海も時代もジャンルをも超えた、新型ミュージックフェスティバル 『EAST MEETS WEST2019』が終幕! -公演レポート大公開!!-
「“EAST MEETS WEST ”は僕の夢だった。そして、本当に夢がかなったよ!」
- 各日10時間ものリハーサルを重ねる
- ステージを支える豪華 “スーパーバンド”
- 音楽ジャンルを飛び越えたゲストアーティスト陣
<マイク・スターン(g)/渡辺香津美(g)>
そんなバンドにフィーチャーされる初日最初の出演者は、まさしく“永遠のギター小僧”を地でいくマイルス・デイヴィス・バンド出身のマイク・スターン。彼は颯爽と今のコンテンポラリー・ジャズの肝を表出した。一方、日本代表のギタリストとなる渡辺香津美はかつてTVCFにも用いられた名曲「ユニコーン」他を新編曲のもと観客に問い、彼はマイク・スターンのステージにも飛び入りして日米2大ギタリストの共演を実現させた。
<ランディ・ブレッカー (tp)/アダ・ロヴァッティ(sax)>
ジャズ/フュージョン勢ではトランペッターのランディ・ブレッカーとテナー・サックス奏者のアダ・ロヴァッティ夫妻の演奏も受け手を沸かせた。実はマイアミ住だったウィルがNYで活動するきっかけを作った恩人がランディであり、ランディと弟の故マイケルが1970年代中期に結成したザ・ブレッカー・ブラザースにはウィルやドラマーのクリス・パーカーも参加。「サム・スカンク・ファンク」ほかザ・ブレッカー・ブラザースの曲を中心に紐解いた彼らのセットは、まさにエヴァーグリーンな表現の書き換えの面白さを教えた。
<日野皓正(tp)/矢野顕子(vo.pf)>
それから、トランペッターの日野皓正とシンガー/ピアニストの矢野顕子という日米を股にかけたワールド・クラスの出演者の参加もまたEAST MEETS WEST 2019の趣旨に合致する。代えのない秀でた音楽性とともに、二人のウィットとサーヴィス精神にあふれた振る舞いもまた超一流。こんなに大きな編成のもと開かれる矢野顕子表現は貴重であったし、日野皓正は意気盛んにランディ・ブレッカーの出番にも飛び入りをした。
<藤巻亮太(vo.g)/臼井ミトン(vo.g.key)>
一方、藤巻亮太と臼井ミトンというウィルのお眼鏡にかなった日本人シンガー・ソングライターもそれぞれに登場。洋楽センスを見事にJ-POP表現に昇華させる藤巻、R&B他アーシーな米国音楽語彙を巧みに日本語曲に転化させた臼井はともに、東西演奏陣のサポートのもと自らの持ち味を鋭意表出。今回、ウィルは耳のこえた日本のリスナーに才ある同胞を紹介したいという意図も持っていた。
<桑原あい(pf)>
また、ハウス・バンドの一員をこなすとともに、個人アーティストとして表に立ち確かな手腕をアピールしたのが、ウィルとスティーヴ・ガッドとのトリオでレコーディングやツアーもしている伸び盛りピアニストの桑原あい。クインシー・ジョーンズからも高評を受ける彼女だが、これからより海外に出る存在であるのを、その好演は伝えるものだった。
- ソウル・レジェンド “サム・ムーア” の熱唱
そして、初日と最終日の公演の大トリを飾ったのが、レジェンダリーなソウル歌手であるサム・ムーアだ。1935年生まれである彼は椅子に座って歌ったが、ソウルの魅力を直裁に伝えるハリのある歌声は訴求力抜群。彼を世界的な存在としたサム&デイヴ時代の「ホールド・オン」や「ソウル・マン」を含む熱唱は聴衆の心を見事に射抜いた。実は彼、腰を痛めており今回のオファーを断っていたが、ウィルの熱意にほだされ出演を決めたという。最後のジョン・レノン曲「イマジン」を歌い終えると、観客はスタンディング・オヴェイション。まさしく“ソウル大使”たる彼の実演は、EAST MEETS WEST2019のハイライト。
- ラストを飾るのは有名なジャズ・ナンバー「フリーダム・ジャズ・ダンス」!
各公演の最後は出演者たち全員による軽快な音楽で有名なジャズナンバー「フリーダム・ジャズ・ダンス」をソロを回しながら演奏。それこそ海を挟んだ音楽家演奏者たちによる“プレイ・グラウンド”の具現ではなかったか。EAST MEETS WEST2019 は文字通り東西の音楽家たちの融合の可能性や興味深を示すだけでなく、ジャズからソウルやJ-POPまでを横断するリベラルな音楽享受の素敵さや異なる世代が繋がることの重要性を浮き彫りにしていたのは疑いがない。
また、名手たちが思うまま重なり合うライヴ・ミュージックの醍醐味が鮮やかに提示されてもいたはずだ。秀でた音楽観や豊かな人間性のもと、それらを成就させたウィルの頭のなかには、きっと次回への様々な展望が芽生えているに違いない。
(文:佐藤英輔/写真:RyoHiguchi)
ーーーーーーーー
【オフィシャルHP】
emw2019@sunrisetokyo.com
【オフィシャルSNS】
・Twitter:@srpEMW(https://twitter.com/srpEMW)
・Instagram:@srp_eastmeetswest(https://www.instagram.com/srp_eastmeetswest/?hl=ja)
・Facebook:@eastmeetswest2019.srp(https://www.facebook.com/eastmeetswest2019.srp/)
ーーーーーーーー
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像