生成AIを活用した外国語学習システムを開発 AI教師アバター、ChatGPTでトランスランゲージ、Pepperで韓国語[敬語と視線]学習
関西外国語大学(大阪府枚方市)外国語学部(英語&デジタルコース)の学生が東京都市大学で3月24日から5日間開かれた電子情報通信学会総合大会で生成AIを利用した語学学習システムの研究成果を発表しました。
①AI教師アバタ―でペア外国語会話学習支援システムの開発
外国語学部2年生の的場詩音さん(国際関係・ビジネスコース)が発表は、AI教師アバタ―をつかってペアワークと人間が教師役をつとめたペアと比較した内容です。AI教師アバタ―はChatGPTを基盤として学習者の会話をリアルタイムに分析して、会話終了後には文法的誤りだけでなく、自然な表現への修正など多角的なフィードバックをした点が評価されました。また会話が途切れることなく進められ、学習者の意欲を高める効果があることが示唆されました。

中学校や高校の英語学習の現場では、ペア学習を取り入れた英会話の授業が増加している。しかし、教師がすべてのペアの会話を観察して、適切なフィードバックするのは容易ではない。このため学習者は互いの誤りを修正しあう機会が少なく、不自然な表現を学習してしまうリスクがある。
②人型ロボットPepperを使った韓国語学習者のための敬語と視線のトレーニングシステム
外国語学部3年生の古賀愛弓さん(英語&デジタルコース)は、韓国語では目上の人には敬語を用いて視線を控えめにする一方で、親しい間柄ではカジュアルな表現を使い適度なアイコンタクトをすることに着目しました。会話はChatGPTga担当。視線トレーニングはPepperの顔認識と追尾機能で学習者の視線の動きを記録・評価します。学習者は韓国語の使い分けだけでなく、視線を含む韓国特有の文化的マナーを実践的に習得できることがわかりました。

韓国語での自然なコミュニケーションを身に着けるうえで、敬語と視線などの文化的マナーは欠かせない要素です
③ChatGPTのトランス・ランゲージ(混在言語)の処理能力の評価
外国語学部3年生の折橋暖人さん(英語&デジタルコース)は、複数言語の学習者がChatGPTの混在言語処理能力を評価ししました。被験者は外国語大学で英語を専攻している大学生10人。全員が大学入学後に中国語を学び始めました。ChatGPTで10人に英語で質問して中国語で答えさせました。結果はChatGPTは英語と中国語の混在する回答を概ね正確に理解することができました。学習者に心理的負担を軽減する可能性を持つことがわかりました。

電子情報通信学会総会が3月24日から5日間開かれました。東京都市大(東京都世田谷区)。指導した関西外国語大学の卯木輝彦教授は、「限られた時間の中で準備を重ね、本番ではそれぞれが自信をもって臨み、堂々と発表できました。学外の専門家からの質問や意見に触れることで大きな学びと刺激になったと思います」と話していました。
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