「経験資産」を社会の公共財へ。株式会社プロ人材機構、インパクトスタートアップ協会（ISA）に正会員として加盟

～シニア・経営層の知見を「社会システム」として実装し、日本の労働市場のOS書き換えに挑む～

経営層・プロフェッショナル人材の流動化支援を行う株式会社プロ人材機構（本社：東京都港区、代表取締役社長：高橋 啓、以下「当社」）は、2025年12月18日付で、社会課題の解決と持続可能な経済成長の両立を目指す「一般社団法人インパクトスタートアップ協会（以下、ISA）」に正会員として加盟いたしました 。

本加盟を機に、当社は単なる人材紹介の枠を超え、日本社会に眠る「経験資産(Experience Capital)」を循環させる社会インフラの構築を加速させてまいります。

■ 加盟の背景：なぜ今、「インパクトスタートアップ」なのか

当社は創業以来、20年以上にわたるヘッドハンティングの知見を基に事業を展開してまいりました。しかし、私たちが直面している労働人口の減少や産業構造の変化は、一企業の利益追求だけでは解決できないレベルに達しています。

「働きたいのに働けないシニア」と「人手不足で倒産する企業」。この市場のねじれ（バグ）を解消するためには、ビジネスを単なる「雇用のマッチング」ではなく、「日本社会のOS（基本ソフト）の書き換え」と再定義する必要があります 。

社会課題の解決を「コスト」ではなく「成長の源泉」と捉えるISAの理念に共鳴し、シニアの経験を循環させることが日本経済を強くするという「社会的インパクト」と「経済的リターン」の完全な同期を目指すため、この度の加盟に至りました。

■ プロ人材機構が創出する「インパクト」とは

当社が定義する社会的インパクトは、「経験資産（Experience Capital）の社会実装量」です。一般的にシニア活用は「福祉」の文脈で語られがちですが、私たちが目指すのは「プラチナ社会（高齢者が活躍する社会）」の実装です。例えば、組織崩壊の危機にあるスタートアップに修羅場を経験した60代の元役員が参画することで、事業の生存率は劇的に向上します。また、地方企業へプロ人材が参画することで、技術承継や事業変革が実現します。私たちは「何人転職したか」ではなく、「そのマッチングでどれだけの企業が救われ、事業が成長したか」を重視しています。個人の経験は、社会全体で使い尽くすべき「公共財（コモンズ）」であると確信しているからです。

■ 今後の重点的な取り組み（ロジックモデルとエコシステム）

ISA加盟を通じて、当社は以下の3つの領域での取り組みを強化し、インパクトの可視化・最大化に努めます。インパクト指標の策定と可視化 従来の「成約人数」に加え、「企業の変革貢献度」や「シニアの自己効力感（ウェルビーイング）」を指標化します。データとロジックに基づき、「シニア採用は最強の成長戦略である」という事実を社会に提示していきます。

スタートアップ × 経験資産の「世代協働モデル」 社会課題解決に挑む若手起業家と、経験豊富なプロ経営者をクロスオーバーさせるエコシステムを構築します。ISA加盟企業同士の共創を通じ、スタートアップの成長を「大人の知恵」でブーストさせます。

地方 × 都市の「経験資産の循環」 都市部に眠る経験資産を地方へ還流させる仕組みを行政や地域プレイヤーと連携して構築します。「日本中どこにいても、プロの経験を借りてビジネスができる」インフラを整備します。

■ 代表メッセージ

株式会社プロ人材機構　代表取締役社長　高橋 啓

日本は世界で最初に「超高齢化社会」を迎える課題先進国ですが、それは見方を変えれば「高齢化社会における解決策（ソリューション）」を世界で最初に提示できる国でもあります。

「年齢の壁」なんて存在しない。経験豊かな大人が、若者を支え、地域を支え、経済を回している。そんな活気ある日本の姿を、ここから作りたいと考えています。プロ人材機構は、ただの人材会社ではありません。

「経験が巡れば、未来はもっと良くなる」。その仮説を実証し、社会の当たり前に変えていくための「機構」として、全力で挑戦を続けます。

高橋啓のインタビュー記事はこちら：

https://pro-j.co.jp/news/isa

【用語解説：インパクトスタートアップとは】

社会課題の解決と持続可能な経済成長の両立を目指す企業体。従来のNPOやCSRとは異なり、ビジネスの手法を用いて社会的インパクトを創出し、その成果を測定・可視化することを特徴とします。政府の「新しい資本主義」実現会議でも重要な役割を担うと位置づけられています。

【株式会社プロ人材機構について】

「経験資産（Experience Capital）を、社会の公共財へ」を掲げ、2024年に創業したインパクトスタートアップです。 20年以上のキャリアを持つヘッドハンターが率いる当社は、単なる人材紹介にとどまらず、シニア・経営層が培ってきた知見を「社会の共有資産」と捉え直しました。スタートアップの成長加速や地方企業の事業承継といった社会課題に対し、プロフェッショナル人材が流動的に参画する「経験の循環インフラ」を構築しています。

会社名：株式会社プロ人材機構

所在地：東京都港区赤坂2丁目5−8　ヒューリックJP赤坂ビル5階

設立：2024年1月4日

代表者：代表取締役　高橋 啓

事業内容：プロ人材の斡旋事業(プロ人材紹介事業)、プロ人材によるアドバイザリー事業(Provision-Share)、経営コンサルティング事業、シニアの起業支援

URL：https://pro-j.co.jp