【中国イノベーション情報】BATH+α最新動向|2024年8月号
中国BATH(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ)、中国ハイテク業界の「AI四小龍」に加え、中国の消費動向を左右しているバイトダンスなどとの最新動向
バイドゥ、アリババ集団、テンセント、ファーウェイというテックジャイアント4社に加え、AI(人工知能)活用に秀でるSensetimeやCloudwalk、中国の消費動向を左右しているByteDanceなどといった、中国の最新事情をまさに体現している企業を最適のタイミングで取り上げる。AIや自動運転、電子コマース、ロボットなどがけん引する中国の消費とイノベーションの最前線を、現地の専門家によるリポートなどから浮き彫りにする。
日経BP社「日経クロストレンド」にて、毎週更新しております。以下は2024年8月の内容をまとめてご紹介いたします。
センスタイム 2つのAIツールでユーザーの生産力向上を促進
中国の画像認識大手である商湯集団は、中国の開発者コミュニティー「稀土掘金」が主催する総合型技術カンファレンス「稀土開発者大会2024」にて、AIコーディングアシスタントに関する白書を発表した。この白書で紹介しているのが、同社のスマート・プログラミング・アシスタント「代碼小浣熊」だ。今回は、スマート・オフィス・アシスタント「辦公小浣熊」も併せて取り上げる。
アリババ AIモデル開発プラットフォームとクラウドの普及を促進
中国EC最大手であるアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲」は、中国上海市で開催された世界人工知能大会で自社の最新動向を公開した。AIモデル開発プラットフォーム「百煉」のユーザー数が20万人を突破したことと、同社のクラウドコンピューター「無影」のAIアシスタント「暁穎」を発表。無影に関しては、無影AIクラウド教室を通じた教育事業も注目だ。
テンセント、AIで甲骨文字解読 中国古代文化研究の発展を後押し
中国ネットサービス大手の騰訊控股は、甲骨文のデジタル研究プラットフォームであるデジタル甲骨共創センターのメンバーとして、甲骨文に関する世界最大のマルチ・モーダル・データセットのオープンソース化を発表した。このデータセットは1万枚の甲骨の拓本や模写、甲骨文字の対応位置などを含む。これにより、研究者による甲骨文のスマートアルゴリズム開発を可能にすることで、甲骨文研究のデジタル化とスマート化を加速していく。
アリババ、パリ五輪の放送を大変革 中継・配信を衛星からクラウドへ
中国EC最大手のアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲」と国際映像を制作するオリンピック放送機構は、パリ2024オリンピック・パラリンピック向けのクラウドサービス「OBSクラウド3.0」を発表した。AIとクラウド技術の組み合わせにより、OBSクラウド3.0はOBSとメディア権利保有者の作業をより簡易化かつ効率化。パリ2024オリンピック・パラリンピックにおいて重要な役割を担う基盤インフラとして活躍した。
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