者/被支援者の固定された関係性を超えて、社会に貢献していく場にもなっています。
前回6回目のキャンペーンでは、こうした「受益者から、活動する市民へ」という取り組みが評価され、寄付月間2023大賞の企画大賞を受賞しました。
寄付月間大賞2023
https://giving12.jp/news/8114/
■寄付金の使途
キャンペーンで集まった寄付は、シングルマザーの心身のセルフケアを応援する「シングルマザーのセルフケア講座」の運営費に活用します。
厚生労働省のひとり親支援施策の4本柱(①子育て・生活支援 ②就業支援 ③養育費確保支援 ④経済的支援)には、予防的な健康支援が含まれていません。しかし、なにごとにおいても、心身の健康はすべての土台です。
シングルマザーが心身ともに健康であることは、親子の現在がよりよくなることはもちろん、「自分を大切にする」という姿勢が世代間で育まれることにもつながります。
私たちは、シングルマザーの心身の健康のサポートへの必要性を呼びかけるとともに、ひとり親家庭への偏見や差別を払拭する啓発活動をこれからも続けていきます。
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