スタディツアー「美味しい紅茶に出会う旅 in Sri Lanka フェアトレード紅茶の産地を訪ねる」参加者募集【締切迫る】

~未来へ続く物語・フェアトレードを探る~

特定非営利活動法人パルシック

スリランカでの有機紅茶のフェアトレードに取り組む国際協力NGOパルシック(所在地:東京都千代田区、代表理事:伊藤淳子)は、2026年1月31日~2月7日まで、スリランカ南部デニヤヤの紅茶の産地を訪ねるスタディツアーを開催します。2025年11月25日まで参加者を募集しています。

 背景

パルシックは2011年から、スリランカ南部デニヤヤで小規模紅茶生産者の有機紅茶栽培を支援する事業を行っています。この地域はルフナエリアと呼ばれ、中東で人気の低地紅茶の産地で、産出される水色の濃い紅茶は「ルフナ紅茶」として知られています。日本でも有名な「ウバ」や「ヌワラエリヤ」など、高地帯の産地に比べ、生産者のほとんどがプランテーション農民ではなく、家族単位で畑を持つ小規模生産者です。

デニヤヤはスリランカの国立公園シンハラージャ環境保護区に隣接する山間地帯にあります。周辺地域の重要な水源地帯にもなっていることから、スリランカ政府も地域住民もこの地域の環境問題への関心が高く、紅茶生産を有機に転換することは、地域の課題でもありました。またこの地方では農薬散布後にただちに茶摘みを行っており、農民自身の健康にとっても、また紅茶の消費者の健康にとっても、望ましいものではありませんでした。

難しいといわれる茶の有機栽培ですが、付加価値を付けて販売することを目指し、2011年、計25世帯の紅茶農家が集まり、小規模紅茶農家グループ「エクサ」を結成しました。牛を飼い、堆肥を作るところから有機栽培への転換を始め、2025年現在は約100世帯に規模を拡大しました。生産者で共有するコンポストセンターを活用し、地域全体へ有機生産が広まるように活動をしています。エクサの農家が出荷する生茶葉は、有機茶葉を専門に扱う近隣の工場でその日のうちに加工され、コロンボの工場でパッキングを行い「有機ルフナ紅茶」として、天然ベルガモットの香料で着香した「有機アールグレイ紅茶」とともに日本へ輸出・販売しています。

シンハラージャ環境保護区に隣接する有機茶畑を見学するツアー一行。バナナ、ココナッツ、シナモン、ペッパーなど様々な植物が混植され、生物多様性が守られている
フェアトレード スリランカ産 有機アールグレイ紅茶(リーフタイプ/ティーバッグタイプ)

美味しい紅茶に出会う旅 in Sri Lanka フェアトレード紅茶の産地を訪ねる

今年の冬は「光り輝く島」スリランカへ。

インド洋に浮かぶこの島は、かつてセイロンと呼ばれ、世界に名高い紅茶の産地として人びとの暮らしを育んできました。今回の旅の舞台は、世界自然遺産シンハラージャ森林保護区の麓、デニヤヤ。ガイドブックには載らない小さな農村へ、大自然とともに生きる紅茶農家を訪ねます。フェアトレード紅茶の産地で働く人びとの暮らしや思いに直接ふれることができる、パルシックならではの旅です。

農家のお宅に泊まって茶摘み体験や料理体験、紅茶加工場では専門家によるティーテイスティングを体験します。さらには、満月の夜にひらかれるお寺参り、樹液から伝統製法でつくる天然甘味料のキトゥル蜜、森に息づくハーブやスパイスを用いたアーユルヴェーダまで、自然と人との関わりが織りなす日常を、まるごと分かち合います。

紅茶の香りの奥にある「人びと」の物語を知り、未来へと続くフェアトレードを体験する旅です。ご参加をお待ちしています。


ツアー概要

  • 訪問地:スリランカ南部マータラ県デニヤヤ

  • 開催時期:2026年1月31日(土)~2月7日(土)6泊8日

  • 旅行代金:286,000円
    往復航空運賃〈成田ーコロンボ〉、燃油サーチャージ・航空保険料、宿泊費、食費、全行程移動費、入国税含む

    ※ 燃油サーチャージは2025年8月時点のもので、今後上がる可能性があります。その場合、差額分を頂戴します。

  • 定員:10名

  • 申込締切:2025年11月25日(火) *定員になり次第締め切り

  • 旅行条件を必ずお読みください

現地プログラム企画:特定非営利活動法人 パルシック

旅行企画:株式会社 風の旅行社

受託販売:株式会社 ピース・イン・ツアー

美味しい紅茶に出会う旅 in Sri Lanka ツアーチラシ
デニヤヤの小規模紅茶農家グループ エクサのメンバー
紅茶工場でのカッピング体験(イメージ)

気候変動の影響をうけるスリランカ紅茶の産地

紅茶の産地デニヤヤでは、スパイスや果物の木を茶畑に植え、落ちる葉を自然の堆肥として有機栽培で育てています。しかしながら、昨今、気候変動の影響で豪雨や厳しい干ばつにさらされ、茶の生産が激減しています。小規模紅茶農家グループエクサは、こうした厳しい状況に向き合いながら、良い製品、良い環境、良い地域を創り上げるために最善を尽くしています。

パルシックの考えるフェアトレードと、産地とつながる機会の提供

私たちが日ごろ意識せずにしているお買いもの、日常生活の中のふとした行為が、環境破壊や、貧富の格差等、社会の不均衡をもたらしている場合があります。フェアトレードの商品を通して、ふだん手にしている商品の背景、作っている人たちの暮らしを考えるということが、フェアトレードが果たす重要な役割のひとつだと考えています。

ひとつの商品をきっかけにして、私たちの暮らしを取り巻くたくさんの商品が手元に届くまでの長い旅に思いをはせ、また、どうすれば貧困におかれている生産者の暮らしを改善することができるのか、安心して買うことのできる商品を増やすことができるのか。

このツアーでは、茶の産地を実際に訪れ、有機茶の生産者と交流し、商品ができるまでの一連の流れを見学します。フェアトレードの意義や、商品を通じて私たちが継続してできることをともに考えます。

オンラインショップ ParMarche

スリランカ産有機ルフナ紅茶、アールグレイ紅茶の販売


本件に関するお問い合わせ
特定非営利活動法人パルシック 広報担当 中村由紀
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル1F
E-mail: office@parcic.org

特定非営利活動法人パルシック

特定非営利活動法人パルシック

特定非営利活動法人パルシックは、地球上の各地で困難にある人びとが尊厳ある暮らしを取り戻すのを支え、国境を越えて対等な関係づくりを目指す民際協力NGOです。「民際協力」とは国際協力の「国」を民衆の「民」に置き換えた、パルシック独自の協力の形です。国家の壁を乗り越えて、私たち自身も一人の人間として各地に暮らす人たちの中に身を置き、対等で人間的な関係を築きたいと願って民際協力、フェアトレード、民際教育の三本柱で活動しています。現在は スリランカの他、パレスチナ、シリア、ミャンマー、東ティモールなどアジアの国々でプロジェクトを実施しています。現地の人たちが農業や加工食品などで生計をたて、経済的自立はもちろん、誇りをもって、生活を送るためのサポートをしています。

https://parcic.org

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会社概要

URL
https://www.parcic.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル1F
電話番号
03-3253-8990
代表者名
穂坂光彦
上場
未上場
資本金
-
設立
2008年04月