企業を取り巻く競争環境を構造化するAI「競争世界モデル」を提供開始

1万超の需要と企業戦略の相互作用を捉え、競争優位に向けた戦略構築・M&A・投資判断を支援

株式会社ハピネスプラネット

株式会社ハピネスプラネット(以下、ハピネスプラネット)は、企業間の競争と需要連鎖の相互作用を捉え、競争優位に向けた戦略構築を支援する「競争世界モデル」を開発し、提供開始しました。競争世界モデルは、顧客ニーズや用途、課題、適用分野などが異なる1万超の需要をモデル化し、需要間の連鎖と各企業の資源、商品・サービス、戦略を関連付けます。さらに、各企業が今後取り得る複数の戦略を生成し、他社の戦略や需要の変化を踏まえて更新することで、企業が相互に影響しながら変化する競争の姿を捉えます。経営層向け創造AI「Happiness Planet FIRA(以下、FIRA)」に、この競争世界モデルを組み込み、自社戦略の強み・弱みの診断と、競争優位に向けた独創的な戦略の創生を支援します。これにより、M&A、投資、市場参入、戦略構築などの重要課題における経営者や事業責任者の思考や検討を拡張します。また、株式会社日立製作所(以下、日立)は、その戦略構想を実際の業務やシステムにつなげることで、経営戦略、新規事業、研究開発、営業戦略などにおいて、戦略の創生から実行まで一貫して企業変革を支援することをめざします。

■ 背景と課題

大規模言語モデルの発展によって、AIは膨大な言語情報をもとに、知識を提供し、高度な推論を行えるようになってきました。一方、現実の世界では、さまざまな主体や事象が相互に関係し、影響し合いながら変化します。こうした構造と変化をモデル化し、人の判断や行動に活用する技術として、「世界モデル」の研究開発が進められています。

ビジネスでも、ある企業が新市場に参入すれば競合企業が対抗し、顧客の投資戦略や各社の戦略も変化するなど、需要と競争の変化が連鎖します。重要な経営課題の検討には、個々の企業や現在の市場構造だけでなく、こうした相互作用を捉えることが求められます。

関係者へのヒアリングや情報収集だけでは、この全体像と変化の可能性を把握することは容易ではありません。ハピネスプラネットは、需要と企業戦略を一体として捉え、検討範囲と選択肢を広げることで、経営者の検討・判断の質を高め、迅速化することをめざし、競争世界モデルを開発しました。

競争世界モデルの位置づけ

■ 3つの特長

1. 1万超の需要と関連企業を結び付け、変化する競争の姿を捉える

競争世界モデルでは、顧客ニーズや用途、課題、適用分野などが異なる1万種を超える需要をモデル化し、関連する需要連鎖と各企業の資源、商品・サービスや戦略を関連付けます。対象には、今後の成長が期待される、AIエージェント、フィジカルAI、データセンター、半導体、電力・送配電・蓄電、サイバーセキュリティ、宇宙・衛星、バイオ・ヘルステック、EV・モビリティ、量子などの需要領域が含まれています。これにより、どの需要をどの企業が捉えているのか、どこで企業同士が競争しているのか、どこに新たな事業機会が存在するのかを、一つの「競争世界」として俯瞰できます。さらに、各企業が今後取り得る複数の戦略を生成し、他社の戦略や需要の変化を踏まえて更新します。これにより、現在の競争状況だけでなく、今後競争が激化し得る領域、新たな競争や協業が生まれ得る領域、各企業が将来取り得る戦略まで視野に入れた検討が可能になります。

左:フィジカルAI・ロボット、右:電力・送配電・蓄電。需要連鎖の層を色分けし、注目企業(●)とその競合企業(○)との関係を重ねて表示しています。

2. 競争世界全体を俯瞰し、競争優位に向けた戦略を生成する

競争世界モデルを活用することで、FIRAでは以下の2つの観点から競争優位に向けた戦略創生を支援します。

[戦略診断]自社の戦略を入力すると、その戦略がどの需要で強みを持つのか、どの領域では厳しいのか、競合企業がどのような対抗戦略を取り得るのかなどを分析し、自社戦略の競争上の強み・弱みとその理由を明らかにします。

[戦略創生]診断するだけでなく、競合企業の次に想定される戦略や、顧客需要の変化、それらが企業間にもたらす影響まで踏まえ、自社の競争優位のための独創的な複数の戦略を創生します。

さらに、一つの戦略を提示して終わるのではなく、それぞれの戦略を実行した先に取り得る選択肢についても段階的に検討し、複数の戦略を比較・評価します。これにより、経営者や事業責任者が、多様な事業機会やリスクを俯瞰しながら、自社ならではの戦略を検討できます。

[想定利用例] 例えば、フィジカルAI分野への参入を検討する場合、自社の戦略を入力すれば、強みを生かせる需要領域や競合の対抗戦略を診断します。そのうえで、需要の変化や競合の対応を踏まえた複数の参入戦略を生成し、実行後に取り得る選択肢まで比較・検討します。

3. 量子代数知能(AQI)を基盤に、多数のAIエージェントが競争世界モデルを活用し協調

上記において、平均的な一般論を越えた戦略を生むエンジンがFIRAです。FIRAは、600体を超える、多様な専門性や思考パターンを持つAIエージェントが自律的に熟議し、経営課題に対して多角的な視点や創造的な戦略の選択肢を生み出す創造AIです。この基盤となるのが独自の量子代数知能(Algebraic Quantum Intelligence、以下、AQI)です。 AQIは、量子論の代数構造を創造性の計算原理として活用するもので、一般的な結論にとどまらない、多様で独創的な視点や選択肢の創生を支えます。各AIエージェントは、検討する企業・事業や戦略の狙いに応じて、競争世界モデルによる需要と企業競争のモデル化に、LLMによる幅広い知識・推論を組み合わせます。AQIを基盤とした多角的な検討と、競争世界モデルが捉える需要・競争の相互作用を組み合わせることで、自社ならではの独創的な戦略の創生を支援します。なお、AQIに関する研究成果は2026年2月に公開しています( Algebraic Quantum Intelligence: A New Framework for Reproducible Machine Creativity, arXiv: 2602.14130)。

FIRAを活用した未来戦略イメージ

■今後の展開

今後、ハピネスプラネットがFIRAを通じてM&A、市場参入、戦略構築などを支援し、日立がその戦略構想を実際の業務やシステムにつなげることで、経営戦略、新規事業、研究開発、営業戦略などにおいて、戦略の創生から実行まで一貫して企業変革を支援することをめざします。これにより、企業が競争環境の変化を捉え、自社が価値を発揮できる領域に資源・資本を注力することを支援し、豊かな社会の実現に貢献していきます。

■株式会社ハピネスプラネットについて

ハピネスプラネットは、2020年7月に、ヒューマンデータとAIを活用した新たな産業創生をめざして日立のグループ会社として設立されました。大量のデータを活用した人や組織の科学的理解に基づき、幸せで創造的な企業づくりを支援するAIサービス事業を推進しています。

詳しくは、https://happiness-planet.org/をご覧ください。

■日立製作所について

立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、社会インフラをデジタルで革新し続けるグローバルリーダーをめざし、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2025年度(2026年3月期)売上収益は10兆5,867億円、2026年3月末時点で連結子会社は606社、全世界で約29万人の従業員を擁しています。詳しくは、https://www.hitachi.com/ja-jp/をご覧ください。

■お問い合わせ先

株式会社ハピネスプラネット [担当:荒・柳]

FIRAサービスページ:https://happiness-planet.org/fira-cwm/

株式会社日立製作所 営業統括本部 営業企画統括本部

sales_planning_div.ok.ak@hitachi.com

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会社概要

株式会社ハピネスプラネット

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URL
https://happiness-planet.org/
業種
情報通信
本社所在地
東京都国分寺市東恋ケ窪 1-280
電話番号
-
代表者名
矢野 和男
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年07月