「医師の働き方改革」に向けた共同研究を開始しました
- 最新の生成AIを活用し、医師の負担軽減を目指します -
Qsol株式会社(福岡県福岡市、代表取締役社長 廣渡 健)と国立大学法人熊本大学(熊本県熊本市、学長 小川久雄)は、医療分野における生成AIの活用に関する共同研究を本日開始しました。この共同研究は、2024年4月から施行された医師の働き方改革を、生成AIを用いることで支援することを目的としています。
ο 共同研究の概要
国内の医療現場は医師への業務集中による長時間労働の常態化に加え、医師の地域偏在や専門分野によっては担い手が減少し、さらなる負担の増加が危惧されています。
こうした状況を踏まえ、本共同研究では、生成AIの「RAG(検索拡張生成)」や今後の活用が期待されている「マルチエージェント(自律エージェント)」を使用して、医療ガイドラインや電子カルテの情報を基に、診療計画の立案や指示内容の入力、医療文書作成など医療業務を補助する分野での活用可能性を2025年3月までに検証、効率的な診療環境を実現し、医師の負担軽減を目指します。
なお、電子カルテの情報は生成AIの学習データには使用しませんが、入力時に用いるため、「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に基づく倫理審査委員会の承認を得たうえで、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」等の関連規則を遵守して研究を実施します。
熊本大学とQsolは、この共同研究を通じて、医療業務への生成AI活用による「医師の働き方改革」を推進します。
ο 代表的な生成AI技術
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RAG:生成AIに専門的な情報を与え、業務的な質問に対して専門的な回答を行う
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マルチエージェント:複数の自律エージェントが相互連携し、複雑な課題を解決する
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自律エージェント:課題を解決するために自律的にタスクを計画し、判断・行動を行う
熊本大学
教育・研究の両面で世界的に高い評価を受ける総合大学です。医療分野においても、先進的な研究と教育を行い、地域社会と連携して医療の質向上に貢献しています。
Qsol株式会社
1987 年の創業以来、九電グループの一員として、電力の安定供給のためのシステム開発や運用・保守に取り組んできました。そこで培ったノウハウと新技術で様々な課題を解決するための独自のソリューションを提供しています。
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