【職場の居心地WEB調査】44%が「打合せスペースの居心地が悪くて話しづらい…」と感じた経験あり。理想のレイアウトは?
打合せスペースの「居心地の悪さ」が原因で話しづらさを感じたことがある人は44.4%。シチュエーションごとの理想の打合せレイアウトを調査
「これってうちの会社だけ?」「他社は何か工夫してる?」
他社の状況を知れば、自社の改善ポイントが見えてくる。
このコーナーでは、『職場の居心地』に関連する身近なテーマでウェブ調査を行い、
その結果をレポートしていきます。
今回のテーマは……
【こんなとき、理想のレイアウトは?】
あなたが現在働いている会社には、目的に合わせて選べる打合せスペースはありますか?
一口に『打合せ』と言っても、シチュエーションはさまざま。周りに誰もいない環境で話したい内容もあれば、開放的な雰囲気の中で話したい!と感じる内容もありますよね。
今回は、デスクワーク中心の会社員500名を対象に、「シチュエーション別の”理想の打合せレイアウト”」を尋ねるアンケート調査を実施しました。
◆記事ページはこちら(プラスファニチャーカンパニー公式ウェブサイト)
【調査結果サマリー】
■打合せスペースの「居心地の悪さ」が原因で話しづらさを感じたことがある人は44.4%。
■話しづらいと感じた理由として、周囲の人に会話の内容を聞かれたくないから、周囲の騒音が気になり集中できないから、圧迫感があり緊張してしまうからなど。
■シチュエーション別の理想のレイアウトを尋ねると、「上司へ言いづらいことを報告」する場面では”囲われ感”が重視され、「後輩に困りごとをヒアリング」する場面では他と比較して”90度”の座席配置に票が集まるなど、状況によって求められるレイアウトが異なる。
[アンケート実施情報]
方法:インターネット調査
回収日: 2024年6月17日
対象:従業員数100名以上のオフィスで働く、デスクワークが中心の、フルリモートワークではない日本全国の会社員
サンプル数:500人
Q1. あなたは、打合せスペースの居心地の悪さが原因で、「話しづらい」「場所を変えたい」などと思ったことはありますか。
はじめに、打合せスペースの居心地の悪さが原因で「話しづらい」「場所を変えたい」と思ったことがあるかを尋ねたところ、「よくある」「ある」の合計が44.4%、「あまりない」「全くない」の合計が55.6%となりました。
Q1-2. 話しづらさを感じたときの具体的なシチュエーションを教えてください。
■周囲の人に聞かれたくない
「親しい同期に相談しようとしても、オープン状態だったのでやりづらかったです」
「産業医との面談で、話し声が周りに聞こえそうだったので言いたいことが言えなかった」
「あまりオープンスペースで話したくない内容の時に、オープンスペースしか空き場所が無い状況」
■周囲の騒音が気になり集中できない
「少人数でディスカッションをしていたとき、当初は静かだったのだが、段々と周囲が騒がしくなってきたときは、独立している部屋ですればよかったと後悔した」
「回りの音や話し声が気になって、もっと静かな環境に移りたいと思った」
■圧迫感があり緊張してしまう
「上司に相談したら社長室みたいなところに通されて緊張した」
「正面を向いての上司との面談は圧迫感を感じるため横に座るなど席を変えたいと感じることが多々あった」
「二人用のミーティングスペースは、スペースとしては十分ではあるのだけど空間としては圧迫感があるので、重たい話をするときには、かえって雰囲気が重くなってしまいがち」
約4割の人が、「打合せスペースの居心地が悪くて話しづらい……」と感じた経験があるようですね。そのときの具体的なシチュエーションを尋ねたところ、周囲の人に会話の内容を聞かれたくない、周囲の騒音が気になり集中できない、圧迫感があり緊張してしまうといった声が寄せられました。
Q2. あなたは、以下のようなシチュエーションで打合せを行うとき、どのようなスペースなら話しやすいと感じますか。
本アンケートでは、回答者により具体的なシチュエーションを想定していただくため、以下4つのシチュエーションを提示しました。
【本アンケートで提示したシチュエーション】
1.上司に言いづらいことを報告するとき
2.同僚とアイデア出しをするとき
3.後輩に困っていることがないかヒアリングするとき
4.部門長へプレゼンするとき
上記それぞれについて、”囲われ感”、”座席配置”、”距離感”という3つの項目で回答を集め、その結果を集計しました。1つ目のシチュエーションから順に紹介していきます。
1.上司に言いづらいことを報告するとき
“囲われ感”という項目では「囲われている」が多数を占め、“座席配置”では「対面」と「90度」、”距離感”では「やや近い」と「とても近い」に票が集まりました。
※30%以上の票を集めた項目を黄色で表現しています(以下同様)。
アンケート調査まとめ
2.同僚とアイデア出しをするとき
“囲われ感”では「囲われていない(オープン)」「一部が囲われている」、“座席配置”では「対面」、”距離感”では「やや近い」が多数を占める結果となりました。
アンケート結果まとめ
3.後輩に困っていることがないかヒアリングするとき
“囲われ感”では「囲われている」「一部が囲われている」、“座席配置”では「対面」「90度」、”距離感”では「やや近い」「とても近い」という結果になりました。
アンケート結果まとめ
4.部門長へプレゼンするとき
“囲われ感”では「囲われている」「一部が囲われている」、“座席配置”では「対面」、”距離感”では「やや近い」という結果になりました。
アンケート結果まとめ
全体のまとめ
アンケートの結果、約4割の人が打合せスペースの居心地の悪さが原因で「話しづらさ」を感じた経験があることがわかりました。その理由として、周囲の人に会話の内容を聞かれたくない、周囲の騒音が気になり集中できない、圧迫感があり緊張してしまうなどの声があがりました。
シチュエーション別の理想のレイアウトを尋ねると、「上司へ言いづらいことを報告」する場面では”囲われ感”が重視され、「後輩に困りごとをヒアリング」する場面では他と比較して”90度”の座席配置に票が集まるなど、状況によって理想的なレイアウトは異なることがわかる結果となりました。
従業員に心地よくコミュニケーションを取ってもらうために、目的に合わせて選べる多様な打合せスペースを用意することが重要かもしれませんね。
本調査で提示したシチュエーションと同じお題で、ミニチュア模型でのレイアウト作り体験会も実施しました!併せてお読みください。
▶“こんなとき、理想のレイアウトは?”ミニチュア模型でのレイアウト作り体験会レポート
プラス株式会社ファニチャーカンパニーについて
プラス株式会社ファニチャーカンパニーは、オフィス家具・オフィスインテリア用品の製造・販売をはじめ、オフィス・ホテル・レジデンスや医療・福祉・教育施設の空間デザインを行っています。
東京・恵比寿ガーデンプレイスに展開する自社オフィス『PLUS DESIGN CROSS(プラスデザインクロス)』では、実際に働く社員の姿や、オフィスづくりの工夫をご覧いただける見学ツアーを実施しています(事前予約制)。詳しくはウェブサイトをご覧ください。
【調査結果の引用について】
「プラス『職場の居心地WEB調査』より引用」などと明記いただければ貴社媒体や社内資料等に引用いただいて構いません。
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