【意識調査】親のAIリテラシーが高いほど子どものAI活用に肯定的?生成AI利用を巡る親の「意識差」が浮き彫りに。
AI上級者の親ほど「活用」を勧める?教育と実利の狭間で揺れる親心

GRASグループ株式会社は、運営する教育メディア「おうち部(https://ouchibu-navi.com/)」において、小中高生の保護者および一般男女300名を対象に「教育における子どもの生成AI利用に関する意識調査」を実施しました。
急速に普及するChatGPTなどの生成AI。大人の世界では「生産性を高めるツール」として定着しつつある一方で、教育現場では今なお「ズル」か「スキル」かを巡る激しい論争が続いています。
本調査では、親たちが抱える「理想と実利」の矛盾、そして子供の内申点や受験を前にした「隠れた生存戦略」の実態を分析しました。
▼本調査の「完全版レポート(全データ・コメント集)」は、以下よりご覧いただけます。
https://ouchibu-navi.com/pr-ai-education
【調査概要】「教育における生成AI利用に関する意識調査」
調査期間:2026年2月14日~2026年2月17日
調査対象:20代~60代の男女300名(うち現役保護者112名)
調査方法:インターネット調査(無記名式)
【記事等でのご利用にあたって】
本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「おうち部(https://ouchibu-navi.com/)」である旨の記載
・本記事は概略です。詳細な統計データや分析は、以下の記事本体からの引用をお願いします。
第1章:親たちの「ダブルスタンダード」 ~「苦労教」を説く親ほど、裏ではAIに丸投げしている~
まず、現役の親自身のAI利用実態から見ていきます。

仕事や日常の文章作成において、AIを使って効率化(いわゆる手間の削減)をしたことがあるかを尋ねたところ、63.4%の親が「ある」と回答しました。つまり、過半数以上の親にとって、AIはすでに特別なツールではなく、「時間を短縮するための実用的な道具」として定着していると言えます。
しかし興味深いのは、同じ上記で、「ある」と回答した親たちに「自分の中学生の子どもが宿題をAIに任せようとした場合、許容するか」と質問した際の回答です。
自分自身はAIによる効率化を経験しているにもかかわらず、そのうち33.8%は子どもに対して「ズルは許さない」と明確に否定する姿勢を示しました。
つまり、「自分は使うが、子どもには使わせない」という判断が一定数存在しているのです。ここに、親特有の価値判断の分離が見えてきます。
■ 否定の理由に見る「価値観の分岐」
さらに、子どものAI利用を否定した親に対して、その最大の理由を尋ねました。
その結果、否定の背景には大きく2つの価値観が存在していることが分かりました。
ひとつは「倫理観(ズルは不正だから)」です。この理由を挙げた親は、自身のAI利用率も比較的低く、行動と価値観が一致している傾向が見られました。
一方で注目すべきは、「若い時の苦労は買ってでもすべき」という教育的信念を理由に挙げた層です。この層に限定して見ると、68.8%、つまり約7割が自分自身はAIを使って仕事や作業を効率化していることが分かりました。

ここで重要なのは、彼らが矛盾しているという単純な話ではない点です。
親の中では、「大人の効率化」と「子どもの成長過程」は別物として認識されている可能性が高いのです。
子どもには努力の経験が必要だが、大人は結果を出すために合理的にツールを使うべきだという、役割ベースの判断と言えます。
第2章:データが証明した「共犯者」のメカニズム ~なぜリテラシーが高い親は「容認」を選ぶのか?~
さらに分析を進めるため、親のAI習熟度とモラル的な判断の関係を検証しました。
そこで設定したのが、次の仮想質問です。
【質問】もし子供がこっそりAIを使って書いた作文が、コンクールで金賞(内申点プラス)を取ってしまったら、親としてどうしますか?
この問いに対し、親のAIスキル別に回答を比較すると、明確な傾向差が確認されました。

AIをほとんど使わない初級・未経験の親では、「正直に申告する」という回答が多数を占めました。
一方で、中級・上級のAI利用者では、「黙っておく」「実力として評価する」といった選択が大きく増加しました。
なぜリテラシーが高い親は「隠蔽」や「正当化」を選ぶのか?そのデータについては以下の記事本文で考察しています。ぜひ確認してください。
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