コソダテノミカタ、2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞「優秀賞」受賞
けせんぬま子育てコレクティブインパクトプラットフォーム”コソダテノミカタ”、2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞にて優秀賞を受賞
けせんぬま子育てコレクティブインパクトプラットフォーム”コソダテノミカタ”は、2024年度グッドデザイン・ニューホープ賞にて、全国606点から8点に贈られる優秀賞を受賞しました。グッドデザイン・ニューホープ賞は、将来のデザイン分野の発展を担う新しい世代の活動を支援することを目的として、クリエイターを目指す専⾨学校・⼤学・⼤学院の学⽣、及び卒業・修了後間もないクリエイターを対象として、2022年度に新設された賞です。
受賞・認定の詳細
グッドデザイン・ニューホープ賞における「優れたデザイン」とは、グッドデザイン賞と共通の以下の理念を志向するデザインです。
人間(HUMANITY) もの・ことづくりを導く創発力
本質(HONESTY) 現代社会に対する洞察力
創造(INNOVATION) 未来を切り開く構想力
魅力(ESTHETICS) 豊かな生活文化を想起させる想像力
倫理(ETHICS) 社会・環境をかたちづくる思考力
今回の選定基準は上記の優れたデザインに基づいており、「物のデザイン」・「場のデザイン」・「情報のデザイン」・「仕組みのデザイン」の4つのカテゴリーに分けられ、各カテゴリーの上位2作品に優秀賞が贈られます。
コソダテノミカタの優秀賞受賞は、審査委員からの評価の通り、「『地域で育てる』を言葉で終わらせず、コレクティブインパクトの手法を活用して実現した、まさに『仕組みのデザイン」』」であり、「気仙沼市に住む人にとって、このデザインがもたらした希望は大きいはず。そして、希望をもたらすデザインの価値は、全国どの地域にとっても大きいはず」とコメント頂いております。
コソダテノミカタとは
コソダテノミカタは、コレクティブインパクトの概念を導入し、宮城県気仙沼市内全ての子育て支援団体と市役所担当課の願いを共有している子育て当事者が集まるプラットフォームです。 個団体では解決できない根本的な課題を深掘り、強くしなやかで許容度の高い仕組みをつくり、この仕組みを土台として効果が最大化する活動を行うことを目指しています。
この活動には、多くの市民が参加しており、昨年度プラットフォームの活動参加者数は、11,343名(内訳:未就学児5,128名、年長〜小学生1,748名、父母4,393名、行政職員74名)でした。また、昨年度に実施した事業の利用者数は、5,461回(内訳:一時預かり1,101名 、屋外活用1,247組 、コミュニティ形成1,380組、子連れカフェ999組、森のようちえん545組、助産院189名)でした。
近年日本において官民連携による政策推進では、PPP・PFIや市民の参画による「協働」が実践されています。特に市民との「協働」の推進は、地方自治体において条例が制定されるなど、定式化しつつあります。しかしながら、その実態は、例えば、会議における市民代表者の意見聴取、既存の民間活動への行政支援など、シビックプライドを醸成する戦略的な政策決定のプロセスとはなり得ていません。
この度のグッドデザイン・ニューホープ賞優秀賞受賞は、こういった複雑な課題を協働の新たな手法によって解決するという姿勢において高い評価を受けたことを意味します。
気仙沼市は、震災前は本格的な民間の子育て支援活動は見受けられず、行政による支援だけでした。震災により、幼稚園等9施設の流失など子どものための施設が被害を受け、震災後、復興支援の一環として子育て支援活動を行う民間団体が生まれていきました。しかし、各支援団体間の連携はできておらず、震災から10年という節目かつコロナ禍により急速に外部からの支援が減ったことも相まって設立に至りました。
今後も、気仙沼市の子育てのしやすさ向上に注力するとともに、全国に向けて新たな協働のかたちを提唱していく所存です。
受賞・認定に関するコメント
コソダテノミカタ/事務局 田中惇敏
この度の受賞は、コソダテノミカタに関わらず、気仙沼の子育てに関わってくださっている全ての皆様に贈られたものだと考えています。コレクティブ・インパクトの理念の通り、引き続き全ての皆様が子育ての味方になってくださるよう尽力してまいりますので応援のほどよろしくお願い申し上げます。
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