<熱と暮らし通信>安全かつ健康な入浴は “時間10分以下×温度40℃以下” 推奨したい「健康手抜き風呂」を実践している人は約2割 ~入浴科学者 早坂信哉先生監修 入浴のタイプ別診断公開~

「健康手抜き風呂」の人ほど頭痛や便秘、薄毛などの悩みが少ない傾向 さらに、冷え性の悩みも少ないという意外な結果が明らかに 41℃以上の「江戸っ子風呂」・「熱中症風呂」の人ほど高血圧という結果も

 11月に入り一段と冷え込み、お風呂がいっそう気持ち良い季節となりました。健康や美容にも良く、日本では古くからお風呂文化が親しまれてきました。一方で近年では、家庭の浴槽での溺死者数が平成27年に4,804人となり、平成16年の2,870人と比較し11年間で約1.7倍に増加している状況でもあります。
 この度、熱で暮らしを豊かにするリンナイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:内藤 弘康)では、寒さが本格化する冬季に向けて、入浴習慣の実態や健康状態との相関関係を探るべく、全国20~70代の男女 計960名を対象に「入浴習慣」に関する意識調査を実施しました。


<主な調査結果>
  • 入浴事故の危険性が少ない「健康手抜き風呂」を実践している人はたった2割
  • 約3割の人はヒートショックの危険性が高い「熱中症風呂」で入浴
  • 「健康手抜き風呂」の人ほど、頭痛や便秘、薄毛の悩みが少ない傾向
  • 高血圧と診断されたことが多いのは「江戸っ子風呂」・「熱中症風呂」
  • 「健康手抜き風呂」の人ほど冷え性の悩みが少ないという結果に
  • 「健康手抜き風呂」を実践している人ほど幸福に思っている人が多い傾向
  • 暖房環境について調査!浴室にも脱衣所にも暖房機がない人は約6割と多数
 

 

早坂 信哉 先生

東京都市大学人間科学部教授、医師、博士(医学)、温泉療法専門医。お風呂を医学的に研究している第一人者。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」など多数のメディアに出演。主な著書は『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)、『入浴検定 公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』(日本入浴協会)など。





入浴習慣の実態を調査!浴槽に浸かる入浴を毎日行う人は約4割
入浴時間の全国平均は15.2分、浴槽の温度は42℃が最も多い結果に

浴槽に浸かる入浴を1週間のうち何日行うかを伺ったところ、「7日」と回答した人が最も多く、43.9%という結果となりました。また、入浴時間については平均が15.2分。エリア別にみると、最も長かったのは九州の18.5分、最も短かったのは中部エリアの13.3分と、約5分の差がありました。冬場の温度設定では、42℃が最も多く、40~42℃がボリュームゾーンということがわかりました。

Q1. あなたは浴槽に浸かる入浴を、1週間に何日行いますか? (単一回答 N=960)
 



Q2. あなたは普段、入浴に何分かけますか?「浴槽に浸かる時間」について、 最も近いものをお聞かせください。 (単一回答 N=758)

平均入浴時間 15.2分



Q3. ご自宅の浴槽について、冬場のお湯の温度を教えてください。給湯器の温度設定がある場合、その温度をお答えください。 (単一回答 N=758)
 




入浴事故の危険性が少ない「健康手抜き風呂」を実践している人はたった2割
約3割の人はヒートショックの危険性が高い「熱中症風呂」で入浴

入浴習慣の結果をうけて、入浴時間と入浴温度を軸に、入浴習慣を4つのタイプに分類しました。安全かつ健康的な入浴とされる「10分以下×40℃以下」の入浴を行っている人は20.4%と2割程度しかいませんでした。
(N=700 浴槽に浸からない人、浴槽温度がわからない人を除く)

 



【早坂先生コメント】
入浴時間10分以下×湯温40℃以下を安全な“健康手抜き風呂”として推奨しています。浴槽を用いた入浴というと、長い時間お湯に入らないと美容や健康効果がないのでは?と考える人が多いのですが、実際は10分以下のお手軽な“手抜き”の入浴法で十分です。この“健康手抜き風呂”を実践している人はたった2割でした。逆に全く浴槽に浸からない人も2割もいましたので、気負うことなくまずは10分浴槽に浸かってみてださい。高温の湯や長時間の入浴はのぼせやヒートショックの危険があります。



「健康手抜き風呂」の人ほど頭痛や便秘、薄毛の悩みが少ない傾向
さらに、その他の入浴タイプに比べて糖尿病(かかる可能性が高い人を含む)が半分以下
高血圧と診断されたことが多いのは「江戸っ子風呂」・「熱中症風呂」

悩んでいる症状について入浴タイプ別にみると、「健康手抜き風呂」を実践できている人ほど、その他の入浴タイプに比べて、肩こりや頭痛、便秘、汗かき、薄毛など多くの項目において悩んでいる人が少ないということがわかりました。また、実際に病院で診断されたことのある病気の有無別にみても、 「健康手抜き風呂」を実践している人ほど診断されたことある項目が少なく、糖尿病についてはその他のタイプよりもかかったことがある人・かかる可能性が高いと診断された人が半分以下という結果が明らかになりました。41℃以上の入浴を行っている「江戸っ子風呂」、「熱中症風呂」の人は、高血圧性疾患のリスクが高いことが判明しました。

Q4. 次のうち、あなたが悩んでいる症状があれば全てお選びください。 (複数回答 N=700)
 



Q5. あなたはこれまでに、次の病気にかかった、あるいはかかる可能性が高いと診断されたことがありますか? 当てはまる病気を全てお選びください。 (複数回答 N=700)
 



【早坂先生コメント】
40℃までのぬる湯はリラックス効果があります。結果として筋肉の緊張を和らげ、血圧を下げ胃腸の動きを促進し、血流も改善するなどの健康効果があります。逆に湯温が高いと交感神経が興奮し体は緊張します。今回の調査では、“健康手抜き風呂”の人で肩こりをはじめとする複数の項目でそのお悩みが少なかったのは、その適切な入浴方法の効果である可能性が考えられます。



「健康手抜き風呂」の人ほど冷え性の悩みが少ないという結果に
「江戸っ子風呂」の人はニキビ・肌の乾燥・オイリー肌の悩みが少ない傾向

冷え性について入浴タイプ別にみると、温度が低く入浴時間の短い「健康手抜き風呂」を実践している人が、冷え性の悩みが最も少ないということが判明しました。一方で肌トラブルについては、入浴時間は短いがお湯の温度が高い「江戸っ子風呂」を実践している人ほど、ニキビやオイリー肌などの悩みが全体的に少ないということがわかりました。

Q6. 次のうち、あなたが悩んでいる症状があれば全てお選びください。 (単一回答 N=700)

 


【早坂先生コメント】
ぬる湯の方が熱い湯より保温効果が長いという実験結果もあり、“健康手抜き風呂”が冷え性へ好影響を与えていると考えられます。今回は”江戸っ子風呂”で肌の悩みが全体的に少ない傾向にありました。しかし、42℃以上ではかゆみが出る可能性もあるため、注意が必要です。また、長時間の入浴は保湿成分が皮膚から流出し、皮膚の過乾燥を引き起こしますので、“のんびり長風呂”でもっとも肌の乾燥に悩む人が多いのも、実は納得できる結果です。



「健康手抜き風呂」を実践している人ほど幸福に思っている人が多い傾向
毎日浸かる入浴を行っている人のうち幸福だと回答した人は7割以上

現在の生活を幸福に思うかどうかを入浴タイプ別にみると、「健康手抜き風呂」を実践している人ほど幸福度が高いことがわかりました。また、入浴頻度別みると、毎日浸かる入浴を行っている人では7割以上が幸せだと思うと回答し、幸福度が高いことがわかりました。

Q7. あなたは、現在の生活を幸福だと思いますか? (単一回答 N=700)

 



【早坂先生コメント】
最近注目を集める“幸福度”ですが、“健康手抜き風呂”実践者で幸福度が高い人の割合が多いのはとても興味深い結果です。正しい入浴法は睡眠にも良い影響を与え、心身の調子が整うので結果として幸福度が高まるのかもしれません。毎日浸かる入浴をしている人の幸福度が高いという結果は、私が以前行った調査でも同じ結果となっており、偶然ではないと考えられます。また、週2日浸かる入浴をしている人の幸福度が高いのも特徴的です。毎日浸かる入浴をする時間がないという人でも、せめて週末だけでも浸かる入浴をしてみてはどうでしょうか。



入浴中の過ごし方は1位「考えごと」、2位「マッサージ」、3位「ストレッチ・運動」
美容のための入浴習慣は1位「マッサージ」、2位「入浴剤」、3位「入浴後のボディケア」

入浴中に行っている習慣を伺うと、「考えごとをする」が27.5%と最も多く、続いて「マッサージをする」、「ストレッチ・運動をする」という結果となりました。続いて、美容のために行っている入浴習慣について伺うと、「入浴中のマッサージ」、「入浴剤の使用」が最も多く、続いて「風呂上がりのボディアケア」という結果となりました。

Q8. 次のうち、あなたが入浴中に行っている習慣を全てお選びください。 (複数回答 N=954)
 



Q9. あなたが美容のために行っている入浴習慣をお聞かせください。 (複数回答 N=954)
 




暖房環境について調査!浴室にも脱衣所にも暖房機がない人は約6割と多数
年代が若くなるにつれて暖房機がない人が増えている結果に

浴室ならびに脱衣所における暖房環境について伺いました。「浴室、脱衣所のどちらにも暖房機はない」と回答した人が全体では約6割という結果となりました。年代別に見ると、年代が下がるにつれて暖房機がないと回答する人が増える傾向にあり、20代では約7割にのぼりました。

Q10. あなたのご自宅の浴室や脱衣所には、暖房機がありますか? (単一回答 N=954)
 



【早坂先生コメント】
これからの寒くなる季節、浴室や脱衣室に暖房がないと、寒さでヒートショックにつながります。6割の方は暖房がなく、それだけヒートショックを引き起こすリスクが高い人が多いという結果になりました。特に若い世代で暖房器具を設置している割合が低かったのですが、若い世代でもヒートショックは起きますので注意が必要ですね。



【調査概要】
調査時期 :2017年9月30日(土)~10月2日(月)
調査方法 :インターネット調査
調査対象 :20~70代 男女 計960人
調査エリア :北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州
※本リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【リンナイ調べ】とご明記ください。




各入浴タイプについての特徴と、気をつけるべきポイントを早坂先生に解説いただきました。
<入浴タイプ別診断>


 
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