【建築費はどちらが負担する?】二世帯住宅に関するメリット、デメリットのアンケート調査結果発表
「注文住宅の達人」では、家づくりに関するさまざまな情報を発信しています。
今回は「二世帯住宅」に関する様々なアンケートを行いました。
建築費の負担割合や、二世帯住宅にして良かった点・悪かった点など、気になる点は多いと思います。
過去に二世帯住宅を建てた経験がある方150名にアンケートを行ったので、これから二世帯住宅を建てようと考えている人はぜひ参考にしてください。
今回は「二世帯住宅」に関する様々なアンケートを行いました。
建築費の負担割合や、二世帯住宅にして良かった点・悪かった点など、気になる点は多いと思います。
過去に二世帯住宅を建てた経験がある方150名にアンケートを行ったので、これから二世帯住宅を建てようと考えている人はぜひ参考にしてください。
■アンケートの概要
本アンケートは、二世帯住宅を建てた経験がある男女150名を対象に2022年6月に実施したものです。
(有効回答数150、インターネット調査により回答を集計し、100%の円グラフに換算)
アンケートの内容は下記となります。
■二世帯住宅を建てようと思った理由は?
43%と非常に多く、次点の「土地を無償で提供してもらえた」の倍以上の数字となっており、子世帯との同居を希望する親世帯はかなり多いようです。
次点の「土地を無償で提供してもらえた」の21%と、「建築費を抑えられるから」の14%を足すと35%となり、約3人に1人は経済的な理由で二世帯住宅を検討しているという結果になりました。
■二世帯同居にあたり不安だった点は?
やはりプライバシーに関してはかなり気にする人が多いようです。
親世帯と子世帯のプライバシーを確保する方法としては、家の構造を「完全分離型」にしたり、間取りを工夫するなどいくつか方法がありますが、完全に守るのは難しいので、どこかで妥協する必要がありそうです。
次点では「生活習慣の違い」が多く、23%の得票率でした。
一方で「食費や光熱費など家計の分担」や「家事などの役割分担」と回答した人の割合は少なく、それよりもプライバシーや生活習慣の違いの方を気にする人が多いようです。
■二世帯住宅のタイプは?
一部共有型は、お互いのプライバシーをある程度守りつつも、親世帯と子世帯が協力しながら生活を送れるということで、もっともバランスが良いタイプと言えます。
次点は「完全分離型」の35%で、「完全同居型」と比べると倍以上の得票差がありました。
両者を比較した場合、完全分離型は「プライバシー重視」、完全同居型は「コスト重視」と考えることができますが、やはりプライバシーを重視する人が多いという結果になりました。
■二世帯住宅を建てるのに相談した住宅会社の数は?
二世帯住宅を建てるのに相談した住宅会社の数でもっとも多かったのは「2~3社」で66%でした。
複数の住宅会社を比較して選ぶ人が多いようですが、「1社のみ」という回答も25%あり、4人に1人が1社にしか相談していないという結果でした。
二世帯住宅を建てる際には、お互いのプライバシーや生活動線を確保するためにも、より慎重な間取り設計が求められます。
できれば複数の住宅会社に相談して、間取りや建築費について、双方世帯が納得するまでじっくり検討するのがおすすめです。
■建築を依頼した住宅会社は?
やはり知名度が高いハウスメーカーを選択する人が多いようです。
残りの大部分は「地元工務店」で、「建築設計事務所」は4%にとどまりました。
■住宅会社を選ぶ際に重視したポイントは?
この2つを気にする人が非常に多く、合計で75%の割合を占めました。
次点で「会社の規模」や「担当営業の知識や人柄」と続きますが、どちらも得票率は高くないので、多くの人は価格帯と間取りで住宅会社を選んでいるようです。
■二世帯住宅を建てるのにかかった予算は?(土地代は含めず)
今回は「土地代は含めず」という条件で、500万円刻みで回答してもらいましたが、突出して得票が多い価格帯はありませんでした。
2,501万円~4,000万円という価格帯で全体の60%となり、目安としてはこのくらいの金額で二世帯住宅を建てている人が多そうです。
■建築費の負担割合は?
やはり金銭面では親世帯が多めに負担するケースが多いようです。
次点は「親世帯と子世帯で半分ずつ負担」が24%なっており、その次に「子世帯が多めに負担」が17%と続きます。
どちらかが全額を負担するという回答を2つ合わせると11%になり、約1割のケースではどちらか一方が建築費を出しているという結果になりました。
■建てる前の段階で一番間取りで気を使った点は?
トイレやお風呂が寝室の近くに来てしまうと音が気になるので、ここを気にする人が一番多いようです。
次点は「親世帯寝室の位置」で24%でした。
二世帯住宅では1階に親世帯、2階に子世帯の部屋を配置するケースが多いですが、親世帯の寝室の真上に子ども部屋などをおいてしまうと、夜中の音でトラブルになるケースもあります。
子どもが大きくなった後のことも想定して、慎重に間取りを決めましょう。
■二世帯住宅にして良かった点は?
やはりコスト面でのメリットが一番大きいようです。
次点は「親の体調が悪いときに助けられる」の21%で、逆パターンの「子供の体調が悪いときに助けてもらえる」の20%も合わせると、こちらも40%を超える得票率となっています。
二世帯住宅のメリットしては、この2つの要素が大部分を占めているようです。
■二世帯住宅にして悪かった点は?
「家事や育児に口出しされてストレスになることがある」や「祖父母が孫を甘やかしすぎる」といった意見にも一定の投票があったので、実際に同居する前に、ある程度家事や子育てのルールなどを決めておく方がよいかもしれません。
■二世帯住宅で同居しているのは?
夫の両親と同居するケースが多く、全体の約7割という結果になりました。
■回答者の性別を教えて下さい
■回答者の年齢を教えて下さい
■まとめ
今回の調査結果から、二世帯住宅を建てる際のメリットとして一番多くの人が感じているのは「建築コスト(土地代がかからない、建築費を親世帯が多く負担してくれる)」であることがわかりました。
一方で、一番気になる点は「プライバシー」に関する問題で、間取りで悩む人もかなり多そうです。
プライバシーをより重視するのであれば「完全分離型」の住宅が適していますが、他のタイプに比べて建築コストが少し高くなってしまいます。
その点から、ある程度コストを抑えつつプライバシーも尊重できる「一部共有型」を選ぶ人が多いのは、納得できる調査結果ではないかと思います。
家のタイプや間取りに関しては、一度家をつくってしまうと後からは変更できないので、親世帯・子世帯で十分に話し合いをした上で、複数の住宅会社に相談して慎重に決めることをおすすめします。
これから二世帯住宅を検討するという人は、今回の調査結果を参考に、ぜひ両世帯が快適に過ごせる家づくりを目指してください。
■本アンケートに関するお問い合わせ先
本アンケートは「注文住宅の達人」運営チームが行ったものです。
お問い合わせがある方は下記サイトよりご連絡ください。
https://chumon-jutaku-tatsujin.com/
「二世帯住宅の間取りとメリット・デメリット」
https://chumon-jutaku-tatsujin.com/nisetai.html
<運営会社>
会社名:株式会社MayLight
所在地:東京都新宿区新宿1-28-9 新宿高山ビル5階
代表者:代表取締役 金子幸輔
設 立:平成23年11月1日
連絡先:
【TEL】03-6380-6404(代表)
【E-mail】info@maylight.co.jp
本アンケートは、二世帯住宅を建てた経験がある男女150名を対象に2022年6月に実施したものです。
(有効回答数150、インターネット調査により回答を集計し、100%の円グラフに換算)
アンケートの内容は下記となります。
- 二世帯住宅を建てようと思った理由は?
- 二世帯同居にあたり不安だった点は?
- 二世帯住宅のタイプは?
- 二世帯住宅を建てるのに相談した住宅会社の数は?
- 建築を依頼した住宅会社は?
- 住宅会社を選ぶ際に重視したポイントは?
- 二世帯住宅を建てるのにかかった予算は?
- 建築費の負担割合は?
- 建てる前の段階で一番間取りで気を使った点は?
- 二世帯住宅にして良かった点は?
- 二世帯住宅にして悪かった点は?
- 二世帯住宅で同居しているのは?
■二世帯住宅を建てようと思った理由は?
二世帯住宅を建てようと思った理由でもっとも多かったのは、「親世帯からの希望」でした。
43%と非常に多く、次点の「土地を無償で提供してもらえた」の倍以上の数字となっており、子世帯との同居を希望する親世帯はかなり多いようです。
次点の「土地を無償で提供してもらえた」の21%と、「建築費を抑えられるから」の14%を足すと35%となり、約3人に1人は経済的な理由で二世帯住宅を検討しているという結果になりました。
■二世帯同居にあたり不安だった点は?
二世帯同居にあたり不安だった点でもっとも多かったのは「お互いのプライバシー」という回答で、全体の過半数を占めました。
やはりプライバシーに関してはかなり気にする人が多いようです。
親世帯と子世帯のプライバシーを確保する方法としては、家の構造を「完全分離型」にしたり、間取りを工夫するなどいくつか方法がありますが、完全に守るのは難しいので、どこかで妥協する必要がありそうです。
次点では「生活習慣の違い」が多く、23%の得票率でした。
一方で「食費や光熱費など家計の分担」や「家事などの役割分担」と回答した人の割合は少なく、それよりもプライバシーや生活習慣の違いの方を気にする人が多いようです。
■二世帯住宅のタイプは?
二世帯住宅のタイプでもっとも多かったのは「一部共有型」で、51%と全体の約半数を占めました。
一部共有型は、お互いのプライバシーをある程度守りつつも、親世帯と子世帯が協力しながら生活を送れるということで、もっともバランスが良いタイプと言えます。
次点は「完全分離型」の35%で、「完全同居型」と比べると倍以上の得票差がありました。
両者を比較した場合、完全分離型は「プライバシー重視」、完全同居型は「コスト重視」と考えることができますが、やはりプライバシーを重視する人が多いという結果になりました。
■二世帯住宅を建てるのに相談した住宅会社の数は?
二世帯住宅を建てるのに相談した住宅会社の数でもっとも多かったのは「2~3社」で66%でした。
複数の住宅会社を比較して選ぶ人が多いようですが、「1社のみ」という回答も25%あり、4人に1人が1社にしか相談していないという結果でした。
二世帯住宅を建てる際には、お互いのプライバシーや生活動線を確保するためにも、より慎重な間取り設計が求められます。
できれば複数の住宅会社に相談して、間取りや建築費について、双方世帯が納得するまでじっくり検討するのがおすすめです。
■建築を依頼した住宅会社は?
建築を依頼した住宅会社でもっとも多かったのは「ハウスメーカー」で、61%の得票率でした。
やはり知名度が高いハウスメーカーを選択する人が多いようです。
残りの大部分は「地元工務店」で、「建築設計事務所」は4%にとどまりました。
■住宅会社を選ぶ際に重視したポイントは?
住宅会社を選ぶ際に重視したポイントで多かったのは「価格帯」の39%と「間取り」の36%でした。
この2つを気にする人が非常に多く、合計で75%の割合を占めました。
次点で「会社の規模」や「担当営業の知識や人柄」と続きますが、どちらも得票率は高くないので、多くの人は価格帯と間取りで住宅会社を選んでいるようです。
■二世帯住宅を建てるのにかかった予算は?(土地代は含めず)
二世帯住宅を建てるのにかかった予算でもっとも多かった回答は「2,501万円~3,000万円」で23%、次点が「3,001万円~3,500万円」で21%でした。
今回は「土地代は含めず」という条件で、500万円刻みで回答してもらいましたが、突出して得票が多い価格帯はありませんでした。
2,501万円~4,000万円という価格帯で全体の60%となり、目安としてはこのくらいの金額で二世帯住宅を建てている人が多そうです。
■建築費の負担割合は?
建築費の負担割合についてもっとも多かったのは「親世帯が多めに負担」で約半数となりました。
やはり金銭面では親世帯が多めに負担するケースが多いようです。
次点は「親世帯と子世帯で半分ずつ負担」が24%なっており、その次に「子世帯が多めに負担」が17%と続きます。
どちらかが全額を負担するという回答を2つ合わせると11%になり、約1割のケースではどちらか一方が建築費を出しているという結果になりました。
■建てる前の段階で一番間取りで気を使った点は?
建てる前の段階で一番間取りで気を使った点として多かったのは「トイレ・お風呂の位置」で37%でした。
トイレやお風呂が寝室の近くに来てしまうと音が気になるので、ここを気にする人が一番多いようです。
次点は「親世帯寝室の位置」で24%でした。
二世帯住宅では1階に親世帯、2階に子世帯の部屋を配置するケースが多いですが、親世帯の寝室の真上に子ども部屋などをおいてしまうと、夜中の音でトラブルになるケースもあります。
子どもが大きくなった後のことも想定して、慎重に間取りを決めましょう。
■二世帯住宅にして良かった点は?
二世帯住宅にして良かった点でもっとも多かったのは「建築費の援助が大きかった」の26%で、「土地代がかからなかった」の19%も含めると、半数近い得票率となりました。
やはりコスト面でのメリットが一番大きいようです。
次点は「親の体調が悪いときに助けられる」の21%で、逆パターンの「子供の体調が悪いときに助けてもらえる」の20%も合わせると、こちらも40%を超える得票率となっています。
二世帯住宅のメリットしては、この2つの要素が大部分を占めているようです。
■二世帯住宅にして悪かった点は?
一方で二世帯住宅にして悪かった点としては、「生活時間のズレがあり洗濯やお風呂の時間など気をつかう」が28%、「家族や友人を家に呼びづらい」が19%、「夫婦ケンカするのにも気をつかう」が16%と、色々な意見がありました。
「家事や育児に口出しされてストレスになることがある」や「祖父母が孫を甘やかしすぎる」といった意見にも一定の投票があったので、実際に同居する前に、ある程度家事や子育てのルールなどを決めておく方がよいかもしれません。
■二世帯住宅で同居しているのは?
二世帯住宅で同居しているのは「夫の両親」と「妻の両親」のどちらかという質問では、前者が69%、後者が31%でした。
夫の両親と同居するケースが多く、全体の約7割という結果になりました。
■回答者の性別を教えて下さい
- 男性 59%
- 女性 41%
■回答者の年齢を教えて下さい
- 20代 8%
- 30代 28%
- 40代 37%
- 50代 23%
- 60代 4%
■まとめ
今回の調査結果から、二世帯住宅を建てる際のメリットとして一番多くの人が感じているのは「建築コスト(土地代がかからない、建築費を親世帯が多く負担してくれる)」であることがわかりました。
一方で、一番気になる点は「プライバシー」に関する問題で、間取りで悩む人もかなり多そうです。
プライバシーをより重視するのであれば「完全分離型」の住宅が適していますが、他のタイプに比べて建築コストが少し高くなってしまいます。
その点から、ある程度コストを抑えつつプライバシーも尊重できる「一部共有型」を選ぶ人が多いのは、納得できる調査結果ではないかと思います。
家のタイプや間取りに関しては、一度家をつくってしまうと後からは変更できないので、親世帯・子世帯で十分に話し合いをした上で、複数の住宅会社に相談して慎重に決めることをおすすめします。
これから二世帯住宅を検討するという人は、今回の調査結果を参考に、ぜひ両世帯が快適に過ごせる家づくりを目指してください。
- 本ページ内に掲載されている調査結果、及びグラフ画像などを引用する際は、引用元として「注文住宅の達人」と明記して下さい。
■本アンケートに関するお問い合わせ先
本アンケートは「注文住宅の達人」運営チームが行ったものです。
お問い合わせがある方は下記サイトよりご連絡ください。
「注文住宅の達人」
https://chumon-jutaku-tatsujin.com/
「二世帯住宅の間取りとメリット・デメリット」
https://chumon-jutaku-tatsujin.com/nisetai.html
<運営会社>
会社名:株式会社MayLight
所在地:東京都新宿区新宿1-28-9 新宿高山ビル5階
代表者:代表取締役 金子幸輔
設 立:平成23年11月1日
連絡先:
【TEL】03-6380-6404(代表)
【E-mail】info@maylight.co.jp
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