DATAFLUCTが、モビリティサービスにおけるデータ収集・分析・ソフトウェア開発まで一気通貫で支援する「DATAFLUCT mobility.」をリリース
〜MaaS企業向けのオープン&フリーなダイナミックマップ基盤を無償提供でスマートシティ実現へ〜
データサイエンス・スタートアップスタジオの株式会社DATAFLUCT(本社:東京都千代区、代表取締役:久⽶村隼⼈ 、以下「DATAFLUCT」)は、2020年2月26日、オープン&フリーなモビリティデータプラットフォーム「DATAFLUCT mobility.」をリリースしたことをお知らせいたします。これによりDATAFLUCTは、MaaS開発企業に向けてデータ基盤・エッジAIを無償提供開始します。今後はモビリティ産業の発展のため、データやAI、アプリケーションをオープン化し、新たな価値を創造してまいります。
https://datafluct.com/service/mobility/
■開発背景
近年、気候変動などにより世界で環境意識が高まり、都市部では交通渋滞や環境汚染などの課題が注目されています。昨年は、日本版MaaS(Mobility as a Service)元年と言われ、様々な次世代交通システムがリリースされ、話題となりました。
しかし、日本版MaaSの実現において鮮度の高い情報基盤が整備されておらず、満足できる移動体験が実現できていませんでした。
そこで、DATAFLUCTはモビリティサービスの情報アーキテクチャを簡単に設計・開発できるダイナミックマップ基盤「DATAFLUCT mobility.」をリリースしました。本データ基盤は、アウトカーサービス*を実現していくために、ドライブレコーダー、プローブデータ、IoT、地図情報、渋滞情報などを解析し、MaaSの体験価値向上をバックグランドでサポートするものです。
*アウトカー(Out-Car)サービスとは、コネクテッド技術を活用してドライバーに注意を促したり車両制御をサポートしたりするなど、クルマに働きかけるソリューションを「インカー(In-Car)サービス」に対して、車載センサーを通して得た情報をクラウド上の詳細な地図データと組み合わせて分析し、路面や交通状況などをクルマ以外に提供する「サービス」のこと。
■「DATAFLUCT moblity.」の特徴
1.道路情報収集
ドライブレコーダーやIoTを活用して、道路情報(工事情報・交通量・混雑・状態)、ガソリン価格、天候、駐車情報、人流などを収集します。
<活用例>
・雪道検知
除雪が必要な道路を把握できます。
・駐車場検知
駐車場の空き情報を共有できます。
・天候把握
快晴・曇り・雪・豪雨・濃霧などの天候状態が把握できます。
2.データレイク構築
更新性・利便性が高く、セキュアなモビリティ・データレイクを構築します。
<活用例>
・ルート検索
目的地情報・駐車場情報・道路情報を頻度高く更新していく仕組みにより、検索体験が向上します。
・需要予測
道路状態・混雑・乗車需要などの動的情報を機械学習に利用しやすくなります。
3.アプリケーション開発
地域や交通における課題を解決するためのMaaSアプリケーションを実装できます。
<活用例>
・運行計画策定
プローブデータやIoTによる街角情報の解析により、運行計画立案のインサイトが得られます。
・都市計画策定
街角画像の解析により、都市計画立案のインサイトが得られます。
・ルート最適化
工事・事故・反対車線状況のリアルタイム把握により、最適なルートを算出できます。
・ダイナミックプライシング
需給バランスを考慮して駐車場や各サービスの価格をダイナミックに変動することができます。
■無償提供の内容
1.エッジAIを無償配布
ドライブレコーダーの画像を解析し、リアルタイムで特徴量を抽出するエッジAIを開発パートナー向けに無償提供します。(自動記録・歩行者検知・車間距離計測・人流計測・事故車両検知・雪見道検知などが基本搭載)
2.MaaS APIの無償配布
MaaSアプリに必要な「個人情報管理・ルート検索・決済などのAPI」を無償配布します。本APIを活用することで、スピーディにMaaSアプリ開発ができます。
※1年目無料、2年目以降課金予定。2020年夏頃リリース。
3.アーカイブデータの無償配布
ドライブレコーダーのアーカイブデータ(位置情報付き写真データ)をAI開発に無償でご利用いただけます。
※利用には所定の審査があります。
■DATAFLUCT今後の展開
DATAFLUCTは「datascience for every business.」をビジョンに掲げ、埋もれているデータから新たなビジネスを創出してきました。
「DATAFLUCT mobility.」はIoTやドライブレコーダーのデータを解析することで、ダイナミックマップを生成する、新しいデータプラットフォームです。まずは、多くのステークホルダーの皆様に使っていただくことを第一の目的として一部の機能を除いて無償提供いたします。
また、MaaSの後押しに止まることはなく、SDGsが目指す新たな未来社会「Society 5.0」に対しても、持ち前の実装力を活かし、各種都市問題を解決するサービスを次から次へと開発していく予定です。
■共創パートナー募集
本サービスにご興味をお持ちくださった方はぜひこちらよりご連絡ください。
<募集中のパートナー>
1.データ取得に協力いただける運送業者様
2.モビリティのAI開発企業様
3.ダイナミックプライシングによる交通量変更に協力いただける駐車場・有料道路・施設様
4.駐車場やEVステーションなどの不動産デベロッパー様お問い合わせ先
https://datafluct.com/service/mobility/
■DATAFLUCTとは
データとサイエンスの⼒で社会と事業の課題を解決するデータサイエンス・スタートアップスタジオです。あらゆる業界・業種の枠を超え、パートナーとの共創により複数のSaaSビジネスを素早く確⽴します。埋もれているデータから社会・経済・技術に⼤きなインパクトを与える、新たなビジネス価値を⽣み出します。2019年JAXAベンチャー**にも認定されました。
**JAXAベンチャー
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産やJAXAの業務で得た知見を利用して事業をおこなう、JAXAの職員が出資し設立したベンチャー企業。
■お問い合わせ先
株式会社DATAFLUCT
DATAFLUCT代表取締役 兼 DATAFLUCT mobility. 責任者 久米村隼人
URL : https://datafluct.com/
Email:info@datafluct.com
Twitter: https://twitter.com/datafluct
Facebook: https://www.facebook.com/datafluct/
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