アーサー・ディ・リトル・ジャパン、「カーボンニュートラル燃料のすべて」を刊行
輸送部門のカーボンニュートラル(CN)実現に向けた電動化、水素に続く第3の選択肢とは
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、マネージングパートナー日本代表:原田 裕介、以下「ADL」)は、カーボンニュートラル実現に向け、「電動化」、「水素」に続く第3の選択肢として注目を集める「CN燃料」について各国の政策、技術的、既存の関連産業へのインパクトを踏まえた対応策を提言する「カーボンニュートラル燃料のすべて〜電動化、水素に続く第3の選択肢〜」を2023年6月19日(月)に日経BPより刊行することを発表します(一部書店、Amazonでは6月15日より購入可能)。
本書では、全世界の二酸化炭素排出量の23%を占める「輸送部門」と「カーボンニュートラル(CN)燃料」を主軸に、ADLのグローバルネットワークを活用し、世界各国における政策前提条件を多面的に考察し、バイオ燃料、合成燃料(e-fuel)といったCN燃料の最新動向を「第1章:CN燃料を取り巻く環境」、「第2章:CN燃料別の動向」、「第3章:用途別CN化状況」で解説、「第4章:CN燃料普及への道」にてCN燃料普及に向けた必要アクションを提言いたします。また、第5章では、CN燃料普及の鍵を握る各キーパーソンへのインタビューを通して、日本の自動車・輸送機器産業が培った内燃機関技術の活用方法、CN燃料普及に向けた日本の取り組みなどを紹介します。
■「電動化」だけでは、輸送部門のカーボンニュートラル達成は不可能
2020年3月に欧州連合(EU)が策定した気候中立目標を皮切りに、日本、アメリカなどの主要先進国が2050年までのCN化に向け、100兆円から200兆円の公的資金をCN化に向けた技術開発に投資することが発表されており、中国を筆頭とする新興国は2060年を目標年に掲げるなど、世界規模でCN化に向けた取り組みが開始されています。
このような世界的なCN化に向けた動きの中で、四輪乗用車の電動(EV)化に対する各国の助成が活発化する一方、物流に欠かせない航空機、船舶、中大型の産業車両において、現状の電池やモーターの性能では、求められる出力や連続稼働時間の実現が困難な状態となっています。
これらのソリューションとして「水素」をエネルギーキャリアとする燃料電池車(FCV)の技術的成立性が証明されているものの、インフラ整備が課題視されているほか、二輪車や産業車両においては、水素タンクの搭載において技術的成立性が課題として浮かび上がっています。
このような状況下の中、既存の内燃機関(ICE)技術を活用しつつ、バイオ燃料や合成燃料などのCN燃料を利用することで高出力かつ、連続稼働時間を実現しつつ、CN化を図る取り組みが脚光を浴びつつあります。
本書では、内燃機関技術とCN燃料の組み合わせにより、電動化、水素に続く第3の選択肢を示すと共に、企業単体での開発ではなく、国家、エネルギー企業などCN燃料に関係する全てのステークホルダーが一丸となって取り組む必要性を提言しています。
※:CNは、カーボンニュートラルの略称です。
【出版書籍概要】
書籍名:『カーボンニュートラル燃料のすべて 電動化、水素に続く第3の選択肢』
著者:アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社
出版社:日経BP https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/05/22/00823/
発行日: 2023年6月19日(月)
価格: 2,640円(税込)
販売経路:全国の書店および、Amazonなどの電子書店
■ADL著者チーム紹介
鈴木 裕人(アーサー・ディ・リトル・ジャパン マネージングパートナー)
自動車、モビリティー、産業機械、エレクトロニクス、化学、その他製造業における全社ビジョン・戦略、事業および技術戦略の策定支援。その他、組織/オペレーション改革、生産戦略、物流戦略、知財戦略などを担当。また、金融機関・PE(Private Equity)ファンド・総合商社に向けた、事業性評価、成長戦略策定、事業再生支援や官公庁向け政策立案支援に関しても豊富な経験を持つ。
濱田 研一(アーサー・ディ・リトル・ジャパン プリンシパル)
大手自動車メーカーにて電動車の研究開発に従事した後、日系コンサルティング会社を経て現職。製造業・自動車業界において、技術戦略・事業戦略構築や、R&D部門の組織・プロセス改革などを担当。近年はCASEを踏まえたソフトウエア×自動車に関わる技術戦略支援や開発・品保体制改革支援に加え、自動車・農建機などのカーボンニュートラル化対応に向け官公庁・民間企業問わない戦略支援などに実績。
村松 雄太(アーサー・ディ・リトル・ジャパン マネジャー)
大手電力会社において、火力・環境事業部門を経て現職。総合電機、重電などの製造業や、ユーティリティー、商社などのエネルギー領域を中心とした事業戦略・新規事業参入戦略・技術戦略の策定支援および実行支援を担当。近年はカーボンニュートラルをテーマとしたエネルギー領域における新規事業立案や、脱炭素に向けた経営変革支援などに注力。
占部 理裕(アーサー・ディ・リトル・ジャパン マネジャー)
輸送機器、産業機械などの製造業企業における事業戦略/技術戦略の策定支援、経営・業務改革の支援および新規事業の戦略策定/実行支援などを担当。特に最近は、輸送機器、産業機械、電力・ガス、石油化学産業を中心にカーボンニュートラルなどの変曲点を踏まえた産業・企業・組織変革を多面的に支援している。
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アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社は、1886年にマサチューセッツ工科大学のアーサー・デホン・リトル博士によって設立され、欧州19 拠点、北米5拠点、中南米3拠点、中東4拠点、アジア・オセアニア12拠点を構える世界最古の戦略コンサルティングファーム、アーサー・ディ・リトルの日本法人です。アーサー・ディ・リトルでは、600万人以上のイノベーター、起業家、技術者、学者とのネットワーク、知識、知見を活かし、自動車、金融、ヘルスケア・ライフサイエンス、エネルギー、化学、テレコム、IT、製造業、建設業、消費・流通業、運輸・旅行業、公共サービスに対して創造性と実効性を伴うオープンコンサルティングを提供しています。
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