Quantum Denmarkサプライチェーン・パートナーシップ・プログラムの第一号メンバーに選定

欧州量子イノベーション・エコシステムへの参画により量子事業を加速

株式会社オキサイド

株式会社オキサイド(本社:山梨県北杜市武川町牧原1747番地1、代表取締役社長 山本正幸)は、デンマークの量子技術の商業化・国際連携を推進する Quantum Denmark が国際的な量子イノベーション・エコシステムの構築に向けて新設したサプライチェーン・パートナーシップ・プログラムの第一号メンバーに選定されました。当社は、今回の選定により、欧州の量子ネットワークを統合するハブの一つとして量子産業を統括するQuantum Denmarkとの連携により、欧州量子研究資金へのアクセス、研究機関・企業ネットワークや量子ハードウェア・サプライチェーンへのコンタクトなどを一気に獲得できます。この機会を活かし、欧州における量子事業展開の加速してまいります。

1. Quantum Denmarkとサプライチェーン・パートナーシップ・プログラム

デンマークは、ニールス・ボーア(注1)に代表される量子物理学の歴史的基盤を背景に、欧州における量子技術先進国の一つとして位置づけられています。同国政府は、2023年に「国家量子技術戦略(National Strategy for Quantum Technology)」を策定し、基礎研究から産業化、国際連携に至るまでを包括的に推進しています。特に、量子技術の商業化、サプライチェーン構築、国際協調は国家戦略上の重要テーマとされています。

こうした国家戦略のもと設立されたQuantum Denmark は、「量子テストセンター(Quantum Test Center)」を所有する量子技術の社会実装と産業化を加速するための国際的なハブ組織であり、研究成果を社会実装へと橋渡しする役割を担っています。欧州のみならず、北米・アジア企業との連携も積極的に進めており、欧州量子エコシステムへのゲートウェイとして重要な存在となっています。

サプライチェーン・パートナーシップ・プログラムは、デンマークの戦略の一つである量子技術の強靭なバリューチェーンを国内に形成することにあり、その目的のため有望な企業をメンバーとして選定し、Quantum Denmarkのネットワークにアクセスし活動する機会を与える仕組みです。

2. Quantum Denmarkを通じた量子コンピュータ用レーザ事業の欧州展開

当社は、非線形光学単結晶の育成技術と波長変換技術をコア技術として、半導体前工程におけるウエハ欠陥検査装置向け深紫外レーザの開発・量産を通じ、高出力・高安定性・高信頼性が求められる分野で技術基盤を培ってきました。現在、世界的な量子コンピュータの開発は、基礎的な研究開発から産業化に向かって進んでいます。このため、半導体産業の中で培った高い完成度を持つレーザが求められる状況になりつつあります。当社はすでに、中性原子型量子コンピュータの量子演算で重要な役割を果たす高出力302 nmレーザの製品化を実現し、さらに半導体レーザメーカVexlum社との協業による開発、供給体制の構築をお知らせしてきました。
「量子コンピュータ向け紫外レーザ光源の販売を開始―半導体で培った技術を量子分野へ本格展開―」「量子コンピュータ用高出力レーザの開発・製造に向け、Vexlum社と戦略的パートナーシップ契約を締結」

当社はこのたび、これらの取り組みをさらに進め欧州での事業展開を加速するために、Quantum Denmarkが形成する量子イノベーション・エコシステムに参画しました。量子技術の社会実装には、従来の営業活動に留まらず、開発段階から有望な量子関連企業と連携することが不可欠です。当社が参画したQuantum Denmark主導のサプライチェーン・パートナーシップ・プログラムは、欧州の量子エコシステム内で具体的な企業との連携を獲得し、量子技術の産業化の波を確実に捉えていく足掛かりとなります。

当社は本パートナーシップを最大限に活用し、Quantum Denmark のエコシステムに集積する量子スタートアップ、大学・研究機関、周辺技術を担う企業群との連携を強化することで、量子事業を加速してまいります。

3. Quantum DenmarkのCEO、Lauar A. Smoliar氏のコメント

Quantum Denmarkは、半導体、レーザ、光学といった隣接分野のサプライチェーンにおいて、量子産業の構築に重要な役割を果たし得る成熟した企業を対象に、サプライチェーン・パートナーシップ・プログラムを新たに立ち上げました。その第一号メンバーとして、株式会社オキサイドを迎えることを大変嬉しく思います。

オキサイドは、世界中で使用されているレーザシステム向けの高品質な部品や、最先端の半導体製造装置メーカーに供給される高性能レーザで広く知られています。オキサイドは2000年にスタートアップとして設立され、IPOに至るまでの成長の道のりを経験してきました。その経営陣は、スタートアップが直面する課題を深く理解しています。Quantum Denmarkへの参画は、次世代の量子産業を担うスタートアップにとって大きな後押しとなるでしょう。また、センシング、通信、コンピューティングにまたがる光学技術の分野における同社の専門性は、デンマークおよび欧州の量子エコシステム全体の発展に大きく貢献するものと期待しています。

Quantum Denmark Chairman / DFM CEO Michael Kjær(左)
株式会社オキサイド Business Development, Head of Europe 石坂 美保(中央)Quantum Denmark CEO Laura A. Smoliar(右)

4. 今後の展望

量子技術は、研究開発段階から社会実装・産業化へと急速に重心が移行しつつあります。この機会をとらえ、半導体で培ったレーザ技術の量子分野への展開、外部企業との連携によるサプライチェーンの強化を進めておりますが、今回の取り組みで開発や事業における欧州の拠点確保を実現しました。

当社は Quantum Denmark との連携を起点に、欧州量子産業の動向を的確に捉えながら、量子事業を推進いたします。

 (注1)ニールス・ボーア(Niels Bohr)は、デンマーク出身の物理学者です。原子のしくみを説明する原子模型理論を打ち立て、現代の量子物理学の基礎を築いた人物です。1922年、原子構造の研究に対する理論的貢献でノーベル物理学賞を受賞しました。

■株式会社オキサイドについて

当社は、国立研究開発法人物質・材料研究機構発のベンチャー企業として2000年に設立。山梨県北杜市に本社と工場、神奈川県横浜市保土ヶ谷区に事業所があります。

創業以来、当社は単結晶・レーザのグローバルニッチトップカンパニーを目指し、「研究成果を社会に還元し、キーマテリアルを世界に向けて発信する」、「顧客へマテリアルソリューションを提供し、社会の発展に貢献する」、「単結晶を核とした製品を開発し、未来の市場機会を創造し続ける」という経営理念の下、単結晶から光学分野のバリューチェーンに沿って、常に単結晶開発や光学分野での技術で強みを生かせる事業に注力してまいりました。

主力は、21世紀の光の時代に必要不可欠な単結晶・光部品・レーザ光源・光計測装置の開発・製造・販売で、「新領域」、「半導体」、「ヘルスケア」の3つの事業を展開しています。

2014年には経済産業省の「グローバルニッチトップ100選」に選定、2021年2月にはForbes Japan主催の「スモール・ジャイアンツアワード2021」のグランプリを受賞しました。

当社の特徴は、(1)単結晶・光学関連の専門家・技術者が多数在籍し、研究開発型の事業会社として成長している、(2)国内外の企業から光学関連技術を買収し製品化・事業化するノウハウを有しているーことであり、これらが独創性や競争優位性の源泉となっております。

本件に関する問い合わせ先

株式会社オキサイド IR担当

ir@opt-oxide.com

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会社概要

株式会社オキサイド

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URL
https://www.opt-oxide.com/
業種
電気・ガス業
本社所在地
山梨県北杜市武川町牧原1747番地1
電話番号
0551-26-0022
代表者名
山本 正幸
上場
東証グロース
資本金
33億700万円
設立
2000年10月