ロシア、世界初の第3世代+原子炉の発電を成功
2016年8月17日
ロスアトム社
報道関係者各位
ロシア、世界初の第3世代+原子炉の発電を成功
2016年8月8日、ロシアにおいて最大の規模を有するノヴォヴォロネジ原子力発電所(ヴォロネジ州ノヴォヴォロネジ)で、第3世代+原子炉である加圧水型原子炉VVER-1200(第6号機)の発電を開始しました。その後すぐに送電網の切り替えを正常に完了させ、国内に向けて240 MWの電気を送電しました。この原子炉は2016年末から本格的に稼働し、その後約60年運転される予定です。
第3世代+の原子炉は、現在アメリカやフランスでも建造されていますが、今回のように送電網への接続段階に進んだということは、世界でも初めてのことになります。
これについて、ロスアトム社の発電部門である、ロスエネルゴアトム社のアンドレイ・ペトロフ社長は、「この原子炉の設置から稼働における一連の作業を無事に終わらせることができました。これは全工程において安全かつ確実に進めることができたという証明になります。」と話しています。
また、ロスアトム社の発電エンジニアリングであり建設部門のNIAEP社ヴァレリー・リマレンコ社長は、「第3世代+原子炉の稼働を成功させたことにより、ロスアトム社はグローバル市場における原子力発電所の世界最大のサプライヤーであることを改めて強く実感していると共に、NIAEP社はその市場においてより存在感を強めることができると確信しています。」と話しています。
送電網への接続前に、タービン起動(タービン発電機の回転子をアイドリング時に計画通り回転数を上げるアプローチ)やアイドリング試験、専門家による様々な発電ステージでの試験などの検査が徹底的に行なわれました。また、性能パラメータの改良や、発電所の停電時でも自動的に稼働する原子炉受動的熱除去系、水素再結合装置、コアキャッチャーなど、多数の受動的安全システムを備えました。
今回の第6号機の発電を開始することによって、ノヴォヴォロネジ原子力発電所の総発電能力が1.5倍増加し、2017年には約30,123万ドルの税収が上がるなど、ヴォロネジ地方の経済に活力を与えると予想されます。
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