国境を越えて、人とひと、社会をつなぐコーヒー。ミャンマーの農家の少女と日本の高校生のカップルを誕生させたい。
ミャンマーと日本、同世代のオンラインでの交流を通じて、友情を育み、学びを深める。そして映画『君の名は。』の三葉(みつは)と瀧(たき)のような素敵なカップルが生まれたらいいな!
このプレスリリースは、April Dreamプロジェクトに共感し、4月1日を夢があふれる日にしようとする事業者が、やがて叶えるために発信した夢です。
2024年3月17日。1年間、「探究」の授業の中で「フェアトレードと地産地消」をテーマに活動してきた明星高校(東京都府中市)の本科1年生の有志が「フェアトレードフェス」を企画・開催しました。弊社はこのイベントで彼らが販売するミャンマー産コーヒーのドリップバッグの制作をサポート。これをきっかけに、4月から2年生になる彼らとミャンマーのコーヒー産地ユワンガンの生産者グループの人たちがオンラインで交流するプログラムをスタートすることになりました。ミャンマーの産地では16歳から18歳の同世代の少女たちがたくさん働いています。国境を越え、言葉・文化・習慣・経済環境・政治環境が全く異なる両者ですが、そこはZ世代。スマホを駆使してきっとすぐに打ち解けると信じています。そして、せっかくなら、国境を越えたカップル誕生を一つの目標(個人的な裏テーマ)にしたいと61歳のおじさん(弊社代表・宮崎秀敏)は考えた次第です。もちろん、彼ら彼女たちには内緒ですけど。当社は、4月1日を「夢を発信する日」にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースはビーンズ・コネクティッド株式会社の夢です。
◉コーヒー豆がつなぎ、創り出す新しいコミュニケーションと関係
まずはなぜ弊社が「国境を越えた同世代カップル誕生」という夢を掲げることになったのか?その背景からご説明したいと思います。弊社は2021年6月に創業。炊飯器でお米を炊くように誰でも簡単・失敗なくコーヒー豆の焙煎ができる小型自動焙煎機の開発とそれを使ったコーヒー焙煎ビジネスプラットフォーム「RoCoBeL」を展開している会社です。企業理念は「Connected:コーヒー豆がつなぎ、創り出す新しいコミュニケーションと関係」。つまりコーヒー豆の小型自動焙煎機を開発しているメーカーでありながら、そのビジネスフィールドはもっと川下の事業領域。どちらかというと広告会社のビジネスに近いところが中心となっています。なぜそうなっているかというと、小型自動焙煎機の量産化に手間取っているという事情もありますが、弊社の母体が株式会社ネクスト・ワンという広告会社であることも要因の一つです。
さて、「国境を越えた同世代カップル誕生」というのは新しい関係を創り出すことです。ですから、一見、突拍子のない夢に聞こえるかもしれませんが、実はきちんと企業理念に沿った取り組みなのです。ちなみに、弊社はこれまでも、障がいを持った人たちと地域社会の交流の実現や医療ボランティアNGOの活動支援の仕組みづくりなど、コーヒーを通して、様々な新しいコミュニケーションと関係作りをしてきました。
また、蛇足になりますが、April Dreamのテーマにこんな夢を選んだのは、今年の2月14日のバレンタインデーに代表の宮崎がヤンゴンにてミャンマー人女性と入籍したばかりで、最近ちょっと発想が恋愛モード(浮かれポンチ)になっていることも少なからず影響しているかもしれません。
真面目にフェアトレードに取り組んでおられる方々からは「不謹慎な夢」とお叱りを受けるかもしれません。当事者の高校生からも「うざい!」と嫌われちゃうかも。しかし、これはあくまで、4月からミャンマーの農家の少女たちと日本の高校生との交流に伴走させていただく、61歳新婚のおじさんの個人的な目標(裏テーマ)、妄想。「カップルが誕生するくらい交流が深まればいいな!」という願望。そう、夢なのです。
オンラインの交流が深まり、相互理解が進み、思春期の両者の関係が親密になれば、自然にカップルが生まれても不思議ではないはず。それってとても素敵だなと思った次第です。だから、どうぞご容赦いただきたいと思います。
◉府中市をフェアトレードタウンにすることを目標に掲げた高校生たち
さて、話は変わりますが、「総合的な探究の時間」という科目をご存知でしょうか? 「生徒が自ら学び考える力を養う」という目的で、2022年度から新しく高校で始まった必履修科目です。特定の教科の枠にとらわれず、生徒たち自身が主体的に課題を設定し、成果や研究結果を発表することを狙いとしています。
東京都府中市にある明星高校では2022年度より「SDGs」推進校を宣言し、毎週2コマの総合的な探究の時間のテーマに「SDGs」を選定。そして、翌23年度は、さらにテーマを具体的に絞り込んで「フェアトレードと地産地消」を選び、フェアトレードについて文献や事例を調べたり、市内のフェアトレードショップを視察するなどの探究を行ってきました。また、3月まで校長だった福本眞也さんが2011年に日本で最初のフェアトレードタウンに認定された熊本市出身ということもあり、福本校長の旗振りで、「高校のある府中市がフェアトレードタウンに認定されること」を目標に掲げ、府中市役所も巻き込み、明星大学とも協働してフェアトレード商品の販売などに取り組んできました。
そして、弊社と明星高校との最初の接点は、フェアトレードに関心が高い高校生の有志が参加した明星大学人文学部国際コミュニケーション学科毛利ゼミの「フェアトレードカフェ」でした。そのイベントで販売した「明星学苑100周年記念Connected Coffee」のドリップバッグの制作を弊社がお手伝いしました。この100周年コーヒーを飲んだ明星高校本科1年担任の八幡幸司先生から「3月に開催するフェアトレードフェスで販売するコーヒーのドリップバッグを作成したい」という依頼をいただき、同校とのご縁がスタートしました。
◉高校生たちが企画・運営するフェアトレードフェス
府中市がフェアトレードタウンに認定されるためには、府中市の市民のみなさんに広くフェアトレードのことを知ってもらう必要があります。そのために、明星高校の本科1年生の有志がフェアトレード商品を購入したり、ゲームや体験プログラムを通じて楽しむながらフェアトレードについて知ることができるイベントとして、フェアトレードフェスを企画しました。
この取り組みに府中市役所が呼応。後援として会場の提供や市民への広報などをバックアップ。さらに、イベント開催の企画趣旨と1年間の活動実績をまとめたパンフレットを作成。これまで探究の時間で訪問した市内のフェアトレードショップやカフェなどに声かけをして、出店を依頼しました。
そして、明星高校のブースではミャンマー産のフェアトレードコーヒーの試飲とドリップバッグを販売することになり、弊社がお手伝いすることになりました。それに先駆けて、24年2月17日にミャンマーコーヒーの試飲会を明星高校で開催。開発中の小型自動焙煎機を使って、コーヒー豆の自家焙煎を体験。自分たちで焙煎したコーヒーの試飲をしました。また、弊社代表の宮崎は出張先のヤンゴン(ミャンマー最大都市)からZoomで参加。ミャンマーやミャンマーのコーヒーについて勉強しました。
そして、コーヒーのドリップバッグのラベルを自分たちでデザイン。イベント用に5種類のラベルが出来上がりました。
さらには、コーヒーの焙煎とドリップバッグ作りをしてもらう障がい者就労支援B型施設「アクセシブル北大宮」を、生徒を代表して4人の女子が訪問。焙煎や制作の現場を見学するとともに、ラベル貼りやドリップバッグ作りのお手伝いをしました。
◉ミャンマーのコーヒー生産者から感謝のメッセージが届く
イベント開催に向けた高校生たちのこうした取り組みをミャンマーのコーヒー生産者グループ代表のSu Su Aungさんに伝えたところ、感激した彼女からは以下のようなメッセージが届きました。
ကြည့်သူ၊ မြင်သူ များအားလုံးကို ကျေနပ်စေချင်တဲ့ စိတ်၊ အဖြူရောင်စေတနာများ နှင့် စဉ်းစားတွေးခေါ်ပြီးDesign ရေးဆွဲပေးကြတဲ့ကျောင်းသား/သူများကိုကျေးဇူးတင်ပါတယ်။ " နှလုံးသားလှပသော ပန်းကလေးများ" လို့ ဂုဏ်ပြုချင်ပါတယ်။
* မိမိပတ်ဝန်းကျင်ကို လှပအောင်ဖန်တီးပေးနိုင်တာက စပြီး ကမ္ဘာကြီးကိုလှပသာယာအောင် ဖန်တီးပေးနိုင်မယ် လို့ ယုံကြည်ကြောင်းပြောပြပေးပါနော
<日本語訳>
知る人、出会う人、全ての人を幸せにしたい気持ち、ピュアな心から生まれた企画とラベルのデザインをされた学生の皆さんに感謝を述べます。「美しい心を持つ小さな花たち」と例え、皆さんを祝福したいと思います。
※ 皆さんには、身の回りの環境を美しくすることから、世界を美しく平和にできると信じて貰いたい。
また、イベント当日の様子はmessengerを使って写真を送信。ミャンマーの民族衣装「ロンジー」を着て、コーヒーを販売する高校生の姿に驚き、「私たちのコーヒーがお役に立てて光栄です。ありがとうございます。そして、イベントの成功、おめでとうございます」というメッセージが返ってきました。
◉ミャンマーの生産者の少女たちと交流をしていきたい
さて、ここからが本題です。来年のフェアトレードフェスは新1年生に引き継がれますが、4月から2年生になる彼らは引き続き「府中市がフェアトレードタウンに認定される」ことを目標に活動を継続していきます。すでに、アメリカ、カンボジア、熊本の3グループに分かれてのフェアトレード視察旅行も予定されています。そして、今回、ミャンマー産フェアトレードのConnected Coffeeの制作と販売を担当したチームの生徒たちからは「引き続き、ミャンマーの生産者の人たちと交流していきたい」との要望を1年間、本科1年の学年主任としてフェアトレードの探究を推進されてきた八幡幸司先生から弊社に頂戴しました。
この話をミャンマーの生産者グループ「Amayar Women’s Coffee Group(以下、アマヤーコーヒー)」代表のSu Su Aungさんに相談したところ、二つ返事で快諾いただきました。具体的にどんなことをするのかはこれから企画することになりますが、オンラインでミャンマーのコーヒー産地ユワンガンと明星高校をつないで、Su Su Aungさんにコーヒーの授業をしてもらったり、アマヤーコーヒーで働いている同世代の少女やアマヤーコーヒーが地域貢献の目的で開講しているユワンガンの少年少女のための英語サマーレッスンの生徒たちとのオンラインでの交流会などこれからいろいろ企画して実現していきたいと思います。
◉ミャンマーの少女たちに広い世界を見せてあげたい
アマヤーコーヒーのファクトリーではたくさんの地元の農家の女性たちが働いています。特にコーヒーの出荷前のピッキング作業を行う「Hand Sorting Station」では10代の若い女性たちが主力です。彼女たちの1日の工賃は約2ドル。日本と比べると25分の1以下ですが、収入につながる仕事がない農家の女性にとっては貴重な現金収入となっています。ユワンガンには高校がないので、中学を卒業して進学する生徒はマンダレーやアウンパン、カローなど大きな街の高校に行きます。しかし、決して多くはありません。そして、そのまま地元で結婚し、ずっとユワンガンから出たことがないという女性も少なくありません。
そんな状況を変えたいと考えて、2016年、Su Su Aungさんは地元の農家の女性50人でアマヤーコーヒーを設立しました。このストーリーはこれまでもプレスリリース で紹介していますので、今回は割愛します。
<詳しくはこちら↓>
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/99626
そして、2021年ミャンマー国軍によるクーデターが発生。国軍と少数民族の武装勢力や民主派のPDF(国民防衛軍)との衝突は国内の様々な地域で勃発しており、ユワンガンも例外ではありません。つい最近も大きな武力衝突がユワンガンの町の近くでありました。ユワンガンの町と他の街を結ぶ街道には何カ所も国軍や少数民族武装勢力の検問があり、ちょっと気軽に他所の町に行くということも難しくなっています。さらに、今年2月に突然、徴兵制の実施が発表され、女性は未婚の18歳から27歳までがその対象になっています(3月に入って、国軍は「年内は女性は徴兵しない」と発表しましたが、誰も信じていません)。いわば、アマヤーコーヒーで働く少女たちはカゴの中の鳥状態にあり、さらにはいつ徴兵されるかもしれないという不安の中で生活しています。
だからこそ、彼女たちと日本の同世代の高校生に交流して欲しいのです。自分たちが携わっているコーヒーは日本を始め世界各国の人たちと繋がっていることを知って欲しい。まだ見たことのない世界に触れて欲しい。そして、今は大変かもしれないけど将来の希望を失わないで欲しいのです。日本の高校生との交流はきっとユワンガンの少女たちにいろいろな気づきや未来への希望の光を与えてくれると信じています。もちろん、日本の高校生にとってもユワンガンの少女たちとの交流はたくさんの気づきと学びの機会となることでしょう。そして、何よりも思春期の両者にとって、とても楽しい交流になると確信しています。
◉オンラインでの交流には課題が満載。でも、きっとなんとかなる
生産者と高校生の交流を実現します。と言ったものの、実は実現には様々な障害があります。高校生たちに現地を訪問して交流してもらうのが一番手っ取り早く、また親密になれるのですが、前述の通り、ミャンマーは今とても危険な状況にあり、外務省の海外安全ホームページではミャンマー全土が「不要不急の渡航中止」の危険度レベル2となっており、ユワンガンがあるシャン州の北部エリアやお隣のカヤー州の一部は「渡航中止勧告」のレベル3となっています。実際、弊社代表の宮崎が24年2月にユワンガン訪問を試みましたが、途中のカローまでは行けたものの、その先は外国人が入れないエリアとなっていて引き返しました(同行していたミャンマー人の妻が一人で訪問しました)。
そうなると、「オンラインでなら!」ということになりますが、現在、ユワンガンの通信環境はとても酷い状況です。いつもインターネットで繋がっているかというと全然違います。そして、ユワンガンのような農村部ではスマホの普及率は低く、都市部のヤンゴンのように誰もが当たり前のようにスマホを持っているわけではありません。さらには現在、町には電気がありません。1日中、停電しています。だからスマホの充電すらできないのです。
ただ、世界を相手にビジネスしているアマヤーコーヒーにはパソコンもwifiもあります。電気も自家発電設備があり、必要に応じて、パソコンを起動したり、スマホを充電できます。ですから、多少の不自由さはあるものの、なんとか頑張れば、オンラインでの交流は可能です。そして、何事も、ちょっと不自由なくらいが逆に「なんとかしてやろう!」という気を湧き上がらせて、盛り上がるのではないかと思います。
何よりもZ世代の彼らですから、おじさんたちには気が付かない方法で交流を実現してくれるのではないか? と思います。そして、その交流の先には、映画「君の名は。」の三葉(ミツハ)と瀧(タキ)のような素敵なカップルが誕生。ミャンマー に平和が訪れた暁には感動的なリアルでの対面が実現する。そんなドラマを期待しています。
「April Dream」は4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
以上
■本件に関するお問い合わせ
info@rocobel.com
■Connected Coffeeオンラインストア
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