先進国の余分なカロリーを、開発途上国で必要なカロリーに変換する全く新しいプログラム、TABLE FOR TWOが「カロリーオフセット」を開始
ローソン、オイシックス、江崎グリコ、永谷園が参加表明 、世界経済フォーラム東アジア大会 マニラ記者発表会へ安倍総理からもメッセージ
日本発、世界の食料問題の解決に取り組むNPO法人TABLE FOR TWO International(東京都港区、代表 小暮 真久 以下、TFT)は、2014年5月、新たなプログラム「カロリーオフセット」を立ち上げました。カロリーオフセットは、「SAVE CALORIE, SAVE WORLD~あなたがオフしたカロリーが、誰かのカロリーになる~」をスローガンに、先進国の余分なカロリーを開発途上国で必要なカロリーに変換する全く新しいプログラムです。既に株式会社ローソン、オイシックス株式会社、江崎グリコ株式会社、株式会社永谷園、株式会社FiNCが参画を表明しており、業界の枠を超えた取り組みとして、さらなる拡大を目指します。
その第一弾として、5月15日よりオイシックスが「ノンオイル 橙とラ・フランスのドレッシング」を新発売しました。また、「健康」をテーマにした商品・サービスの提供や店舗開発を集中的に進める新事業戦略を打ち出しているローソンは、今秋に全国のローソン店舗でカロリーオフセット対象商品を発売する予定です。永谷園は野菜を使ったそうざいの素や健康食材である生姜を使用した商品を展開しており、カロリーオフセット対象商品の策定を進めます。
本日、5月22日、世界経済フォーラム東アジア大会(マニラ)において、本プロジェクトを説明する記者発表会を開催しました。世界経済フォーラム 東アジア大会共同議長である株式会社ローソン 代表取締役 会長 新浪剛史氏、ならびにオイシックス株式会社 代表取締役 高島宏平氏が、本プロジェクトへの参画について発表したほか、安倍総理大臣からのメッセージレターも紹介されました。
【カロリーオフセット詳細について】
http://calorieoffset.jp/
【カロリーオフセットの対象となる、「健康な生活の実現を意識した」商品・サービス(例)】
・カロリーや塩分を抑えた商品
・サイズを小さくすることでカロリーカットを実現している商品
・体を動かすことでカロリーを消費できる商品・サービス・イベント
- スポーツウェアなど運動に使用する商品
- フィットネスクラブ利用料など運動に関連するサービス
- スポーツ大会、パブリックビューイング、野外音楽フェスティバルなどのイベント
【支援先について】
カロリーオフセットの立ち上げを契機に、フィリピンのバライバイ地域のピナトゥボ火山被災者再定住区の小学校にて、学校菜園拡張プログラムが始動しました。フィリピンでは、1991年のピナトゥボ山の大規模な噴火により、田畑、集落、街が埋没し、被害者総数120万人に達する多大な被害が発生しました。その被災者向けの再定住区にある小学校(生徒710人)では、栄養状態が非常に悪い子どもたちが100人以上いるにも関わらず、外部からの支援を得られた時のみ断続的に給食が提供され、継続的な給食提供が実現していません。この度、カロリーオフセットにより、学校菜園を拡張することになりました。収穫した野菜は、栄養不良の子どもたち向けの学校給食の材料として用いられます。
【NPO法人TABLE FOR TWO International代表 小暮 真久コメント】
「これまでTFTは社員食堂を中心に活動を行ってきましたが、TFT活動に参加できる人数には限界がありました。さらに多くの開発途上国の子どもたちに給食を提供するためには、もっと多くの方々の協力が必要です。それには、社員食堂などだけではなく、普段の生活の中でより多くの皆さんにTFTの活動に触れて頂く仕組みが必要だと考え、新たにカロリーオフセットを考え出しました。
カロリーオフセットは、『新しい単位』であり、『新しい通貨』であり、『新しい概念』です。ヘルシーな食事で抑えたカロリーや、運動で消費したカロリーを蓄積し、同じ量のカロリーを開発途上国で生み出すことを目指しています。温室効果ガスの排出量を相殺するカーボンオフセットが世界的に受け入れられているように、カロリーオフセットが世界の食の不均衡を解消し、より良い暮らしを実現するための取り組みになり、日本のみならず世界中に広げられるよう、各国の民間企業と共に邁進して参ります。多くの方々に、世界の子どもたちの笑顔をイメージしながら、楽しんでご参加頂ければ幸いです」
【カロリーオフセット対象商品・サービス】
■ ローソン:「マチの健康ステーション」実現に向けて、カロリーオフセットに参画
「健康」をテーマにした商品・サービスの提供や店舗開発を集中的に進める新事業戦略を打ち出しているローソンは、今秋に全国のローソン店舗でカロリーオフセット対象商品を発売する予定です。
■ Oisix(おいしっくす):カロリー42%オフのノンオイルドレッシングを発売
1. 参加企業:オイシックス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 高島 宏平)
2. 発売商品:「ノンオイル 橙とラ・フランスのドレッシング」
540円(税込)、104キロカロリー/100mlあたり
国産の橙 (だいだい)果汁とラ・フランスのピューレを使用。ノンオイルタイプのあっさり、さっぱり味のドレッシングです。オイルタイプに比べて約42%カロリーカットしています。
3.販売期間:2014年5月15日(木)~
4.寄付: 売上の3%がTFTを通じ開発途上国の学校菜園づくりや給食提供に充てられます。
5. 販売場所・商品詳細:
http://www.oisix.com/sc/calorieoffset
■ 江崎グリコ:「おいしさと健康」という企業理念がカロリーオフセットのコンセプトにも合致
江崎グリコでは、健康関連事業の基盤構築にこれまで以上に注力しています。また中国、タイ、そしてベトナム、インドネシアなどアジアを中心としたグローバル展開を推進しています。企業理念でもある「おいしさと健康」を実現するための中長期的な経営戦略とカロリーオフセットのコンセプトが合致し、参画を表明しました。
■ 永谷園:食を通じて幸せで豊かな社会をつくるという企業理念からカロリーオフセットに賛同
2013年に創立60周年を迎えた永谷園では、食を通じて幸せで豊かな社会づくりに貢献することを企業理念の一つに掲げています。また、野菜を多く食べられるそうざいの素や、健康食材・生姜を使用した商品展開にも注力しており、世界の食の不均衡の解消を目指すカロリーオフセットに賛同しています。
■ REPUL: ダイエット家庭教師サービスで減量した脂肪量に応じてカロリーオフセットに参画
1. 参加企業:株式会社FiNC (本社:東京都港区、代表取締役社長CEO 溝口 勇児)
2. 参加サービス:オンラインダイエット家庭教師サービス REPUL(リプル)
スマートフォンの専用アプリを活用し、ダイエットの専門家(管理栄養士やトレーナー)が栄養、運動、メンタル面のサポートを提供する、新しいコンセプトのダイエットサービスです。
3. 参加期間:2014年5月15日(木)~
4. 寄付:ダイエット期間中に減らした脂肪1gにつき10%がTFTを通じ開発途上国の学校菜園づくりや給食提供に充てられます(例:6.3kgの減量の場合は630円の寄付)。また、ユーザーが獲得したポイントの使途としてカロリーオフセットへの寄付が選択できます。
5. サービス詳細について:
https://repul.jp/
■ その他の展開について
複数の企業がカロリーオフセットの導入を検討しており、様々な商品・サービスでカロリーオフセットを導入していく予定です。また、音楽フェスティバルやパブリックビューイングなど、カロリーオフセットに関連したイベントも推進する予定です。
【カロリーオフセット ロゴマークについて】
あなたがオフした余分なカロリーが、見えない誰かに手渡され、地球に新たな豊かさをもたらす。
人と人とのつながりが生み出す未来へのアクションを、2つの色の重なりで表現しました。
出来上がる2つの図形は、プロジェクト名の頭文字「C」と「O」でもあります。
あなたがオフしたカロリーが、
海を渡り、誰かのカロリーになる。
カロリーをセーブ(Save)することが、
世界を助ける(Save)ことに直結する。
世界中の人々の”お腹”と”心”を満たす、
新しい食のシステム。
地球の裏側まで愛を届けられる、
あたらしい消費のシステム。
それが、カロリーオフセットです。
カロリーも、愛も、目には見えない。
本当に大切なものは、いつも見えない。
だから愛しい。
SAVE CALORIE, SAVE WORLD.
CALORIE OFFSET Since 2014
NPO法人TABLE FOR TWO Internationalについて
http://jp.tablefor2.org/
2007年10月設立。“TABLE FOR TWO”は直訳すると「二人のための食卓」。先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトのもと、社員食堂や店舗でTFTヘルシーメニューを購入すると、代金の内20円が寄付となり、飢えに苦しむ世界の子どもに給食1食分をプレゼントできるというシステムです。これまで企業や官公庁、大学、病院など約650団体が参加。気軽に社会貢献とメタボ予防ができるという一石二鳥の取り組みが人気を呼び、約2,575万食をアフリカのウガンダ、ルワンダ、エチオピア、タンザニア、ケニア、アジアのミャンマーに届けてきました。
2014年5月 世界経済フォーラム東アジア大会における
TABLE FOR TWO記者会見への総理メッセージ
ご列席の皆様、クラウス・シュワブ会長ほか世界経済フォーラムの関係者の皆様に対しまして、世界経済フォーラム東アジア会議がフィリピンで開催されることを心よりお慶び申し上げますとともに、本会議のご盛会を心より祈念いたします。
私は、昨年ミャンマーで開催されました世界経済フォーラム東アジア会議にて、日本発の社会貢献活動TABLE FOR TWO(以下「TFT」と呼びます)の、アジアにおける初めての給食提供事業開始を応援するメッセージを送りました。この度、そのTFTが中心となり民間企業の協力を得て新たに開始する「カロリーオフセット」という取り組みをここフィリピンで開始すると聞き、今日お集りの皆様にぜひ、本プログラムを知っていただき、また積極的にご参加いただきますよう、応援のメッセージをお送りいたします。
「カロリーオフセット」プログラムについてはこの後、詳しい説明があると思いますが、先進国において日常的に健康に良いカロリー控えめの食品を取っていただくよう促しつつ、寄付先である開発途上国においては、より自立を促す支援、例えば菜園づくり等を通して自らカロリーを生み出していくような取り組みを行っていく事について、私は高く評価しています。
昨年の7月にフィリピンを訪問した際、私は対フィリピン外交に関する「4つのイニシアティブ」の柱の一つとして人的交流を促進していくことでアキノ大統領と一致し、これまで「JENESYS 2.0」を通じた青少年交流や査証緩和を進めてきました。また、昨年12月の日・ASEAN特別首脳会談の際には、新しいアジア文化交流政策「文化のWA(和・環・輪)プロジェクト~知り合うアジア~」を通じてフィリピンを含むASEANを中心とするアジア諸国との文化交流を一層進めていくことを表明しました。そうした政府の取り組みに加え、日本発NPOと日本企業のリーダーシップにより、日本とフィリピンの人々の交流が一層促進されていくことを大いに期待しております。そのために、フィリピン政府及び現地の関係者の皆様にも、本プロジェクトが成果を上げられるようご指導、ご高配を賜れば幸いに存じます。
これからTFT「カロリーオフセット」プログラムが、先進国の人々の健康状態を改善し、また貧困地域の食の自立を同時に促す取り組みとして、フィリピンを起点にアジア全体、世界全体に広がっていくことを祈念しつつ、また本日ご参加の皆様の多大なるご支援を期待し、応援メッセージとさせていただきます。ありがとうございました。
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