【実績報告】夜間・休日の負担軽減に効果──株式会社on callの「ON CALL」導入、東京都内6つの医師会で129件の往診に対応

株式会社on call(本社:東京都港区、代表取締役:符 毅欣)は、2024年1月から2025年4月にかけて、東京都内6つの医師会と連携し、夜間・休日のオンコール対応を代行するサービス「ON CALL」を導入。これにより129件の往診対応を行い、参画した医療機関からは「精神的負担が軽減された」などの声が多く寄せられ、夜間・休日体制の整備に実効性が認められました。
背景と課題
本事業は、株式会社on callが提供するオンコール代行サービス「ON CALL」を活用して、東京都の医師会に所属される医療機関が訪問診療を行っている患者さんを対象に、一部の夜間・休日における緊急時のオンコール対応をON CALLに任せることで24時間体制の在宅医療支援基盤の構築を目指してきたものです。
<在宅医療の現状について>
日本の高齢化が進むに伴って在宅医療を受ける患者さんの数は増加傾向にあり、在宅医療のニーズは年々高まりを見せています。在宅医療は、日本国内で進む高齢化と患者さんのニーズの変化から、外来・通院、入院に次ぐ「第3の医療」として注目を集め、国も在宅医療の普及を推し進めています。しかし、思うように普及が進んでいないのが現状です。

在宅医療には、定期的・計画的な医療サービスを行う「訪問診療」と、在宅患者さんの要請を受けて医師がその都度診療を行う「往診」の2つの医療サービスがあります。
特に「訪問診療」に比べて「往診」は件数の伸びが鈍く、夜間や休日の対応体制が在宅医療推進の大きな課題となっています。
その背景には、
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24時間体制を支える医師のリソース不足
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地域診療所の医師の高齢化
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夜間対応への精神的・体力的負担
などがあり、診療所単独での体制構築が困難な現状があります。
在宅医療を提供するには、地域が一体となって、24時間365日サービスを提供できる体制作りが求められていますが、その地域のかかりつけ医となる診療所では、夜間・休日における医師のリソース不足や診療所に従事する医師の高齢化など、経営体制の理由から在宅医療を始めたくても始められない、在宅医療を続けられないといった状況に追い込まれています。
実績とアンケート結果
株式会社on callでは、東京都内6つの医師会と事業連携し、ON CALLの導入を進めてきました。今回、これまでに事業提携をした医師会の医療機関に対してアンケート調査を実施し、合計で24の医療機関から回答を得ています。
<サマリー>
・ON CALL登録医療機関数:42施設
・実際に往診依頼を行った医療機関数:7施設
・往診対応件数:129件(2024年1月~2025年4月)
・アンケート回答数:24医療機関
・もっとも多く挙げられたメリット:精神的・身体的負担の軽減
Q:ON CALLに登録することで得られたメリットは何ですか?

実際に依頼に至らなかった医療機関でも、「いざというときの体制があること自体が安心材料となっている」との回答が得られ、バックアップ体制の精神的効用が明らかになりました。
今後も株式会社on callでは各地域における医師会との連携を強化し、地域医療を支える存在として、持続可能な在宅医療の実現に向けて事業を推進していきます。
<利用医療機関の声>
一般社団法人 小石川医師会 理事 久保雄一 先生

夜間や休日の往診は、医師にとって体力的・精神的に大きな負担でした。特に症状が軽微で判断が難しい場合、対応するか否かの判断にも迷いが生じ、精神的な消耗に繋がっていました。しかし『ON CALL』の導入により、医師がすべての判断を一人で抱え込まずに済むようになり、精神的な負担が大きく軽減されました。往診の選択肢が増えたことで、患者さんへの対応にも自信が持てるようになり、安心して診療に向き合える体制が整ったと実感しています。
代表コメント

このたび、東京都6地区医師会の皆さま、ならびに各医療機関の先生方のご協力を得て、夜間・休日の往診代行サービス「ON CALL」が129件の往診を担うことができました。まずは、現場で患者さんを支え続ける医師・メディカルスタッフの皆さま、そして本取り組みにご理解を示してくださった関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
医師会が掲げる「かかりつけ医機能の強化」は、地域医療を守る上で欠かせません。私たちは、その一端を担う存在として、少しでも先生方の負担を減らし、安心して在宅医療に専念できる環境づくりを後押ししたいと考えています。患者さんが必要なときに、必要な医療資源へ“簡便にアクセスできる仕組み”を整えること──これこそが、超高齢社会を迎える日本に求められる医療基盤だと確信しています。
夜間・休日体制の課題は全国共通です。今後は各地域の文化・医療資源・地理的条件に合わせた最適なプラットフォームを構築できるよう、全国の医師会や自治体、医療機関と連携しながら支援の輪を広げてまいります。「どこに住んでいても、生涯好きな場所で最良の医療を受けられる社会」を実現するため、これからも挑戦を続けていく所存です。
代表取締役CEO 符 毅欣
「ON CALL」とは
ON CALLは、医師に代わり夜間・休日の往診対応を行う代行サービスです。患者さんからの電話応対を行い、ON CALLの所属医師と連携して医療機関に代わり往診を実施します。患者さんの状態に応じた迅速な診療を提供し、医師の負担を軽減することで、地域医療の持続可能性を支援します。
本サービスは、24時間体制での医療提供が求められる現代において、在宅医療を推進する医療機関を支え、患者さんとそのご家族が安心して生活できる環境を提供していきます。

株式会社on call
本社所在地:
〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-1 住友不動産虎ノ門タワー17階 GROWTH虎ノ門Room9
代表者:符 毅欣
設立:2021年4月
資本金:資本金10,000万円(資本準備金9,750万円)
ホームページ:https://oncall-japan.com/
事業内容:
・在宅医療機関向けオンコール代行サービス「ON CALL」の運営
・在宅医療特化型 非常勤医師紹介サービス「シェアレジ」の運営
有料職業紹介事業(許可番号13−ユ−313849)
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