「つい見てしまう...」標語のような学内掲示ポスターが広告賞受賞!富山大学が仕掛けた、就活ガイダンスの“地味に刺さるお知らせ”。
まさかトイレにまで!? 掲示場所ごとにメッセージが異なる「就活ガイダンスの告知ポスター」が話題となり、ガイダンス申込者も予定数を大幅超えの大盛況。北陸のコピーライター賞を受賞した、合計40種を超える“地味に刺さるお知らせ”とは。
富山大学が主催した就活ガイダンスの告知ポスターが先日、福井県にて開催された広告賞「第34回 北陸コピーライターズクラブ賞」にて、HCC賞を受賞しました。
“掲示する場所ごとにメッセージを変える”標語のような手法で、大学敷地内の自動販売機やトイレ、駐輪場やテニスコートなどなど様々な場所に張り巡らされたポスターは全44種類(掲示枚数は約200枚!!)。エレベーターのボタンの横に「譲り合いは、就活以外で」など、クスッと笑えて、ついつい見てしまうコピーが話題になり、200名の枠に対して500名の応募があり、イベントも大盛況で幕を閉じました。
デザイン制作した株式会社ROLEのHP>> https://www.role.ne.jp/works/graphic/tomidai2021.html
- 北陸コピーライターズクラブ賞について
富山・石川・福井で活躍するコピーライターで構成されるクラブ(以下HCC)が主催する、北陸三県で制作された広告を対象にした審査会。30年以上続く、年に一度の“言葉を審査する”祭典です。
今回で第34回目となるHCC賞審査会は、特別審査員に古川雅之氏を迎え、4月16日にJR福井駅西口ハピリン3Fハピリンホールで開催されました。
- 掲示する場所ごとに変わるメッセージポスターとは?
ディレクション、デザイン:羽田純(ROLE)
コピー:羽田純(ROLE)、橋詰晋也(フリー)
制作:株式会社ROLE
クライアント:富山大学
- 掲示場所や構想段階から、教員・学生を巻き込んだ“共犯型プロジェクト”
デタラメな場所への掲示ではなく、土地勘ある学生たちとフィールドワークから
学内の様々な箇所に広告を掲示するというゲリラ的なプロジェクトにつき、クライアントである大学側の調整も大変でした。また、広告対象である学生たちの具体的な動線を掴むためにも、学生インターシップに協力してもらい、普段よく人が集まる場所や通行率が多い場所などをフィールドワークを通して資料を作ってもらいました。
プロジェクト担当教員:尾山 真 さんのコメント
おやま まこと|富山大学
地域連携推進機構 地域連携戦略室 准教授/就職・キャリア支援センター 副セ ンター長
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就職活動が早期化するなか、就活に意識が向いていない学生を就活ガイダンスに集めることが課題でした。これまでにない告知をしようと羽田さんに依頼し、このポスターが生まれました。申し込みが増えただけでなく、広く就活を意識させる効果がありました。
- 企画から制作まで。株式会社ROLEの『言葉』を使った仕事が面白い
脳の誤認識、いわゆるタイポグリセミアと呼ばれる現象を用いた和菓子屋の広告がネットやメディアで話題になったり、仏具の製造で有名な富山県高岡市の職人たちをご先祖さまに変装させた「冥土in高岡」のシリーズ。まるで週刊誌の中吊り広告のようなコピーだらけの美術館ポスターなどなど、ROLEは広告に楽しさを仕掛けます。
- デザインスタジオ ROLEについて
羽田 純(ROLE/)
1984年大阪出身。ギャラリーのキュレーションを8年間担当した後、2015年、富山県高岡市に事務所を開設。行政、企業、団体問わず、言葉や企画の面白さを生かしてクライアントの推進力を高める仕事のお手伝いをします。
【所 属】JAGDA、TOYAMA ADC、高岡伝統産業青年会(第44代目会長)
【受 賞】TOYAMA ADCグランプリ/とやまクリエーター大賞/富山県デザイン展 大賞/ゴールデン ピン デザインアワード ベストオブデザイン賞(台湾)/東京TDC入選/JAGDA新人賞ノミネート 他
【近年の主なクライアント(50音順)】
北日本新聞社/サントリー美術館/高岡市/富山県/ディスカバージャパン/富山県水墨美術館/北陸博報堂/中尾清月堂(和菓子)/らーめん玉/ReBITA/ほか
株式会社ROLEのHP>> https://www.role.ne.jp
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