才能に性別は関係ない!!S. Pellegrino Young Chef Academyが新しいウェビナーシリーズをローンチ“より公平で代表性の高いガストロノミー界作る”をテーマに
〜多様な才能の価値こそがS. Pellegrino Young Chef Academy(サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー)の中核である〜
世界で愛されるスパークリングミネラルウォーター S.Pellegrino (サンペレグリノ)が主催する、30歳未満の若手料理人を対象とした「S.Pellegrino Young Chef Academy (サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー)国際料理コンクール 2022-2023」のアジア予選地区大会が10月に行われました。2023年にイタリア・ミラノで開催されるグランドファイナルを待ちながら、次世代を担う世界の若手シェフを育成すべくS.Pellegrino Young Chef Academy (サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー)の活動が続きます。
アカデミーは世界に向けてサステナブルな取り組みや、地域の食の伝統や厨房における女性の活躍の重要性を発信して参りましたが、この度、その一環として料理界におけるジェンダー問題にフォーカスした新しいウェビナーシリーズを、アカデミーのウェブサイト「Fine Dining Lovers」で公開(URL: https://www.finedininglovers.com/article/talent-has-no-gender) いたしました。
S. Pellegrino(サンペレグリノ)は、このウェビナーシリーズが若手シェフを啓発すると同時に、これがきっかけとなり、公平性に関する闊達な意見が交わされるコミュニティを育てるものと確信します。
これに伴い、大手スパークリングミネラルウォーターブランドは、食品部門におけるジェンダーバランスの問題に対する認識を高めるためのデジタルフォーラム「Driving gender balance in kitchens(ドライビング ジェンダー バランス イン キッチンズ)」を開催します。
「今日、業界全体の女性比率はどうなっているのか?」「男女間の格差の根源は何なのか?」「なぜ変革が必要なのか?」「どのようにしたらレストランで包括的な環境を作ることができるのか?」
4つのエピソードを通して、男女間の不均衡問題のさまざまな側面を探り、変化のためのロードマップを概説しています。
ジャーナリストでありS. Pellegrino Young Chef Academy(サンペレグリノ ヤングシェフ アカデミー)のスポークスマン、Tom Jenkins(トム・ジェンキンス)氏をモデレーターに、“より公平で代表性の高いガストロのミー界を作るには”をテーマに、以下のパネラーを招いて討議しました。
「パラベール・フォーラム」の創設者兼会長で受賞歴のあるジャーナリスト、Maria Canabal(マリア・カナバル)氏、ミシュラン2つ星の「テイト・ダイニング・ルーム」と香港の「モーラ」のシェフパトロンのVicky Lau(ヴィッキー・ラウ)氏、ローマで唯一ミシュランの星を獲得したレストラン「グラスホスタリア」のシェフであり、ガンベロロッソのフォークを3本持っている女性シェフ、Cristina Bowerman(クリスティーナ・ボアマン)氏、デンマークのボーンホルムとコペンハーゲンにあるミシュラン星付きレストラン「カドー」の共同経営者でありシェフのNicolai Nørregaard(ニコライ・ノルガード)氏です。
(以下、敬称略)
ウェビナーシリーズの主な内容 について(第一回内容)
- ボーイズクラブとしてのキッチン
著名なシェフたちがそれを裏付ける中で、代表してラウは「世界で受賞歴のある女性シェフのリストを見ると、ほとんどがレストランのオーナーばかりです。私たちにとって、独立することはこのシステムを変える唯一の方法なのです」
「経験がないにもかかわらず、一人で始めたとき、私は攻撃的で軍隊じみた厨房を再現したくはありませんでした。私のレストランでは、穏やかで落ち着きのあるバランスのとれた人たちを選んできたし、これからも選び続けます」と述べました。
また、ノルガードは、「攻撃や叫び声、緊張を許さず、これまでとは異なる方法でキッチンを管理することにしました」と述べました。
ボアマンは、「最終的な決断を下すのはいつも私です。しかし私は男性シェフから、親切で敬意を払うことを学びました」と付け加えました。
- 食のメディア、審査員、イベントでの女性シェフの代表問題
ブラジエは、「女性がハイレベルな厨房で活躍するのは、最近のことではありません。しかし、今日、彼女たちの賃金は男性の同僚より28%も低いのです」
続けて、「家庭料理の93%を女性が担い、料理学校の生徒は48%が女性です。そして世界人口の55%が女性だとしたら、男性シェフと女性シェフを区別する必要があるのでしょうか。才能に性別は関係ありません。私たちは、才能が女性的な形で現れたときにそれを識別するようにできているのでしょうか。それとも、才能が男性的な形で現れたときにそれを識別するようにずっとできているのでしょうか」と不満をぶつけます。
そしてウラは、「女性としてインタビューされていると感じることがよくあります。女性シェフ、あるいは女性オーナーとしての視点を求められ、まるで男性との違いがあるかのように聞かれるのです。まるで私の仕事ぶりや歩んだキャリアについて、それ自体は重要でないかのように」と述べました。
また、ボアマンは不平等な給与の経験について述べました。「多くのイベントで、私は第二候補になっていると感じています。フェスティバルやイベント、フォーラムを主催する人たちは、女性を才能やキャリアではなく、女性としてだけ探していて、私たちを交換可能な“もの”として扱っているのです」
さらに、「女性は男性よりも20%ほどオファーが少なく、リストの2番目の名前に移るたびにオファーが減っていくのです」と続けました。
その証拠に、S. Pellegrino Young Chef Academyの世界審査員(57%が女性審査員)を除いて、イベントでの女性ゲストの割合はごくわずかです。
- ワークライフバランスの向上が共通の目的
トム・ジェンキンスは、「私たちは、ガストロノミー界が女性シェフにとって困難な業界であること、また、女性シェフの割合が低いことを認識しています。このため、このウェビナープロジェクトが、ジェンダーバランスの問題を議論の中心に据え、男女間の平等を啓発し広め、若い女性シェフにプロとしての成長を促すアカデミーの教育活動の一つになり得ると誇らしく思っています」と述べました。
是非とも本ウェビナー(言語、テロップとも英語になります)をご覧ください。
- S.Pellegrino(サンペレグリノ)と Acqua Panna (アクアパンナ)について
https://www.sanpellegrino.com/jp/jp
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